五十五話邪神教団の本拠地へ、滝汗と汚濁
ベッドでゴロゴロしているとメカさんが魔王軍本部までやってきた。なんだろう……嫌な予感がする。
「えっと、どうしたんですか?」
「あの全裸の男がはいたんだ」
「パンツをですか?」
「違う、邪神教団の本拠地をだ」
「ということはまだ全裸?」
『ゆうたさん、面白いです』
気のせいをけちょんけちょんにした(嘘)
全裸の男というのはあの巨大化スキルのおっさんのことだ。
「それで邪神教団の本拠地はどこなんですか?」
「タンゴの東にある天空要塞だ」
「天空要塞!!」
えりちゃんいつからいたん? そういうの好きそうやけど、というかここ俺と気のせいの部屋やぞ……
いつの間に隠れて、女神もいるんかい……
『そんなのがあるのですか?』
「見たことないからわからん、あと邪神教団の目的もわかった」
邪神教団、存在しないものだと思っていたが存在していたようだ。
「目的ってなんですか?」
「邪神討伐だ」
「へ?」
討伐!? えっと、邪神教団って邪神を倒すための教団……
教団部分はなんなんや?
「それでだな、指名手配中の汚濁と石化を確実に確保したい、協力してくれるかい?」
「やります!!」
えりちゃん、天空要塞行きたいだけやろ、でも
「俺も行きます」
断っても行くことになりそうやし……
女神からの行け圧があるし
天空要塞へ行くメンバーが決まった。
俺、えりちゃん、メカさん、滝汗
そして
「俺らも行く」
「えっと……誰やっけ?」
「魂魂な」
「男手が必要だからだとさ、で俺は煙幕」
ということで六人、死神と波としのぶは仲良くダンジョン行っちゃったわ。
ということで邪神教団の本拠地のあるタンゴの東へとぶ船で向かっている、運転は交代しながらやっているぞ。
簡単操作ですからね。
でこの魔法国にあったとぶ船で王都まで来たそうだ。どうやら俺のものらしい
「ゆうたくん、あの雲、筋肉に見えませんか?」
あれ? なぜマッチョ姫が? また城から抜け出した?
「メカさん、連れ戻さなくていいんですか?」
「え? ドール姫は君の物だよ、君についていくに決まっているじゃないか」
「え!?」
まあ婚約は決定したけど、ついてくんの?
「もしかしてわたくしのことお嫌いなんですか?」
こんな澄んだ目で見られると嫌いですとは言いにくい、というか別に嫌いではない、あのケツが……
「キライジャナイデスヨー」
「そう、よかったわ!」
姫に抱きつかれてしまった、その瞬間えりちゃんに目線を送ったんだが、なにをのほほんとしている!!
危機やぞ危機、というか助けてやえりちゃーーーん!!
それに胸辺りにでっかいものが当たってるんですよ、どこにそんなもん隠しとってん、それと縦ロールが首に……
こそばい!
あと煙幕と魂魂、うらやましそうに俺を見るなー!
というか気のせい俺の心読んでるやろ! 助けてくれ!!
首がこそばいんやーー!!
っていない!!
もしや王都で背脂広めてる?
その頃気のせいはこっそり貯めていたへそくりで
『このお店、買います!!』
そこは王都のとあるガラガラなカフェだ。
『くくくっ、ゆうたさんが帰ってきたとき王都内で背脂を流行らせて驚かせちゃいましょう』
気のせいは変な計画を立てていた、すでにバレテマス
「ではワタシは外の様子を見てきます」
「わいも!」「「俺も」」
「ではわたくしはお花摘みに」
みんな船の中から出ていった。
「それでゆうた、名字ゲットしたってことは姫は飛鳥田ドールで、私は飛鳥田えりちゃんやんな?」
「!?」
これは確定やん、さすがえりちゃん、直接は言わない。あのときま女神が言ってたとおり恥ずかしくて逃げただけか、まあ前からよく逃げられたな……
変な近づきかたしてくる癖に……こんなかんじに
それより今気づいた、この部屋には俺とえりちゃんの二人だけ、これは……
「えりちゃん……」
「ゆうた……」
「ということはわいは飛鳥田滝汗やな!」
「「……え!!」」
滝汗はそこのところを知らなかったようだ、女神教えたれよ、まあえりちゃんが滝汗にこそこそと
「ちょまって! むっさ恥ずかしっ!」
いやーー、恥ずかしがって顔赤くする滝汗ってあんま見いひんな、「う○こしてくるわーー」とか普通に言いおるからなこいつ
「おーい、もうすぐだぞ」
おっと、メカさんが呼びにきたので外に出る。
「たぶん見えたな」
「「真っ暗で微妙にしか見えねーー!!」」
えりちゃんとシンクロした。
「ピンポーン、邪神教団の方いますかーー」
天空要塞のチャイムを鳴らすが誰もでてこない。ってか天空要塞と言うか洋館やな。
「ピンポーン、いないなら壊しますよーー!!」
なかなかでてこない、そろそろ壊していいかな?
「ゆうた、壊したらアカンで子供たちもいるからな」
「あーー、そうやったわ」
帝国から連れ去られた子供がいるという情報があったので壊すのをやめ出てくるのを待つ。
えりちゃんに指摘されへんかったらもろとも破壊してたわ、危なっ
「すいません、はいはい」
やっと出てきたか、ってこいつアワジにいた土偶や、意外と目の前にすると殺意が全く沸いてこない。
「ってお前は!! パンツの」
「【弱体化】パンチ」
「うぐっ」
「確保!」
つっかまえた。
すぐ後に他の仲間たちがやってきた。
「メカさん、こいつお願いします」
「魔王ゆうたくんと魔王えりちゃん、勝手な行動はよくないよ、じゃあ行こうだけで先行するのはちょっとダメじゃないかな?」
「いやいや奇襲は夜にやるもんでしょう」
「それはそうなんだが、作戦をちゃんと立てるべきではなかったか?」
「それもありですね、そうしましょうか」
「ゆうたもうチャイム押した時点で手遅れ! あとなんで正面から入んねん!」
「それはおいといて、行こうや」
「そうだな、ワタシたちは入り口を守るから君たちは二人組でなんとかしてほしい」
即興で二人組が決まった。
俺とえりちゃんのダブル魔王、滝汗と煙幕、魂魂とメカさんが外の見張り組、そして船守りのマッチョ姫と女神
捕虜はマッチョ人形で見張るそう
「船はわたくしに任せてください」やってさ
なんかさらっと女神がいた気がするが気のせいか
「……」
どうやら気のせいは来ないそう、なにやってんだか?
「では作戦開始だ」
メカさんの掛け声でそれぞれ違う道に進み敵を探す。
「コンコンコンコンコンコンコンコンコン──」
「どうぞ」
「【滝汗レーザー】」
人がいたので滝汗はレーザーを放った。滝汗は話を聞いてなかったので人質がいることを知らないのだ。
「【汚濁】急になにをするのですか、趣味が悪いですね」
汚濁は滝汗のレーザーを泥で簡単に受け止めた。
「おまえを捕まえる!」
「ほう、いいでしょう、一対一なら負けませんよ」
「違う二対一だ!!【煙幕ドリル】ーー!!」
「【汚濁】二対一なんて卑怯ですよ」
「そうや!【滝汗レーザー】」
「なんで俺がーーー、ドンッ……」
滝汗は煙幕を倒した。煙幕は壁にめり込み死んでいる。
「あの人は仲間じゃないのですか!?」
「仲間やで! でも強い相手と正々堂々戦いたいやん! あと武闘大会出れへんかった恨みもここで晴らす!」
「ええわかりました、では正々堂々勝負しましょう、ですがここでは全力をだせないので外へ移動しましょう」
「わかった!」
汚濁と滝汗はメカさんの許可を得て少し離れた浮島で戦うことになった、滝汗が勝つのはわかっているからだ。
「来い汚竜」
汚濁は呼び出したドラゴンに乗った、暗いがドラゴンはう○こ色に輝いている。
滝汗はそれを見て飛び上がった。
「飛べるのは卑怯ですよ」
「それはお前もや!【滝汗黄金水ソード】」
滝汗は勇者のあれのように輝く水剣で汚濁を切ろうとする、暗いからダークヒーローみたいでかっこいいぞ。
「くっ」
だがそれを汚濁はアスカ丸で受け止めた。
「お前それゆうたのアスカ丸やんけーー!」
暗いのにアスカ丸に気づいた、目がいい
「これは私のアスカ丸です!!」
二人の剣さばきは互角というところ、なぜこんなに汚濁が強いのかは誰も知らない、真実は泥の中へずぶずぶ……
「汚竜ブレス、ガハァーーー」
汚竜はブレスを放つ、だがしかし
「【滝汗バリア】」
滝汗は滝のバリアで防いだ。
「ではこれはどうでしょう、飲み込め【汚濁変化】」
「負けへんでーー!【滝汗レーザーソード】」
滝汗の最強技で汚濁を迎え撃つ、MPももう持たないのでこれで決めるしかない、だがしかし
「なんで負けてんの!?」
滝汗のレーザーソードは少しずつ泥になって消えてしまい、滝汗をも巻き込んでいく
「う、うわーーー!!」
滝汗は泥になって消えてしまった。
「どうやら私の勝利のようですね」
滝汗は敗北した、と思いきや
「生き返れ!」
滝汗はいつも通りセルフで復活した。
「どうして!? 今倒しましたよね!?」
「わいはいくらでも復活できるんや! 次はわいの完全な本気出したるわ!!」
滝汗の完全な本気、それは最強の
「【滝汗アクアフォールチャージ】初めて使う技やから手加減でけへんからな!!」
滝汗は凝縮された巨大な水の玉を空中で作り出した。これは全回復した滝汗のMPを全部使わないと使えない技、さらにしばらくチャージしないといけない技なので威力の予想などできない。
「いいですねー、それを受け止め私がいかに偉大かを証明します【汚濁変化】」
そしてチャージできた。
「【滝汗アクアフォール】!!!!!!」
巨大な水の玉が一度縮んでから、一気に解放される。
「ドドドドドドドシャーーーーーーーーーン!!!!」
その威力はすさまじく汚濁、アスカ丸、汚竜、浮島、周囲の浮島、海、海底、さらにその下まで全て消し去ってしまった。
「やりすぎてもうたーーー!!」
その後汚濁を復活させ捕まえた、滝汗は女神に謝り海と浮島を戻してもらったそうだ。
アスカ丸はもう戻ってこない……




