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百七十三話滝汗撃墜

死神との試合が昼前に終わったため午後がフリーになった、なので死神がいないうちに武器屋に乗り込むことにした


だって次の対戦相手滝汗っぽいし武器なしじゃ絶対無理だからだ


「いらっしゃい、どんな武器をお探しですか?」


この獣女の店員さんは優しそうだ、石を投げつけてこないし暴言も言わない、だから死神があの張り紙を張ったのが確定だ


「安いのでお願いします、あと今回は下見です」


「安いのでいうとこちらはいかがでしょう?」


ナイフだ、えっと大銅貨五枚か...五千円か...きついな


「もうちょい安いのないですか?ネタ武器でもいいんで」


とにかくネタ武器でもいいから武器が欲しい


「ではこれは?訳ありですけど」


金のう○こ型の杖だ、大銅貨一枚(千円)だ

ホンマにネタ武器や、でも杖なら欲しい


「で訳ありとは?」


「この杖、物理専用です」


「キープお願いします」


もちろんキープした、とにかく武器が欲しいだけだから変な武器でいい


「他に同じような感じのありますか?」


「あとは武器以前の物しか」


おっと意外と期待できるかも?


「お願いします」




「鎖鎌の鎖部分と刃が欠けた刀です」


これはまたなんというか...まあ安いなら買う


「これなんぼですか?」


「それぞれ銅貨五枚です」


「キープお願いします」


そして俺は武器屋を去った、また来ます




さて問題、どうやってお金を稼ぐでしょうか?



正解は?



「爆裂お金貸してくれ!!」


「しのぶちゃんに全部貸しちゃったのだ」


なんと...


「しのぶお金貸してくれ!!」


「全部スロットに吸われたでござる...」


Oh...やっぱりか...爆裂...残念



死神もスロットで爆死やしアカン


滝汗は次の対戦相手やし駄目やし後は波だけ...

無理そやけど交渉やな、でも今ごろ試合やってんねやろなー、じゃあ夜...明日に間に合わんがな...


石は大量に拾っておいたぞ




で結局夜になりましたと、やっと波が帰ってきました


「波、お金貸して」


「ん、ゆうたに貸すお金などない」


まあそうでしょう、でもこいつは金を持ってそうや

ということはまだ交渉の余地ありだ


「実はな明日滝汗に負けそうやねん、なんとかな、リベンジの機会をな」


「滝汗にやられろ」


駄目でした...





「起きるのだ!朝なのだ!」


「ありがとう爆裂」


最近の俺はちょっと違う、一人で寝ているのだ

だから毎日爆裂に起こしてもらっている


さあなんで爆裂はこの罰ゲームを引き受けてくれているのか全然わからない


ほんで今日は負ける日や、滝汗に




「Aブロック準々決勝第一試合滝汗ちゃん対ゆうたくんの試合ですkon」


「できればはやくいい試合で終わらせてほしいですわ」


「同意するkon」


まあ観客はいないいない


『う○こー!!』


だから叫ぶな、もう三回目やぞそろそろみんな飽きるぞ



「ゆうた!勝つで!」


「どうぞご自由に」


今回は石を手に持っていない、まあ開始直後レーザー打ってくるし無駄やからな


「レディーファイト」


「【滝汗レーザー】」


ほらこのとおり、まあもちろん避けられるわけないですけどね


「...」


あれ?当たらなかったが


「ゆうた!本気出して!おもんない!」


まあ相手が本気じゃない試合はおもんないよねー

でも実は俺本気なんですよ


滝汗に勝つ方法なんて寝技しかない、そう、近づくには油断させることが必要だ


「そうは言うけどまず滝汗に本気出してもらわんとこっちも本気出せへんねんけど」


「わかったわ【滝汗レーザーソード】」


違う、それじゃない、あのもっと全力のやつあるやんあれのときしか近づけへんわけよ


まあこの技でもやれるかどうかってとこやけどせっかく本気出してくれたんや、やってやる


「おらー!!」


俺は滝汗に向かって全力で走り出した


「そうやないとな!とりゃー!」


滝汗レーザーソードが俺に迫...切り裂かれたがくっついた、飛ばされなくて助かった


「おらー!!」


「なんかずるい!とりゃー!」


お前のほうがズルいわ、スキルなんか使いやがって

そしてまた切られた、でもすぐひっついた


距離を詰めることには成功したがあと一つか二つ足りない、だが速さは同じくらいなのでチャンスはある


目眩ましの

「【シャイニング】」


豆電球くらい光った...弱すぎる、これじゃ意味ないやん


「とりゃー!」


また切り裂かれた、でもすぐひっつく


というか無理やろこれ、もう捕まえるしかない


「おりゃーーー!!」


俺は地面をできるだけ力強く踏み込み今できる全力で滝汗に飛び込んだ


「ヒュッ」


滝汗は少し上にとんだ、でも遅かったから足をつかんだぞ


「なあ!?掴まれてる!!【滝汗レーザー】」


「うおー」


危なっ、足には当たったけど離れてないからセーフや


まあ俺の足が落ちてったけど...

滝汗は俺を落とそうとぐんぐん上に向かってとんでいく



さて、ここから滝汗をどうやって落とすか


「【滝汗レーザー】【滝汗レーザー】」


角度的に足にしか当たらんぞ、まあとりあえずふりこ作戦で落とすぞ


俺は前後に揺れる、自動再生のおかげでスタミナはきれないし力もずっとMAXの状態をキープしている俺だけでは落ちない、でもふりこ作戦もあんまり意味がないようだ


「【滝汗レーザー】滝汗レーザー」


滝汗のMPが切れたようや


「こうなったら、こうや!」


俺と滝汗は地面に向かって落ちていく、すごいGだ

俺は再生するからあんまり関係ないけど


それで滝汗は俺を落として倒すつもりやな、でもそううまいこといかせへんで


俺は滝汗の右足を掴んでいた左手を放し右手をぐっと引っ張り左手で滝汗の服を掴み上へ登る

今ガンガン左手でおしり触ってるけど見逃してや!!


「この変態ー!!後で覚えとけー!!」


そしていよいよ地面が近づいてきた


俺は今滝汗を後ろから抱きしめている、それで足で足を絡めて滝汗が暴れられないようにしている

その滝汗は力が入ってなく手が上に引っ張られているので今の俺はフリーだ


「このっー!!このっー!!離せ変態ー!!」


「本気出せって言ったんはお前やろがー!!」


だがこのまま地面に落下しても意味がない、なぜなら滝汗はすぐ復活する、それがなんともう厄介か

まあ俺も同じようなもんやけど


「本気出せとは言ったけどこうじゃないー!」


とにかくこのままでは落下した直後復活され滝汗レーザーでぼこられるのが目に見えている、なので落下直後に寝技に持ち込まなければならない、そのために上を取る必要がある



だがそれは完全に運ゲーだ



いや違う


俺はただタイミングゲーから逃げているだけだ


今までタイミングが合わなかったのは今合わせるためだろ!



いつ合わせるの? 今でしょ!!



俺は地面に落ちる時間を今までの経験から計算し導き出した


アワジでやった気のせいとの特訓で落下死しまくったときの感覚をいまだに覚えている、そのおかげでタイミングがわかる



ここだ!!



俺は体をひねり地面に滝汗をぶつけるイメージで回る


「制御でけへんー!」


「残念やったな!!」


一回転して二回転して三回転して

「ドーーーーーーン!!!!」


滝汗を落とすこと、そして俺が上を取ることに成功した

だがまだ勝負は終わっていない

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