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希望に満ちた世界

世界は、広くて狭い。

僕たちは、喜びや楽しさよりも、息苦しさや孤独を感じながら生きている。

ある人は多くの富を手にして幸せを得る。

またある人は、家族と過ごす時間に幸せを見出す。

それぞれが、一雫のような幸せを掴むために、毎日を生きている。


けれど、そんな世の中の現実を知らない僕は、すべてが幸せに満ちている世界だと信じて生まれてきた。


目を開けると、見たことのない景色が広がっていた。

正面には、泣きながら笑う母の顔と、期待と希望を胸いっぱいに抱いた父の顔。

二人は声をそろえて言った。

――「生まれてきてくれてありがとう、雨音あまね


僕にできることは、ただ笑うことだけ。

だから、二人に向けて精一杯の笑顔を返した。


1〜2週間後、母と僕は退院した。

病院を出ると、母や父のような人、年老いた人、子どもたちが道を歩き、楽しそうに話していた。

赤ん坊の僕は思った。

――この世界で、たくさん話したい。

たくさんの景色を見てみたい。


それが、やがて本音さえ言いにくい社会の苦しさへと繋がるなんて、今の僕は知る由もなかった。

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