表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

70/120

新七十話即決着即出発



「Aブロック準決勝第一試合滝汗ちゃん対ゆうたくんの試合ですkon」


「……」


いやー、波が全身タイツなんだが、どうやって脱がせればいいんでしょうね……


この試合に勝てば決勝進出だ、難敵波に絶対に勝たなければならない、アスカ丸を取り戻すために!


「レディーファイト!」


さて始まったがどうするか、獣人は耳としっぽが弱いって聞いたことあるけど全身タイツでカバーされてるからなー


とりあえず頑張りますか!



「勝者波ちゃん、Aブロックの決勝に進出したのは波ちゃんkon!!」



どうしてこうなった……俺が勝つんじゃなかったんか!?

時は一分前に遡る



「【大波─真空波】」


もちろんそんなの避けられ


なーーーい!!


「ズコーーー!!」


俺はコケた……え?


「【大波】ぶにっ」


波にひっくり返され顔をなぜか裸足で踏まれた

あれ?動けない

全身が固められている……なぜだ!?

あとなぜわざわざ靴を脱いで裸足で踏んでくるんだ!

なんかいいにおいがするんだが!!


「勝者波ちゃん、Aブロックの決勝に進出したのは波ちゃんkon!!」


なんていうひどい試合でして……


『ゆうたさん残念でしたね』


「……」


何も言えねー、メタられたら無理です

俺のアスカ丸が……


「ゆうた殿と戦いたかったでござるなー」


お前は脱がされたいだけやろ……ってなんでや?

ピンク髪やから脳内も真っピンクなんかもしれん


「まあがんばれ、決勝は波とやろ?」


「どうやら違ったようでござる……」


しのぶ……お前Bブロックやったんやな


「フッハッハッハッー!見損なったぞ魔王ゆうた」


「ゆうた殿は強いでござる、せっしゃが決勝でぶちのめしてやるでござる」


「しのぶ……その人獣王ですけど……」


「え……」


「フッハッハッハッー!わしはAブロックだ、頂上決戦で会おう」


「えーーー!!」


それより波と獣王の試合見たいな……物理的に無理やけど


それで俺にはやるべきことがあるので夜までスロット屋でコツコツとお金を貯めた






昨日がっぽり(大銅貨一枚分)稼いだ俺は武器屋に来た


「いらっしゃいまゆうたかよ...」


ひらっひらの服を着た死神にはまだ慣れない、というか基本避けられてますからね


「キープしてた杖くれ」


「キープしてた杖……」


日記っぽいのをぺらぺらしている、たぶん在庫が書かれているやつなのだろう


「もしかしてこの変な杖か?」


「そうやぞ」


う○この絵が書かれている


「まあ取ってきてやる、はやく帰れよ」


死神はう○こ杖を探しに奥まで行った、なぜこいつははやく帰れと言ってくるんだろう、もう顔も服装も見慣れたぞ、そんなに恥ずかしがらなくてもいいやんけ


「ただいまー!あーいらっしゃいませ」


武器屋の店員さんが帰ってきた


「もしかしてキープされていた商品の購入ですか?」


「はい、今死神が探しに行ってます」


「あったぞ……」


死神がう○こ杖を持ってきた


「死神ちゃん接客できて偉いねー、なでなで」


「あ……ありがとうお……姉ちゃん……」


「あれ?気分悪いの?」


「大丈夫だよお姉ちゃん!」


死神がキャラチェンジした、というか読めたぞ

こいつ雇ってもらうためにキャラを作ったな

それでそのキャラを俺に見られたくないからあんな張り紙したんやな


「はい、代金は大銅貨一枚になります!」


しゃべってる感じと表情が合ってない、目線ではよ帰れ!

と訴えかけてきてる、ちょっと嫌がらせしてやろう


「大銅貨一枚な、ありがとな死神、なでなで」


「ありがとうおn……って違う!はやく帰れー!!」


顔を真っ赤にしてキレた、今お兄ちゃんって言おうとしたよな?まあいいや、おもろいし

俺は商品(う○こ杖)を受け取って帰った






昼からはAブロックの決勝戦、今日の試合に勝利すれば明日の頂上決戦に進むことができる

はずやったが負けたしな……


なのですることもないのでスロット屋に来た

今日も最低レートの台を一つ占領しているやつがいる


「しのぶ、今日も手伝うぞ、昼から決勝やろ?」


「助かるでござる」


「あっ、そう武器買ってきたんや、これ」


俺はしのぶにう○こ杖を見せた


「変な杖でござるな……」


まあそうやんな……そして俺はお昼までスロットで稼いだ






「じゃあ頑張ってこいよ」


「頑張るでござる!」


しのぶを見送った、さてなにをしよう……


「いてっ……」


しのぶがいないとすぐこうや……護衛が欲しい

とりあえず帰るか、お金もすぐ必要なわけでもないし効率も悪いし、正直飽きたし


「ただいま」


「ゆうたおかえり!」


「!?」


えりちゃんが復活した、やっとか……やっと話ができる

そのとき俺の肩にトントンと……


後ろを振り向くと


『残念でしたー、私でしたー』


まあ気のせいやんな、それで


「どうしたんや?」


『ゆうたさん、ちょっと耳貸してください』


「ごめん取れへんし貸せへん」


『そういう意味じゃないです……』


耳を貸すと気のせいはこう囁いてきた


『う○こう○こう○こう○こう○こう○こう○こう○こ』


間違えた、こっちやったわ


『女神様から伝言です、おぬしの武器が帝国に渡ったと聞いたじゃろ?すぐに帝国に取り戻しに行くんじゃ、半日魔王スキルを貸すからそれで行くんじゃぞ、あとえりちゃんとえ○ちなことでもするがよい、わらわもおしおき待っておるからのう、だそうです』


女神のモノマネうまいな……無駄に

それで理由がわからんがなんかあるんでしょう

さてどうするか


「女神様がどうしたん?」


「あー、なんかえりちゃんと俺の武器を取り戻しに帝国に行けやとさ」


「まあ女神様が言うならそうしたほうがいいやろな」


それはそうなんやけど罠の可能性もあるんよな……


『いやーはやくしないと武器失くなっちゃいますよ、魔王の杖と魔神の弓が』


確かにそうだ


「ゆうた、決めるんや」


「決めたわ!帝国に行くで!!」


「じゃあ今から出発やな」


「今!?」


俺とえりちゃんは帝国へと出発した

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ