九十一話波の里帰りと忍者かくれ
「はっはっはーー、二人共遅いぞーー」
「はあはあ……とぶのずるい……」
「はあはあ……二人共速すぎるでござる……」
とぶのがズルいと言った2人もズルをしたではないか、波は空気の波でなんか加速してたし、しのぶはちょっととんでたし
まあ俺は飛翔スキルで低空飛行してやったぜい!
武闘大会のときは負けたけどこれからはもう負けませ~ん
そういえば大会のときしのぶは会場ごと焼いて優勝アンド出禁を食らったらしいな、さすがしのぶだ。
「それで波の家はどこなん?」
「あっちの孤児院」
おっとここで危険ワード、孤児院の登場だ。
波って孤児やったんか? まあここら獣人少ないしありえるか。
「私は生まれつき親がいないからここで育った、女神様によると私の親は存在しないとか」
あーー、波は女神が間違えて先祖の設定を作るの忘れられた人のうちの1人なのか、じゃあ大丈夫なほうか。
「そうなんでござるか、それよりあの壁になにかがいる気配がするのでござるが気のせいでござるか?」
「気のせいはアスカ城にいるやろ」
「そうじゃないでござる、あそこに人の気配がするでござる」
確かに壁の上のほうが少し膨らんでいる気がする。
「ん、あれが私を育ててくれた忍者【大波真空波】びりっ」
波が隠れ身の術の布を破り、そこから桃色の髪の忍者が姿を現した。
「あーあ、バレちゃったってしのぶ!?」
「母上!?」
「「え!?」」
俺たちは孤児院にやってきた、ソファーに座らされお茶を出された、ごくごくぷはーー
「拙者はしのぶの母であり波の育ての親でこの北アスカ孤児院所属のかくれと申します」
「えっと、俺は魔王軍のゆうたです」
「いつも二人のこと見てくれてありがとねーー」
「あっ、どうも」
なんか変な人だ、さすがしのぶの母親だ。
「それでしのぶ」
「はいっ!」
「親方のところの修行は終わった?」
「あーえっとーー、そのーー」
「ふんふん、追い出されたのねーー」
「ふぎゃっ……」
おう、しのぶに大ダメージが、こいつあそこで修行してたんや、追い出されたけど。
「まあそうだろうと思った、でもいい人と出会えてよかったね」
「はいでござる!」
いい人、って俺!? 三人共俺を見てるが……
「波もおかえり」
「ただいま、みんなは?」
「急に成長してみんな冒険者になるって出ていっちゃった」
「……」
これは絶対あれだ、急に女神が年齢上げるからこんな変なことに、今もう最初から8年増えてますからね。
この世界の全人類が成人(18歳)してますからね
(最低年齢が10歳だった)
「あーーそうそう、しのぶ、腕をみてやろう」
「よろしくお願いするでござる」
「2人もおいで」
なんか外でやるようだ。
「的を用意した、お前の得意な手裏剣で的に当てるんだ」
「はいでござる」
さあ、なんで俺は壁に張り付けにされているのだろうか?
そして俺の頭の上、右の脇、左膝の横、股間の間にりんごがある、これが的なんだろう……
「ゆうた殿、絶対に当てないから安心するでござる」
「こそこそこそ」
「ふぇっ!?」
かくれさんがしのぶにこそこそとなんだろう
嫌な予感がする……
「じゃ、じゃあ頭の上から行くでござる! とりゃっ」
「サクッ──」
怖っ!! 頭の上のりんごに命中した、想像以上に怖かった、でもしのぶの腕なら余裕なはずだ。
あのこそこそ話の内容だけ気になるが
「次は脇行くでござる! とりゃっ」
「サクッ──」
順調に右脇と左膝の的にも命中させた、さすがしのぶだ。
あとは股間のりんごだけ
「こそこそこそ」
かくれさんがしのぶにこそこそ言いながらしのぶにりんごを手渡した、え? なに?
「や、やるでござるよ! とりゃっ、あっ!」
しのぶはりんごを投げてきた、ちょまっ! そこは!?
「うぎゃーーー!! チーン……」
「「すいませんでしたーー!」」
しのぶ親子の土下座だ。なぜ俺の急所を狙ったのかわからん。
まあ手裏剣でやられるよりはましやけどさ。
ああもちろんエア操作でぎりぎり受け止めましたよ、当たったフリはしたけどね。
「どうしてこんなことをしたんですか?」
「えっと……魔が差しました」
「普通にミスったでござる」
あーー、やっぱりこの母親ヤバいわ。
「ん、まあわざとやし許してあげて」
あの波さん、なに言ってんすか?
まあ許すんですけどね、痛くなかったわけやし
「ぴよっ」
あれ? 女神から着信だ。
>ドールの準備ができたそうじゃから王城へ迎えに行ってくれぬか?
そういえばマッチョ姫、いやドール姫もアスカに来るんやったな。
「どうしたの?」
「あーー、女神が姫迎えに行ってこいってさ」
「ん、行って、私たちは大丈夫だから」
「行ってくるといいでござるよ」
「姫? 女神?」
「ありがとう、じゃあ行ってくるわ」
俺はかくれさんに礼をして王城へ向けとんだ。
「迎えに来ました」
「ゆうたくん、ありがとう」
うん、荷物多いねーー、それでも姫にはお付きの人はいない、だってマッチョ人形がたくさんいるんだもの。
ってわざわざお前ら荷物置いてポーズ決めんな!!
「まあ行きましょうか」
ドール姫を船に案内した、マッチョ人形全部運ぶ気か、さすがに重量オーバーではないやんな?
って入るときにポーズ決めるな!
無事に出発できた、というか船内に大きな荷物を置き忘れていた。
「またとんでるのだーー!」
爆裂を置き忘れていた、ははっ
こいつまた汚い汁を撒き散らした、汚いなーー
まあマッチョ人形たちが片付けてくれている、なんかこの絵面おもしろい。
「せっかくゆうたくんと二人きりになれると思ったのに、残念ですわ」
「ははっ、そうですねーー」
マッチョ人形2人きり……なんだかなーー
そのころえりちゃんと女神は秘密の相談中
『さて、水面下では進んでいたがそろそろあの計画を本格的に始めるか?』
「やろう、世界最強の魔王様ハーレム計画」
『改めて聞く、本当によいのか? まだゆうたを3人占めできるぞ』
「やります」
『本当の本当にやるのか? これが最後の質問じゃ』
「あのとき私は死んだ、それでもゆうたと結婚できんねんで! こんな幸せなことないわ、この幸せをみんなにも分け与えたい! 女神様やります!」
『というか本当にゆうたの夢は異世界ワチャワチャハーレムなのか? 聞いたことないが』
「ゆうたは本物の魔王やねんしワチャワチャハーレムしたいやろ、知らんけど」
『いやーー、おぬしも一応本物の魔王じゃろうが、というか勝手に進めてよいものか?』
「それはそやけど」
そのときどこからか虹色の手紙がふってきた。
「なにこれ? 昔のわらわへ?」
『これはあれじゃ、未来からの手紙じゃ、わらわの人生の節目に未来から送られてくるんじゃ』
女神はその手紙をえりちゃんから受け取り読み出した。
『わらわの娘にドッキリする計画書!?』




