百八十話えりちゃん復活
えりちゃんがとうとう復活した、久しぶりに声を聞いたな
「ゆうた、話がある」
そう言われ俺の部屋へとやってきた
やっと、やっとえりちゃんと話ができる!!
まあ腹が減ってるのでえりちゃん特製のカレーを食べながらだ
「うまいな」
「ありがとう、それより全部見えてたで」
なに?もしかして石化してる間も普通に見えてた的な...死神の胸を揉んだことか?それとも滝汗脱がせたことか?
はたまた...
「毎日服を脱がせるイメージトレーニングやってたよな?」
「...」
あれか、まあ言い訳次第でどうにかなる
「あれは救急訓練や、人助けをするためや」
「嘘やな、ゆうたはそんなことしいひん、殺して滝汗に蘇生させるやろ」
即バレた、その通りのことしますね
「すいませんでした!」
「なに謝ってんの?」
「え?」
「なんか私に言いたくないことがあるんやな?」
やべえ、これ言い訳いらんかったやつ的なやつやんやん!
「ゆうた、一体誰になにしたん?」
「...」
絶対に言えない...口とケツが裂けても言えない
「言わへんねやったら、聞いてくるわ!」
「うぎょー」
えりちゃんは部屋から飛び出していった...オワタ
そして俺はカレーを全て飲みほしベッドの上で両手を胸に置き静かに息を引き取った...
「起きるのだ!朝なのだ!」
「あと千年寝させて...」
ものすごく起きたくない、たぶんえりちゃんにちょっと違う意味で嫌われたやろうからな...
「千年寝たら仙人になるのだ!はやく起きるのだ!」
「おやすみ」
千年寝ても仙人にならんわ、なったとしても千年寝太郎になるだけやぞ、いやそれ誰やねん!
「起きないならえりちゃん呼んでくるのだ!」
「はい、起きます!」
「えりちゃんの言ったとおりに起きたのだ!はやく来るのだ!」
「...」
爆裂はドアを閉めず部屋から出ていった
そうですよ、俺はえりちゃんの手のひらコロコロですよ
「じゃあおやすみ」
「やっぱり寝るんか」
えりちゃん...いつの間に、とりあえず寝たふりするしか
「寝たふりしてんのはわかってるで」
でしょうね、これは心の整理をするための時間稼ぎでしかない
「じゃあ、キスで起こしたげるわ」
おっと、それはご褒美ではないか
もちろん寝たふり続行
「じゃあするで」
えりちゃんが近づいてくる、臭いでわかる...
ってえりちゃんのカレー臭とニンニク臭がするんだが...
「いいん?さっき辛口食べたで」
「起きます!」
辛口は無理だ、俺は絶対にカレーは甘口派だ
さすがえりちゃん、やり方が変わってる
「参りました」
「甘口の残してるし食べに来てや」
えりちゃんは部屋を出ていった、よし寝よう
『寝ようとしてるのは気のせいですか?』
「起きるわ...」
たまには昼まで寝たいもんだ、久しぶりの休みやのに
やっぱりカレーは二日目のほうがうまい
『ゆうたさん、本日のご予定ですがう○』
「気のせいはいつ俺のマネージャーになったんや?」
「確かにマネージャーっぽい」「なんなのだ、それ?」
そしてもちろん俺は聞き逃さなかった、う○こを
ってカレー食べとんねん
「それで他のみんなは?」
「王城なのだ、もうじき戻ってくるのだ」
『それなんですが戻ってこないそうですよ、それを伝えに来ました』
気のせいがいた理由がわかった
「じゃあなんで爆裂いるん?」
『爆裂ちゃんはゆうたさんを起こす係ですよ』
「それいる!?」
「魔王軍に入ったものの仕事がないのだ、探偵業も事件が起こらないとただの無職なのだ、だから女神様になにか仕事がないか聞いたらゆうたくんを起こす仕事があると言われたのだ、ちゃんと給料をもらってるからサボれないのだ」
「...業務なん?」「いつの間に魔王軍入ったん!?」
えりちゃんはそこ引っ掛かるんか、まあ前に誘ってたもんな
「起こすのは業務なのだ、それになかなかやりがいがあっていい仕事なのだ、それと女神様に魔王軍に入らないか誘われたから断れなかったのだ」
俺を起こすだけの仕事にやりがいを見出ださないでください、そしてちょっと器用やな爆裂
「それでみんなはなんで戻ってこんの?」
そういやそんな話やったな、えりちゃん記憶力良いよな
『海水浴に行くそうですよ、もちろんゆうたさんは出禁ですよ』
「...」
「ゆうたがなにかしたん?」
あれ?昨日誰に俺の話を聞いたんや?昨日のえりちゃんから変化がないからおかしいとは思ってたけど
「ゆうた...ごめんなさいなのだ、いいひとっていう設定にしといたのだ」
「...」
こいつか、まあ悪いほうに盛られるよりはましか?
『ゆうたさんは武闘大会で死神ちゃんの乳搾りをしたり滝汗ちゃんの服を下着も全部脱がせたり最終的にはしのぶたゃんの口に石を詰めたりしてみんなに嫌われました』
気のせい全力で悪いほうに盛るな...あと最後にホンマのこと入れてガチっぽくするな、まあさすがにえりちゃんでも信じないに決まってるよな?
「ゆうた...なんでそんなことしたん?」
あれ?もしかして信じちゃってます?
「やってないって、死神のあれは事故やし滝汗の下着はさすがに脱がせてないし、まあしのぶの口と鼻に石詰めたんはホンマやけど」
「ゆうた...だいぶアウトやん」
アウトかーーー
「謝ったん?」
「謝った」
「ほんなら大丈夫やな、あっ、事故ったごめん」
えりちゃん...ない胸を俺の手に押し付けられても...
揉まないですよ、というか揉む胸がないんだが
まあわざとやんな、最高ですけど
『あっ、事故りましたー』
気のせい、わざわざ体と胸をでっかくしてからぶつかってくるな、いらない
「あっ、事故ったのだー」
爆裂...一人残されたからやらないといけないことはないんですよ、って結構でかい、隠し玉すんな
「とりあえず気のせいおしおきな」
『おしおきしていただけるのですか?』
俺は石を気のせいの口と鼻に突っ込んだ
「ぶすっ」
『ぐふっ...』
「えっ!?わっちも!?」「私も!?」
口と鼻に石を入れるのはしのぶと気のせいだけだぞ