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百八十二話北のビーチにて

間違えて北の海水浴場に来てしまったがえりちゃんが間違えたということで許してもらえた


計画がうまくいかなかった女神はちょっと不満そうだな


えりちゃんはみんなと海水浴に行ってしまった


俺はパラソルの下で少し一休み


「ゆうた殿、スイカ割りするでござるか?」


「しまえ」


しのぶ、おしりを見せないでくれ、割りたくなるだろうが


「じゃあビーチバレーするのだ!」


「別にいいわ」


だって俺はえりちゃんが楽しそうにしてるのを見ているのだから


その二人もみんなのところに行ったようだ


『ゆうたさーん、背脂塗ってくださーい』


よし、無視しよう、というか背脂塗るんじゃなくて日焼け止めを塗りなさい、というか遅いぞ


『ゆうた、これを塗ってやるのじゃ』


女神が笑顔でクリームを渡してきた...日焼けクリームて

止めないほうのやつね、ならば塗ってやろう


「塗ったるわ、背脂よりいいやつ」


『お願いします』


気のせいは大きい姿になってシートの上でうつ伏せで寝っ転がっている

大きかったら塗る面積大きくなってまうやろが

というかこいつほぼ全裸よ、前には貝殻つけてるけど後ろ丸出し...紐はあるんか、ならセーフ


『はやく塗ってください』


「はいはい」


ハハハハハッ焼けて苦しみなさい、気のせいよ


「ぺたっ」


『はぁん』


気のせい、変な声出すな


ぬりぬりする


『気持ちいいです~』


真っ黒焦げになれー!

そして全身塗り終わった、おしりは柔らかかった...


『前もお願いします』


胸を手で持って強調するな、まあ適当に塗ってやろう


最後は顔に

「ぶにゅぶにゅぶにゅぶにゅ」


『ゆうたさん!顔に塗りすぎですよ!それと塗り残しがありますよ!』


そこは本来水着を着てるはずの部分だ、塗りません


「文句あんなら自分でやれ」


『わかりましたよ、ぬりぬり』


これで気のせいが真っ黒焦げに、へへへへへっ

塗り終わるとみんなのところに行った

ここに残っているのは女神のみ


『おぬしにも塗ってやろう』


「え...」


俺も真っ黒焦げに...


『普通のやつじゃぞ』


ならよし


『では寝転がるのじゃ』


俺はシートに寝っ転がった


『では、ぎゅっ』


「!?」


女神が俺にのしかかってきた


「なにしてんすか女神さん?」


『塗ってるんじゃぞ、全身で』


「...」


手で塗ったほうがはやいやろ、というか肌と肌が触れあって...抑えなさい、全力で


「あっ!女神様ずるいです」「ずるいでござる」「ずるい」

えりちゃんとしのぶと死神が気づいた、助けてー


「ふん」「よいしょっ」「足はもらった」

重い...なんで乗ってくるん


「なにしてんの?」「ん?乗ったらいいかんじ?」『おもしろそうなので乗ってみましょう』


おいおいみんな乗ってくんな、潰れる!!


「みんなしてなにしてるのだ?」


お前は乗るなよ!絶対に乗るなよ!


「みんな乗ってるからわっちも乗るのだ!」


うぎゃーーーーーー!!


俺は一反木綿になった





ひどい目に合ったが女の子の素肌耐性はついたのでよしとしよう


「大変でしたわね」


マッチョ姫が話しかけてきた、いたんや

そしてあのクソ狐二人もいる、あいつらはさすがに俺に近づいてこない


「一反木綿になっちゃいそうでしたよ」


「それってなに?豆腐の種類かしら?」


木綿豆腐ってやつあるしな


「違います、妖怪って種類の架空の生き物ですよ」


「生き物、その生き物はマッチョなのかしら?」


「ぺらっぺらです」


「ぺらっぺら!?鍛えてやらないといけないですわね、その生き物はどこにいるのかしら?」


「架空の生き物ですよ」


「忘れてたわ!」


『作ってやろうか?』


「駄目です、絶対なんか悪いこと起こるんで」


『おぬしがそう言うならそうなのかもしれぬな』


えりちゃんも言ってたが俺の悪い予感の説得力があるのはなんででしょう?


『それよりゆうた、今後の予定を伝えておく、ドール姫も聞くのじゃ』


「わかりましたわ」


今後の予定、確か狐の親子をタンバに送って帰るんやっけな?その後アスカでなんやかんややろ?


『ゆうたはえりちゃんとおぬしの武器探しに行ったらどうじゃ?あの三人は船で送ってやったらいいし、アスカがおぬしに譲渡されるのにはまだまだ時間がかかりそうじゃしな』


「譲渡にそんな時間がかかるんですか?」


「違いますわ、書類にはんこで終わりですわ」


「へ?」


『ヘイアン王がサボり魔なんじゃ、それに別にゆっくりでいいじゃろ?』


「確かに」


なにも急いでないしいいか、で王様がサボり魔でいいんかい


「それで俺が武器探しに行ってる間みんなはなにするんですか?」


『知らぬ、好きなようにさせておけばいいじゃろ』


「わたくしはゆうたくんの理想の花嫁となれるよう花嫁修業しますわ」


理想の花嫁はえりちゃんなんよなー


「まあ頑張って」


「はいですわ」


『わらわは新システム導入の準備が必要じゃからしばらく帰らせてもらうぞ、他にも色々な調整が必要じゃし』


「あの、大丈夫なんですか?」


『わらわは運がいいからのう、たぶん大丈夫じゃ』


心配やな


『おぬしに心配されるわらわではないぞ』


そうじゃなくて今後の俺が心配なんや


『...』


黙った...絶対なんかやべーことするやん、まあ止めても無駄やろうし


「気をつけてやってくださいね」


『今度は慎重にやるから安心するのじゃ』


安心はできない


『ゆうたさーん!大変なことになりましたー!!』


おっ、お楽しみの気のせいタイムや

って眩しっ!そして気のせいからすごい熱気が

これはぴっかりーん!状態ではないな


「退避ですわー!」


そりゃそうだ


「退避ー!!」


『ゆうたさん確保!』


「あっつ!!」


しのぶの火楯の術よりあつい、再生できてるからいいものの捕まえるな


『私、太陽になっちゃったみたいです』


「太陽!?」






『直射日光です!』


「うぎゃー紫外線がー!!」


気のせいから紫外線レーザーが...いや紫外線って見えねーよー!!ただただ熱くて眩しいだけや!


『ハハハ、渡すクリームを間違えたようじゃ』


女神が逆光で見えないー!!塗ったら太陽になるクリームってなんやねん


『滝汗、レーザーをうつんじゃ』


「わかりました!【滝汗レーザー】」


「うぎゃーーー!!ってちがーーーう!!」


なぜ俺にうつ、わざとか?わざとやろな?


「間違えたわ!【滝汗レーザー】」


『ジューーー』


おいしいお肉が焼ける音がするー





『日焼けしちゃいました』


よくそれで済んだな、まあ日焼けクリームっちゃ日焼けクリームやな


その後は泳いだり流されたりビーチボールしたり気のせいのおしりを割ったり普通に海水浴を楽しんだ






『それじゃあそろそろ帰るぞ、船に乗るんじゃ』


さて俺も帰りましょうか


『ゆうた、おぬしの武器探しに行かないのか?』


「え?」


『伝えてなかったがこれからヘイアンに帰るのじゃ』


「え?」


『ほら、えりちゃんも待っておるぞ』


ホンマや、俺が流されてるときに話してたんかな?

そして船は飛び立とうとしている


『ゆうたースキル使えないままじゃぞー、あとおしおき待っとるぞー』


「え!?」


マジか!?女神は諦めてなかったのか...


八章につづく

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