百七十五話金稼いで武器購入
「起きるのだ!朝なのだ!あと滝汗ちゃんが泣いてたのだ!謝ってくるのだ!」
「あーありがとう、ん?」
え?昨日滝汗に謝ったよな?あれ?
朝起きてすぐ?になった
「ん、ゆうたひどい、昨日滝汗ずっと泣いてた、はやく謝ってこい」
あれれー?やっぱ土下座案件やったんか、でもなー暗くて見えへんかったしなー
「ゆうた殿、今日は昼からせっしゃとの勝負でござるな、脱がされるの楽しみにしてるでござる、あと滝汗ちゃんが泣いてたけどなにしたでござるか?」
なんか前半聞こえなかったけどしのぶも滝汗のことか
「昨日二回位謝ってんけどなー」
「たぶん誠意が伝わらなかったんではないでござるか?」
そうかもしれない、とりあえずどうやったらいいかな?土下座だけじゃ足りない気がする
「どうやったら誠意伝わると思う?」
たぶんしのぶに聞くのは間違っている、でも他に聞く人いないし
「全裸炎上土下座がいいと思うでござる、せっしゃが焼いてあげるでござる」
なんやねん全裸炎上土下座て
「てのは冗談で」
よかった
「素直に謝ったらいいと思うでござる」
「まあそうするわ、しのぶありがとな」
「じゃあ今日の試合で脱がされるの待ってるでござる」
「!?」
とりあえず今日の対戦相手がわかったのはいいし昼からだそうなのでしばらく余裕がある、武器欲しいけど滝汗に謝らないと...どっち優先するか
まあさすがに滝汗やな、武器はまずお金稼いでからやし
俺は滝汗の部屋の前にやってきた
気のせいがいるんだが話しかけていいやつ?
『ゆうたさん』
逆に話しかけてきたやつ
「俺としゃべっていいん?」
『いいですよ、でも今滝汗ちゃん治療中なのでここは通せません』
女神がなんかしてくれてるんやな、どっちみち今はやめておいたほうが良さそうだ
「じゃあな」
『ゆうたさん、これどうぞ』
青銅貨三枚を渡された、なんだろうパシらされるのか?
『私からの武器代です、これで武器を買ってください』
これ三十円やし買えないが...
『スロットでちまちま稼ぐのがおすすめですよ、やり方教えてあげましょうか?』
スロットか...まあレート低いやつは当たるようになってるみたいやしそれで稼げってことやんな、まあレート高いのに手を出してしまわなければいいだけ
前は最高レートに手をだして爆死したけどこれなら大丈夫でしょう
「いらん」
『あとゆうたさん、私のこと好きですか?嫌いですか?』
なんやその質問...昨日の滝汗の質問みたいな
まあ気のせいはもちろん
「大嫌いに決まってるやろ」
『え...』
スロット屋にやってきました、ダウト!!
ここだけ機械とかあるで、世界観無視女神めー!
まあいいんやけどな、金策には必要やし...
「ゆうた殿もスロットでござるか」
一番低いレートの台にしのぶがいたので横に座る
「もしかしてまた金なくなった?」
「違うでござる、一番稼げるのがこの台なのでござるよ」
そうか、しのぶは核心に気づいたか
で、すっごい高速で回してやがる
まあ俺もやろう、青銅貨一枚で一回転なので三回分だ
一回転目
クソ フン う○こ
はずれた...ってなんやねんこのクソ仕様
まあこの街やししゃーないか
あと二回はずしたら詰みだ
二回転目
クソ ウ○コ クソ
ちょっと待って揃ったと思ったんだが違った
なんやねんひらがなとカタカナ混ぜやがって...?
さて、ラストが来ちまったようだな、これではずれれば負け、当たらなければ武器なしだ
いざ!勝負!!
三回転目
金う○こ 金う○こ 回転中
頼む、ラスイチ揃ってくれ
目押しなんてできない
俺は目をつぶって押した、来い!金う○こ!!
金う○こ
「よっしゃキターーーーーー!!」
「...ゆうた殿最低レートだから五回に一回は当たるでござる、しかも金う○こは五枚しか増えないでござるよ」
「えっ五枚?」
ということはこれで稼げているんだが、全然しかじゃない
もちろん鹿じゃないし歯科でもない
「ガンガン稼いでやりますか!!」
俺もしのぶみたいに高速回転を開始した
そしてまもなく終了した
「もう終わるんでござるか?」
「じゃあ昼な」
銅貨三枚分稼げたところで即終了した、というのもこれ以上今は必要ないからだ、大銅貨一枚のあのう○こ武器は今日じゃなくてもいいからね、ってこれ無茶苦茶稼げるな
また来よう
そして俺はお金を持って武器屋へと向かった
武器屋へとやってきたがいいものの中には俺をずっと避けている死神がいそうだ
まあ試合やってないから確実にいるんだが
さりげなーく買い物してさりげなーく帰ろう
「すいませーん」
「いらっしゃいませ...」
「...」
ひらっひらの服を着た可愛げのある少女が接客を...
「張り紙見ろ、ゆうた出禁やぞ...」
全然可愛げがないセリフを可愛らしく言っている
顔を隠して...なんかおもろいのでいじってやろう
「その服よく似合ってるぞ」
「それより帰れ!」
追い出され...
「いや普通に武器買いにきただけやぞ」
「帰れよ、はやく」
「はあ!?キープしてた鎖鎌の鎖と刃のない刀買いにきただけやねんけど」
「あれゆうたがキープしてたのか!?」
「そうやぞ」
俺をバカにしてるようやがそれほどに武器も金もないんや
「まあ取ってきてやる、それで帰れよ、すぐに」
死神は取ってきてくれた、こいつ意外と優しいところがある
「ありがとな死神」
「まあ別にいいだろ...」
さてもう一度最後にいじってやろう
「死神って意外とかわいいところあるよな」
「帰れ!」
俺は新しい武器を手に入れウキウキで帰った
もちろん代金は支払いましたよ