六十六話寝過ごし遅刻し初戦からきつすぎるし
「起きるのだ! 武闘大会に遅刻するのだ!!」
爆裂に起こされた、って、え……?
「武闘大会って明後日じゃなかったっけ?」
「丸二日寝てたのだ!」
「え!?」
まあ邪神と戦ってる三日間寝てなかったし昨日?も寝てなかったし、なんかややこいけど寝てなかった分寝ちゃったってことか、ハハッって全然笑えねえ……
「それでどうしたら?」
「はやく会場に行くのだ! はやく着替えて」
俺は急いで着替えて会場へ向かった。
あれ? なんか忘れてるような?
会場に着くとくじ引きが始まっていた。
「ゆうた! 遅刻やで!」「ん、ねぼすけ」「寝すぎだぞ」「寝すぎでござる」
そんなん言うんなら起こして欲しかったな。
「次の方」
「ん、ゆうた」
「あーー、はいはい」
なんか引いて欲しそうなくじを引いた、こういうくじが当たりだ、最初の対戦相手は予選からの人で名前が魂魂、てあいつかよ。
まああれなら余裕で、あっ!!
武器がねぇ……
「なあ、誰か武器貸して」
「ん、ない」「ないで!」「貸さないからな」
「ゆうた殿なら素手で優勝できるでござる」
やっぱ無理かーー、って素手じゃ無理よ。
「では一回戦Aブロック最初の試合に出場する、魂魂選手、ゆうたくんは急ぎ入場してください」
嘘やろ、一番!? あとなんでマッチョ姫がやってんの?
「ゆうた、早よ行け」「がんばってな!」「ワンパン期待してるぞ」「ゆうた殿なら余裕でござる」
「えーー」
素手で魂魂との戦いかよ、戦ったことないのに
「えーー、いよいよ待ちに待った武闘大会が始まるkon、実況は我、花狐と」
「わたくしドールがお送りします」
なんでお前らが実況やねん、まあいいけどさ
「最初の試合はAブロックの一回戦konね、早速優勝候補筆頭のゆうたくんが出るkonね」
いやいや、武器なしやしワンパンでやられる自信があるからそれやめてね。
「ゆうたくんは自称最強の魔王らしいkonね、どんな技で勝ち上がるのか見てみたいkonね」
いや自称でさえもない、それ俺のゲームネームなだけやから、そんでもって全く勝てる気がしないんだが!
「「それじゃあゆうたくん頑張って!!」」
放送で応援すな、すぐ負けんのに
俺は入場した。
「死ねーー!!」「帰れーー!!」「消えろーー!!」
はい、罵声の数々が俺にとんできてますねーー
『う○こーーー!!』
気のせいの声が、気のせいか
「よう、まさかお前と初戦で戦うことになるなんてな」
で、相手は普通に魂魂か
「降参していい?」
「駄目に決まってるやろ」
「俺武器持ってないねん」
「スキルあるやろ」
「没収された」
「嘘つくな、やるぞ!」
嘘じゃないんだが!!
「レディーファイト!!」
って始まってもうた、どうしよ……
「先手必勝【魂の波動】」
えっ、ちょ待っエアカッターみたいなやつとんできた、避けないと、って無理!?
見えるんやけど体が動かない、いつもスキルで無理やり動いてるからなーー
「うごっ……どんっどんっどん」
攻撃をもろに受けてとばされた、バウンドしながらね。
「ゆうたくん派手にやられちゃったkonね」
「まだです、ゆうたくんはここからです」
まあ体にはダメージはないんや、でもどうやったらいいん? やられはしないけど倒せもしな……いや武器がないなんてのは嘘だ、実はしょぼいのなら持っている。
「おっとゆうたくんが立ち上がったkon、試合続行kon」
「そうじゃないとな【魂の波動】」
その技は覚えた、一回見たから避けられ
「うごっ……どんっどんっどん」
ない
クソっ!! 今までスキルに頼りすぎた弊害が出てやがる。
そもそも俺反応悪いから体の動きだしが遅いんよ、それをスキルでうまく補ってたのにそのスキルがなかったらなにもかもが無理でしょがーー!
「【魂の波動】」
二回目でもう追い討ちかよ、それを俺が避けられるとでも思ったか!
「うごっ……どんっどんっどん」
魂魂は右手を天に掲げた、これはチャンスだ。
俺はほふく前進で魂魂の元へ向かう
「……」
「お前まだ動けるんか!?」
バレた……
「【魂の波動】」
「うごっ……どんっどんっどん」
「【魂の波動】」
「うごっ……どんっどんっどん」
──超略──
「【魂の波動】」
「うごっ……どんっどんっどん」
「はあーー、はあーー、はあーー」
やっと途切れたか、まあ俺は立てるんで負けてないんですよ、勝てはしないけどな!
「はあーー、はあーー、はあーー、もうMPがねえ……」
MP使ってたんや、よかった、MP使わんやつやったら永遠にやられ続けるところやった。
「諦めろ、俺には勝てん」
「ならこうすればいい、おりゃーーー! シュッ──」
「うごっ……」
魂魂の刀の攻撃により俺の腹は真っ二つになったがすぐに再生した。
「ズルっ!」
「お前こそズルいわ! 武器なんか持ちやがって」
「シュッ──」
「うごっ……」
──超略──
「はあーー、はあーー、はあーー、もう握力がねえ」
辺りはすでに暗くなり照明がついている、やっとだ、やっと剣を落とした、生身の人間には無限のスタミナがないからな、いや俺は人間をいつやめたのか
俺は魂魂が落とした剣を魂魂の首に当てた、わざわざ切る必要はない
「参りました、ばたんっ……」
「勝者ゆうたくん……」
あれ? 解説は? まあ途中からお客さんいなかったけど
「えーー、一応、一回戦第二試合目以降は明日となりますkon、お疲れ様でしたkon……」
あれ? もしかして時間かかりすぎましたか?




