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魔王様に俺を捧げたい! ~バグりまくった世界で女の子たちとハチャメチャ異世界生活、女神はバグ直せよ~  作者: 無理です逆バリアー
二章 魔王編

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三十九話魔炎が出ない


 酔っている原因がわかった、この船速いんだ。高速泥噴射で進んでいるため他の船を追い越していく、まあさすがの俺でも吐かなくなった、というか空になっただけっていう。


「アワジの島の西側を通るぞ、あっちじゃ」


 長いつり橋が見えてきた、あれは怖くて渡れないやつだ。


「あっ、忘れてた、こっち渦潮魚が出るんじゃった」


「なんですか? それ?」


「船を食べる魚じゃ」


「え? それってヤバくないですか?」


「ヤバいぞ」


 さらに悲報だ。


「速度を上げすぎて、もう止まれませんね、ははは」


「「え……」」


 橋に近付くと渦が見えてきた。


「あれに飲み込まれないように捕まるのじゃ」


 手すり(泥)につかまるとなにかが渦の中からぴょこっと顔をだした。


「おお、あの姿はチ○コアナゴですね」


「それを言うならチンアナゴじゃ」


 チ○コアナゴってこんなでかかったっけ? その大きさはまるで俺ん家の裏山ぐらいだ、っていまいちわからんかーー


「このままだと飲み込まれてしまうのじゃ」


「ならこうするしかないですか【汚濁】」


「「うぎゃーーー」」


 汚い泥が汚濁からばらまかれ俺と魔王様はどろどろになった、え? ち○こアナゴは潜って避けやがった。


 それで渦が収まった? なんで?


「なんやったん?」


「さすがの私ですね、あんな大物を一人で撃退するなんて、さすがだ、こんな私の将来は最高なものになりますよね、さすがにね」


 さすがが多すぎる、自分のことをなにと勘違いしてるのか


「いやーー、もしかするとこの船が船判定じゃなかったのかもしれぬぞ」


「どういうことですか?」


「あれは船しか襲わぬとおぬしの本に書いてあった、橋も襲われておらぬじゃろ?」


 確かに橋が襲われていないな


「ということは?」


「この船は船じゃないのじゃ」


「ということは?」


「どろどろになったのは無駄じゃ」


「じゃあどうします?」


「上陸するときに海に落としてやろう」


「合意」





 魔法国の海岸に到着した、落とす役はもちろん魔王様だ。


「さあ汚濁よ、先に降りるんじゃ」


「なかなか話がわかりますね、いいでしょう私が一番槍となります」


 汚濁は船のてすりに足をかけた、今だ!


「ドーン! ってぎゃーー」


「魔王様ーー!」


 汚濁の汚いケツアタックで魔王様がとんだ、俺は慌てて魔王様をキャッチ……


「うぎゃーーー!!」


 魔王様は空中浮遊、俺は泥に落下……


「クソが~ーー!!」


「あなたたちはなにをしているのですか?」


「えっと、ゆうたがイラチでな、おぬしに続いて降りようとしたんじゃがおぬしのケツでとばされてあんな風に」


「それは自業自得ですねーー」


 魔王様、俺はなんかを待つときとかに貧乏ゆすりするけどイラチではない! 断言する!

 それと全面的に罪を押し付けないでください!


「それよりここらへんに水辺とかないんですか? 洗いたいんですけど」


「近くではないが魔法国の中心部にはとても大きな噴水があるぞ」


 いや、噴水はちょっと、って滝汗やん

 あいつ最初は噴水の中におったよな

 でもド田舎でもあんなかんじやったし都会じゃ……


 うん、駄目却下

 噴水の中で洗うとかアウト、しかも中心部やろ、アウトやん。


「他ないんですか?」


「あっ、そうじゃ、魔法じゃ【ウォーターシャワー】」


 あったじゃねーか、そういえば俺も魔法使えるようになったようやし魔王様のマネして。


「【ウォーターシャワー】」


 わーお、クッソ弱いじゃねえか

 ほぼ自由落下よ、泥が落とせないので魔王様に落としてもらった。




 泥を落としたので魔法国にやってきた。真ん中にクソデカ噴水がある港街だ、そこまで広くはないしサカイをちっちゃくした感じだ。


 そして悲報、また例が汚い本を失った、どっろどろなので捨てざるを得なかった。

 え? アイテム倉庫にしまえばって?

 それはそうだが後から言っても手遅れだ。


 汚濁はいつの間にかどっか行っちゃった、竜宮島に行ったんだろう、ドラゴンの住む島になにしに行くねん!


 それより


「なんかすっごい見られてません?」


「そりゃそうじゃ、どろどろじゃし」


 魔法国の人の目線が痛い、表面に積もっていた泥だけしか取れてないのでまだまだ泥感がすごいのだ。


「あなたが魔王ですか?」


 この国の兵士っぽい男に魔王様が話しかけられた。


「そうじゃが」


「ではあなたが魔王である証拠を見せてください」


「魔王である証拠? とはなんじゃ?」


「魔のつく魔法です、さあ本物の魔王なら使えますよね」


 魔のつく魔法って魔炎のことか、あのカッコいいの


「こんな街中じゃ使えないのじゃ」


「では広いところへ」


 そういえば魔法国で魔王って名乗っていいのは魔王だけって本に書いてあったような、確か違反すると投獄とか、というか見られてたんはそっちの理由かも?


「【魔炎】」


「……」


 なにも出てませんけど……


「あれ? おかしい、MPまだあるのになんでじゃ?」


「足りてないとかですか?」


「それはないはずじゃが」


「使えないなら魔王詐欺罪に問われますよ」


「【魔炎】」


 なにもでない……


「捕まえろ!」


 魔王様はするりと包囲網を突破した。

 しかし俺が囲まれた、俺のステータスが低いせいだ。


「くっ、卑怯な」


「魔王様だけでも逃げてください」


「ガチャン」






「入れ」


 牢屋に入れられた、魔王様と共に

 なんでこんなことに


「あのう、鎖が一つしかありませんけど」


「とりあえずその二人をそこの鎖でつなげ!」


「わかりました」


 俺の右手と魔王様の左手が一本の鎖でつながれた


 え? なんで?



 そのころ



「【汚濁】これで私がこの国の王です、国の象徴を汚してやりました」


「ガチャン」


 汚濁は噴水を汚した罪で普通に捕まった。

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