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九十四話滝汗を攻略せよ

なんやかんやで滝汗と魔王城……魔玉城へ行くことになった

えっと、えりちゃんによると滝汗を攻略しつつ問題を解決しろと


無茶言うな!


とは思ったが軽く作戦を考えてくれていたのでたぶん大丈夫だ、知らんけど


俺と滝汗は飛翔スキルで飛びながら魔玉城へ向かう


「これくらいやったらわい一人でもできると思うんやけどなんでゆうた来る必要あるんかな?」


「魔王やし?」


「あー、そうやな」


やべえ、会話が終わった……






魔玉城に着いたがあるべきものがない

黒い瓦礫はあるんだが


「おい!ここは我らが魔王様のための魔王城であるぞ」


魔玉だ、あれ?王座があるってことはこの瓦礫の山が魔玉城ってこと!?

老朽化した魔玉城を補強する役目やったはずやけど

とっくに崩れてる!?


「まあお久しぶりです」


「お前らは魔王様の……なんだっけ?」


「「ごてー」」


そう言えば名乗った覚えがないわ


「魔王ゆうたと滝汗やで!」


先に滝汗が答えてくれた


「魔王?わしが認めたのはあの魔王様だけだぞ、お前なんかが魔王とは認めない!勝負だ!!」


「えー」


なんか魔玉と勝負することになった、弱いのと戦うのめんどくさい




「「「魔玉さん頑張れー」」」


なんか見たことあるような三人組が魔玉を応援してるがお前らは一体誰やねん


「ではまずわしからだ【エレメンタリーボール】」


来た来た、しょっぼい……なんか前のよりデカイな

というかなにで倒すんがおもろいか

考えるのめんどいしもうあれでいいや


俺は魔王の杖を取り出し


「【深淵大穴】」




「魔王ゆうた様、わしらは魔王ゆうた様にもお仕えしますー!!」

「「「お仕えしますー!!」」」


魔玉を倒すついでに魔玉城の瓦礫も吸い込んだしもうやることなくなってもうたな


「なあゆうた、あれってダンジョンの入り口ちゃう?」


お気づきになりましたか、あれはねー、俺と滝汗の距離を近づけるために女神が用意したダンジョンですよー

本来は魔玉城探索時に見つけるはずやったけどもうやること終わったし帰っていい?


「なんかお宝とかありそうちゃう?」


残念ながらないんよ、「滝汗、君こそがお宝だ」なんて俺に言わせるためにお宝ないんやからー、まあ言うわけないよ、絶対スベるからねー


「わしも気づかなかった、四天王共!魔王様と共に行くぞ」

「「「了解です!」」」


え……行くん?なんもないのに?




「ゆうたおらんかったら行けへんかったわ、ありがとな」


「わしらも暗いのが苦手だから、助かります」

「「「助かります」」」


俺はランプを持っている、ただしこれもうちょっとで切れるんよ……


それでえりちゃんの作戦はこうだ


俺と滝汗二人きりでこのダンジョンへ

ランプ切れる

滝汗と密着、予備のライト使用

あれ?お宝がない

滝汗、君がお宝だ

キュン、攻略完了



えっと……初手でもうダメよ……

おっさん四人ついてきてるし


「ぶんぶんぶんっぶん」


ランプがチカチカし出した、切れる合図だ

なんか運でもってくれ


「ランプ切れそうなん!?」

「ブーン」


きれちゃった……


「「「ぎゃーーーーーー!!」」」






「ぴっかりーん!」


「「「……」」」


五人共……なんでそのライトって顔しないでくださいませんか?

俺はぴっかりーんドリンクを飲んで絶賛ぴっかりーん中だ


えりちゃんのこの作戦本当に大丈夫?というか本当にえりちゃんの作戦かどうかが怪しくなってきたぞ




「あれ?お宝がない……」


「子分共、隅々まで探せ!」

「「「了解です!」」」


ばらけた、俺と滝汗は二人っきり……ではないけど

滝汗を攻略しなければならないし、やるか


地面を探す滝汗の肩をポンッと叩いた


「滝汗、君がお宝だ」


「へ?」


「……」


スベりました……






「結局なにもなかったな」「そうですね」「はい」

「無駄足だったかー」


そのとおりです、俺と滝汗は帰路についた

五人には自由にやっとけと命令しておいたぞ


「なあ?ダンジョンの中で言ったんなに?」


なんと答えればいいのでしょう……


「なあゆうた~」


よし、逃げよう


「ちょっ、ゆうた速すぎやろーーー!」


俺は飛翔スキルに合わせエア操作で空気抵抗をなくしマッハで帰宅した






作戦会議室(玄関)に帰ってきた、えりちゃんが出迎えてくれた、女神はいないようだ


「ゆうたおかえりー、光ってるけどうまくいった?」


「逃げちゃったわ」


「えー、光ってるのに?」


それでもう滝汗が帰ってきた、空気抵抗を減らしてもそこまでの差が出なかったか


「ゆうた速すぎ、ホンマにあれなんやったん?」


「ほらゆうた、言うんや」


しょうがない、言うしかないか


「え、えっと滝汗大好き!」


「わいもゆうた大好き!」


「グッジョブ!」


俺は任務を無事に完了した


「えっと、ゆうた、たぶん違う」


「え?」


えりちゃんによるとなにか違うようだが……え?

合ってるよな?


「滝汗はゆうたとなにしたい?」


「え?別になー?」


わかった、そういうことか

俺のことを異性として認識していないのか

まああの脱がせたときも……やったし


「こそこそこそ─」


えりちゃんが滝汗に耳打ちをしている、あとはえりちゃん頼りだ


「え?え?え?え?え?ええー!?」


滝汗さんよ……驚きすぎ、えりちゃんは一体なにを言ったんや?


「グッジョブ!」


ごめんごめん、わからんわからん

そして滝汗は俺をチラチラ見ながら部屋に帰っていった


「それで次の任務やけど─」


「え?もう?」

魔玉の周りの三人組は昔に出てきた盗賊?です

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