三十四話ゆうた死にすぎな件
「生き返れ!」
なんやったんや……今のは? って骨が落ちている。これがさっきのすっごいはやい敵なのか?
「スケルトンやったで! 速さバグってんのちゃうかな?」
スケルトン、やつは骨の魔物で防御がゼロ、だから攻撃さえ当てればワンパンってあの本に書いてた覚えがある。
「ゆうたは俺様が守る」「ん、同意」
「頼むで」
「生き返れ!」
「えっと……頼むで」
「ん、速すぎて無理」「俺様より速い」「わいらじゃ無理」
そのあと数回死んだ、みんながやられなかったのはスケルトンが死体蹴りしてたからだそう。
『ゆうたさーん! 宝箱がありますよ!』
照明の気のせいが赤い宝箱を見つけた、開けてみよう。
「オープン、ガブッムシャムシャ」
「生き返れ!」
「ん、ゆうた死にすぎ」「俺様もそう思う」「わいも」
「今回は気のせいが悪いやろ、あとさっきまでのは無理やて」
『そうですよ、さっきのは無理ですよ、あとミミックは私でもわかりませんよ』
わからんのかい! というかミミックに殺されたやん……
俺死にすぎな件
「地図にないぞ、この分かれ道」
「「え……」」
「地図だとまっすぐだけだ」
まってーー、左右に道が別れてるんだが
「ん、どうする? 獣の勘的に左な気がする」
「俺様も左な気がする、死神の勘だ」
「わいはどっちでもいい」
「右やろ、右利きやし」
「なんだそれ」
『私はゆうたさんについていきますよ』
「これは二手に別れたほうがいいのか?」
『そうですね、やられるとしてもゆうたさんだけなので波ちゃんと死神ちゃんは左、ゆうたさんと滝汗ちゃんと私は右……でもこれだとだめですね、照明的に』
「確かに」
俺はスマホを持ってる(他人)ので照明がある、でも波と死神には照明がない、まあ死神が大鎌に火をつければいいんだが、熱いから長時間は無理とのことなので気のせいについていってもらうことにした。
「じゃあな、ゆうた死ぬなよ」「ん、ゆうた死ぬなよ」
『ゆうたさん、死なないように気をつけてくださいね』
「死ぬかボケーー」「死んでもわいが復活さすから任しとけ!」
死なんわ!!
俺と滝汗はスマホのライトを頼りに進む、充電三割あるし大丈夫だろう。
「なあ、それなんなん?」
「これはスマホ、異世界のチートアイテムや」
「へーー、それでゆうた、魔王がな──」
滝汗と雑談しながら足を進めた、なぜ二人になると話が進むのはなんなんでしょう?
なんか金色のレイスがいるんだが、確かレイスって魔法しか効かない幽霊やっけ? あっ、魔王様こいつがいるから来なかったんか、幽霊苦手やし
「レーザーうっていい?」
「いいよ」
「〈滝汗〉レーザー」
「「!?」」
なぜ当たらない!? もしや物理は当たるバグ的な?
ならば物理攻撃をしてみようか、俺は久しぶりに魔法弓をひく、これ実は魔法攻撃でもあり物理攻撃でもあるって女神が言ってたし間違いない!
とりゃっ……普通にはずした。
「ひょ~」
「うぎゃーーー!!」
ものすごいおかんが、いや石化してるからちゃう。そうや悪寒や、悪寒がするんや。それで確かレイスに触れるとHPを吸われるはず、今だんだん吸われていく感覚があるな。
「〈滝汗〉ソード」
「ひゃ~」
滝汗がはがしてくれた、でもなんか白い光を点滅……
滝汗が危ない!!
俺は滝汗を包み込むように攻撃から守った。
「ドカーーーン!!」
「生き返れ!」
「ははははは、死んでもうたな」
まさかレイスが自爆するとは思わなかった。本にいなかった魔物やったけどさすがに白く点滅したら自爆ってわかる。
「ゆうた、ありがとうな、かっこよかったで」
「もしかして惚れた?」
「惚れるか! まあ魔王にやったら惚れるんちゃう? 知らんけど」
まあ滝汗に惚れられても困るんやけどな
「それでここは下の階層やんな?」
「せやで、あれ爆発して穴あいて落ちてん、それでゆうたもなんか白く光ったけど、ステータス変わってない?」
なんかーー、スキルのところに〈自爆〉ってのが増えてるんやが……
「スキル増えてるわ、こんなことあるんやな」
「よかったやん、どんなスキルなん?」
「自爆……」
「自爆て、なんやそのクソスキルは」
「クソスキル言われても」
「次魔物いたら使ってみて、死んでもわいが復活さしたるし」
「使うん?」
「物は試しやで! 実は強いかもしれんやん」
「確かにこの穴見たらな……」
というかスマホ壊れちゃった、照明はないがうっすら見えるので魔物かどうかはわかる。
「ほんで暗いん大丈夫なん?」
「あっ……ごめん」
滝汗と手を繋いで先に進む、もちろんどこに向かっているのかはわからない道を
そのころ波と死神と気のせいは
「〈大波〉真空波扇」
死神が燃やした炎上スケルトンの集団と戦っていた、波が単独で蹴散らしたけど。
『気配が消えました、完全勝利ですね』
死神は魔核を拾っていく、骨は……いらないので放置だ。
「ん、それでこっちの道が正規ルートってことは二人は?」
『ゆうたさんの気配は、下ですね』
「「下!?」」
三人? は一つ下の階層までやってきたようだ。
「〈火属性付与〉首狩りどりゃーー」
死神は蜘蛛の糸を燃やしながら道を作り、たくさんの蜘蛛レイスの首を狩った。波は魔物が落とした草と魔核を拾っていく。
「ん、なんか寒気がする……」
「ほら暖まれ」「ん、ありがと」
『うーん、確かにここらへんになにかいますねーー』
「もしかして幽霊とか、まさかな」
『たぶんそれです』
「「え……」」
『ゆうたさーん! こっちです!』
迷路を二人で彷徨っていると気のせいがいた、よかった。
「気のせいの明かりは安心するわ」
「せやな!」
ってなんか悪寒がする
まるでレイスがいるような?
「なんかすっごい悪寒がするんやけど」
『そうなんです、さっきからなにかいそうな感じがするんです』
「ん、幽霊かもしれないって」
「ほな生き返れ!」
「う○このニオイがするkon!!」
俺のことをにおぐ獣人が現れた!!




