新四十話魔王俺!?
俺と魔王様は捕まり牢屋に入れられた
「とにかく鎖をはずすぞ、カチャン」
魔王様についていた鎖が取れた、二人とももう片方の手が使えるっていうね、あまりにガバガバすぎる
「おぬしのもはずしてやろう、カチャカチャ……あれ?」
「魔王様?」
「取れない……」
「……」
なんとか柵から脱出することができた、ここの地面には泥が流れている、あいつも捕まった的な?知らんけど
それで俺の鎖は取れなくなっている、一回つけたら取れない仕組みっぽい、邪魔なのでもう片方を腰のところにカチャンしておいた、この鎖意味わからん
「とにかく外に出よう、飛べばいいんじゃし」
「お願いします」
俺たちは外へ出た、ってあれ
「魔王様、あれってドラゴンじゃないですか?」
緑色のドラゴンが飛んでいる、よくアニメとかで出てくるまんまのやつだ、俺はあれを倒したことになってたのかー
「うーん、ドラゴンは竜宮島から出ないはずなんじゃが……」
でもいるんだなー、なんでだろうねー
「あっ、わかったのじゃ、あれを倒せってことではないか?」
「さすがにそれはないですよ、いや魔王様いるし全然ありか」
「おっ!」
下から誰かのファイアボールがドラゴンに命中した
「あんな弱い威力じゃ、ドラゴンを倒せんぞ」
緑のドラゴンはファイアボールが打ち出されたところへ向かっていく
「ゆうた、助けに行こう」
「あっ、はい」
まあ魔王様ならなんとかしてくれるでしょう
俺たちは小走りで現場に向かった
「とりゃーーー!」
金髪の女兵士は槍でドラゴンをしばいている
「とりゃーーー!」
しばいている……
先端の刃の部分の存在意義よ、それするなら正直別の武器でいいよねー
「そこの兵士、わらわたちが援護する!」
「はい、って俺も?」
「もちろんじゃ、まずは弱体化させてくれ」
「わかりました【弱体化】」
俺はすっかり忘れていた弱体化スキルを使用した
「よろしくお願いしまーす!」
槍でドラゴンをしばいている兵士さんからも頼まれた
頑張りましょう
「それじゃあいくぞ、【深淵大穴】」
「……」
魔王様の魔法が……出ない、なぜでしょう?
俺は魔法弓でドラゴンの弱点である逆鱗目指してうっているが当たらない、なぜでしょう?
「おかしいのう、【ファイアボール】」
そこそこの大きさのファイアボールがドラゴンに命中した
「ギャオース!」
効いてはいるみたいだ
「これじゃあ威力が低くてMPが持たん、ゆうたなにかいい案はあるか?」
でもこれじゃあダメみたい、魔王様の強い魔法さえ使えればもうちょい楽なはずだが使えないようやし
「とにかくダメージを与えるしかないと思いますけど」
「じゃあゆうた、ゴーじゃ、おぬしならアスカ丸で弱点を攻撃できるじゃろ、アクションができるようになったと聞いたし期待しておるぞ」
「えー」
「お姉さん!逆鱗を突いてください!」
「え?げきりんってなにー?」
お姉さんにダメージを与えてもらおうとしたんだがまさかの逆鱗を知らない、普通知ってるやんな?よくゲームとかで出てくるし……あっ、この世界ゲームなかったわ
「お腹んとこの鱗ひっくり返ったところ突いてください!」
「逆鱗のことですね」
「ぎゃくりん!?」
このお姉さん、だいぶバカだ!
まあ伝わったしいいか
そして会話の間に魔王様がファイアボールをうってヘイトを稼いでくれていた、ありがとうございます
「じゃあヘイト買います!【オートヘイトON】」
ドラゴンがもうスピードで向かってきた、俺はすぐ
「【オートヘイトOFF】」
ドラゴンは急ブレーキをした、今だ!
「とりゃーーー!バキッ」「とりゃーーー!ザクッ!」
お姉さんが逆鱗に槍を突き刺し……折れた!?
俺のアスカ丸は鱗の間にちゃんと刺さった
その瞬間ドラゴンが口を開けチャージっぽいのを始めた
「二人とも!ブレスじゃ、逃げろーー!!」
お姉さんこけてるし……ってやばい、助けないと
でも助ける方法がない、クソっ
魔王様とは距離が離れてるし、というか俺もやばい
足が遅いので逃げられない、アスカ丸もドラゴンに刺さってるし、あれを使うしかない
まだ使ったことないしバグってるかもしれんけど使うしか生き残る方法がない!
心臓が震えるぜ!
俺はドラゴンの横に回り込み
「【オートヘイトオン】【ファイアボール】【爆散】ドカーーーン!!」
俺はできるだけの攻撃を組み合わせた、炎が黒くなった、まるで魔王様の魔炎だ
「ギャオース!」
ドラゴンは身震いをした、まだ威力が弱かったようだ
「魔王……あなたは魔王様ですか?」
「あっちにいるのが魔王様です、それよりドラゴンが」
ドラゴンは浮き上がり羽をぱたぱた
「ビューーーン」
ドラゴンはどこかへとんでいった
「アスカ丸を返せーーー!!」
ドラゴンはアスカ丸が刺さったまま飛んでいった
「助けていただきありがとうございました、魔王様」
「いやだから魔王様はあっち」
この兵士の人なんで俺のことを魔王様と呼ぶ……というかアスカ丸が
「ゆうた、無事じゃったか?」
「はい、なんとか」
でもアスカ丸が
「最後の技って魔炎じゃがどうやって使ったんじゃ?」
「爆散とファイアボール合わせたやつですけど」
「いいえ、あれは間違いなく魔炎です、魔王様、ぜひ私についてきてください」
「えっと、おぬしが魔王でいいんじゃないか?魔炎使えるし」
「えぇー」
なんか俺が魔王のふりをすることになった!?
そのころ
「竜宮島はあっちですね」
牢屋から脱走した汚濁は泥船で南へ向かっていった、珍しく方角合ってるー




