七話図書館へ行く
「本当にすいませんでした」
なぜ謝っているのか
それは昨晩までさかのぼる
「そろそろ寝ようかの」
「俺はどこで寝たらいいんですか?」
ベッドは1つしかないが
まあ畳やし別に寝れるけど一応聞いておく
「もちろんベッドじゃが、もしかしてわらわと添い寝はいやか?」
首をかしげて聞いてくる
「いいえ、よろしくお願いします」
俺が寝転がると魔王様は覆い被さるように抱きついてきた
「?」
なぜひっついてくる!?
まあ暖かいし気持ちいいけど
「おぬしは抱き枕じゃ......」
といって寝てしまった
俺アウト?いや俺10歳やしセーフか
よかった
俺もなんか眠くなってきた......すやすや
その日の夜中
「ぱくっ」
「んにゃあ」
俺は目の前にあったクリームパンを食べた
「むしゃむしゃ」
「おぬっ...おぬしはなにしとる」
「はっ」
目覚めたときには
手遅れだったのだ
なんとクリームパンだと思って食べていたのは
魔王様のおててだった
「すいませんでした」
「ゆるさん、ゆるさんぞ」
最強の一撃がとんでくる
もちろん回避は不可能だ
「うわぁ」
夢でした
よかったね
いっしょに寝たところまでは本当だ
「朝飯できとるぞ」
もちろんカレーライスだ
2日目のほうがおいしいのはなんでだろう
さて今日は図書館に行きます
なんで図書館に行くかって?
そんなん知識無双するために決まっとるやろがい
ほな行くぞ
ということでやって参りましたここが図書館です
さあ中に入りましょう
入館料は無料です、やさしいね
すごい、すごいぞ
本棚がたくさんあるぞ
まあ図書館やし
本を借りるときは身分証を提示すれば借りられるみたいだ俺ならステータスカードでできる
さてどれから読むか迷うな
まあこれや、はじまりの街と呼ばれる理由という本だ、いや絵本だ
内容はざっくり言うとこうだ
昔アスカ王国という国がありました
それが滅びました、そして廃墟になりました
そこから長い時間がたちました
そこにある男がきました
その男は街を再建しました
その人はこれから街をはじめるぞといいました
その言葉からとってはじまりの街と呼ばれるようになった
名付け適当すぎやな
だからアスカって呼ばれることが多いんやな
次や、金太郎あるやん
内容は知らんけど読もう
むかしむかしあるところに
金持ちの太郎が住んでいました
ある日太郎が住んでいる村がベアウルフにおそわれました
太郎は強いので倒しました
そしてテイムのスキルをもっていたので
ベアウルフをテイムしました
そしてそのベアウルフには熊八と名付けました
そのあと熊八が太郎を連れて森へ行きました
そして急に地面を掘り始めたので太郎もいっしょに掘ると、金が大量にでてきてさらに金持ちになって金太郎と呼ばれるようになったとさ
めでたしめでたし
知らん話やった、もともとの金太郎知らんけど
てかどんな話やねん、もうちょい頑張れよ
次や
勇者と魔王か、ありきたりな話じゃないことを祈る
「...」
えっと簡単に言うと、勇気のある勇者が魔王を倒しましたとさめでたしめでたしって話
これは普通やな、なんも感想ないわ
ごめん
次よ次、魔法の使い方って本だ
内容は
魔法はイメージが大事です、知力が高いなら威力に期待できます
へーそうなんだー
あとは細かい技の使い方がかかれている
魔法はまたこんどでいいや
てか絵本しか読んでないんよな
まあ俺活字だめやし...魔王様が言ってたように
もういいや帰ろう
拠点に帰ってきたがすることがない
よし教会に行こう
どうやら今日はシスターさんがいるようなので懺悔をしてみよう
なぜこないだはいなかったのだろうか?
それは別にいいか
「懺悔にきました」
「どうぞじゃ、女神様はなんでも許してくれるぞ」
なんか癖強そうな金髪のシスターさんだ
「お金くださいって言ってすいませんでした」
「きっと女神様は許してくれるのじゃ、それでお金にお困りならば相談にのるぞ」
「ありがとうございます、でも生活はできそうなんで大丈夫です」
「そうか、もし困ったことがあるなら相談するのじゃ、女神様はあなたの味方じゃからな」
暇つぶしに懺悔してみたけどしなくてよかったかもしれない
というかあのシスターしゃべり方が魔王様そっくりやったな、知り合いかな?
昼飯食べに拠点に帰った
うんカレーうまい
特にライスの部分がうまい
さて昼からなにしよ
スライムけるか?
そのあとスライムをけっていたら暗くなり
魔王様が探しにきたのでいっしょに帰った
ガチで子供みたいだ
「今日はハヤシライスじゃ」
「やったー」
カレーの次はハヤシなんやな明日はチキンライスと予想しておこう
眠くなったので畳で寝ようとすると魔王様にベッドにつれていかれたのでいっしょに寝た
夜中にトイレで目覚めてしまった
暗いけど魔王様がひっついているのでうまくはずしトイレへ行き戻ってくると魔王様が
「ゆうた......ゆうたー...」とうなっていた
そんなに俺と寝たいのか?
もしかして魔王様寂しかったんかな?
ずっと一人やったからとか?
女の子みたいにかわいいとこあるやんけ、よし明日からはちゃんといっしょに寝てあげるし呼び方も親近感をもって魔王ちゃんって呼んであげよう
「おはようございます魔王ちゃん」
「なんか難がゆいのう、魔王ちゃんはだめじゃ、いつも通り呼んでくれ」
「はい、魔王様」
呼び方はだめだったか...
魔王ちゃん...