百七十話ハンマーを取り戻せ
残念なお知らせがあります
なんと滝汗、波、死神、しのぶが武闘大会に出場するそうです、まあ女神と気のせいが出ないだけまだましだが俺のステータス下がったままなんよな...勝てるか?
特に滝汗に
それでえりちゃんはまだ復活してないようだ
ほんでみんなまだ帰ってなかったんや
あれ?誰かもう一人くらいいたような...まあいいや
「ゆうたくん、わたくしも魔王軍に入りたいですわ」
あれ?まだ入ってなかったっけ?
「いいですよ」
「嬉しいですわっ!ぎゅっ」
やめてほしい、えりちゃん(石化中)の目の前で抱きつくのは
そして今いるこの場所は魔王軍カナザワ支部、つい数日前に気のせいが一括払いで買ったらしい
まあいいだろう、そしてその本人?の気のせいは俺をうまいこと避けているっぽい、もちろん女神も
「それでドール姫はなんで来たんですか?」
「王都からライダーさんという方にエアバイクで吊るされて来ました」
違う、そうじゃないというかライダーか...あの?
それとなんか吊るされとかなんか変な単語が聞こえたけど気のせいか?
『はーい、呼びま...さようならー』
なんか来ちゃってたけど無視無視、気のせいが来たなんて気のせいだ
『そうです~気のせいです~』
なんか囁きが聞こえるけどまあいいや
それで武闘大会の予選は明後日、本戦はその次の日からだ
魔王軍のみんな(もちろん俺も含める)は本戦からでいいそうだ、だって強いのが認められてるから
そんな武闘大会のルールは簡単、相手を倒したほうの勝ちだ、俺が負ける理由はどこにある?(無限自動再生持ちは最強)
まあ二つ懸念点があるとすれば武器が持ち込みってところと滝汗が強すぎるってことだ...あまりに致命的すぎる
まあ滝汗は一旦おいといて俺の武器の行方を追っていた者がいる
「武器の行方がわかったのだ!」
一瞬存在を忘れてた爆裂だ
「それでどこ?」
「魔王の杖と魔神の弓は帝国に輸出されたのだ!」
オワタ!俺のメイン武器が...
帝国にこの日数で行って戻って来られるわけがない
だって飛べないんだもの、とべない俺はただの雑魚だ
「でもハンマーはまだこの街にあるのだ!」
ハンマー...弱いけどないよりはましか
「それでどこ?」
「う○鉱山なのだ!」
「う○鉱山!?」
まだあったんかいう○こシリーズ、まだあるのかもしれないな、女神のことやし
「それじゃあ事件も起きそうだし行くのだ!」
いやいやこいつ俺が事件起こすと思ってやがる、さすがに事件は起こさんよ
「というかお前も行くん?」
「行くのだ!だってどこかわからないでしょー」
確かにう○鉱山がどこにあるかさっぱりや
「わたくしはお留守番させていただきますね」
「姫は逆に来うへんねや」
「ゆうたくん、わたくしのことはドールと呼んでくださいと申したじゃないですか」
それ初耳~!!聞いたことない、というか間接的にはマッチョ姫って呼んでるんだが
「じゃあドール、行ってきます」
「はい、あなた」
あなた!?
「それでその服のままいくのだ?」
そうでした、今俺白黒の囚人服着てました
さすがに着替えないと、でも着替え持ってるん女神やし
というか俺が着てた服どこいった?
「なあ、俺の服の行方は知ってる?」
「知ってるのだ、しのぶちゃんが持ってるのだ!」
しのぶ...思い出した、そういや俺の服を熱心に嗅いでたな、そのあと持って帰って...
「しのぶはどこや?」
「ふむふむ、あっちなのだ!」
いやいや虫眼鏡覗いただけでわかるんか?
っていたーーー!!
「ゆうた殿と爆裂ちゃんでござるか」
「しのぶ、俺の服返して」
「すまないでござる、少し待ってほしいでござる」
「いや、今すぐ必要なんだが」
「べとべとでいいでござるか?」
「じゃあ駄目」
こいつ、俺の服で色々遊びやがったな
「マントは使ってないから返すでござる」
まあマントは肌に密着してないからな...
「どうも...って代わりの服くれよ」
「わかったでござる、買いに行くでござる」
いやー俺が街を歩いてると大人たちが石を拾いだすんですよねー
「ゆうた殿に石を投げたやつは家と親戚もろともの骨の髄まで焼くでござるよー!!」
怖いよしのぶ...まあしのぶのおかげで石が飛んでこないのには感謝しよう
「脅したからもう大丈夫でござる」
「怖いのだ...」
「なにか言ったでござるか?」
「いいえ...」
三人で服屋さんに来た
「ゆうた殿、これをつけてみるでござる」
「ザシュッ」
頭の上に猫耳がつけられた、あれ?これなんて言うんやったっけ?カから始まるのは覚えてるんやけどなんやっけ...思い出したカチャーシー
「ってカチャーシーいらんわ!」
「カチャーシーってなんなのだ?」
「たぶんカチューシャのことでござるよ」
せや、カチューシャや...なんやなんカチャーシーて
「って俺が探してるのはこれじゃない!」
「でも似合ってるから買うでござる」
買うんや...って俺の服探しに来たんやが
「ゆうた殿、これがいいと思うでござる」
しのぶが天に掲げているのは真っ白のパンツだ
「わっちもそれがいいと思うのだ」
おいおい爆裂も乗るな
それだけじゃあただの変態になってまうがな
「真面目に考えろよ!」
「じゃあこれはどうなのだ?」
これはなかなかいいじゃないか、センスいいな爆裂は
ってこれえりちゃんのやつの男版やん、えりちゃんとお揃いはちょっとまだはやいかな
「ほぼえりちゃんのやつやんな?」
「確かに似てるでござるね」
「じゃあ買いなのだ!でもその前に試着するのだ」
で渡されたわけやが着替える?着替えない?
「着替えたでござるか?」
「まだ」
「着替えたでござるか?」
「まだ」
なんか呼ばれる間隔が短すぎる、よしパンイチになったぞ
「着替えたでござるか?」
「着替えたで」
「じゃあ開けるのだ!」
さあ、どんと来い、オオアリクイの威嚇のポーズでパンイチの俺が待ち構えているぞ
「オープンなのだ!...」
「パンイチで誘ってるでござる!?」
誘ってない
「じゃあ襲うでござるー!」
「あっ、ちょっ」
しのぶの目の色が変わった、これがしのぶの隠し特性か
とにかくできるのは逃げることのみ
「逃げられると襲えないでござるよー!」
でも普通に足が遅いので捕まった
「うぎゃーーーーーー!!」
でうるさいから出禁になっちゃったと言うわけだ、そして猫耳カチューシャをつけたしのぶさん、今の気持ちをどうぞ
「すまないでござる」
まあ今回のはほぼ俺が悪いと思う
でも俺が脱いだら暴走状態になるとか知らんよ普通
そして今はさっき爆裂が買ってくれた試着する予定だった服を着ている
なんか爆裂は出禁にならなかったようだ
というかこの服俺に完全フィットしてるんだが女神が俺があの店に行くのをわかってて設置したんかな...
やっぱ女神すげーよな、運が
「それじゃあう○鉱山に行くのだ!」
目的忘れてた
俺と爆裂としのぶは徒歩で半日?かけてう○こ山を越え到着した、もう朝だ
「ここがう○鉱山なのだ!」
まさかの露天掘り、しかも重機とかじゃなくて手掘りだ
ごっつい獣人のおっさん達がハンマーでガンガンやっている...その中に俺のハンマーが...
ごめんどんなんか覚えてないし眠い
「あそこに置いてあるのだ!」
「こっそり盗ってくるでござる」
おいおい盗っちゃ駄目でしょ、というかよくわかったな、俺でもわからんかったのに
まあさすがに交渉するぞ、眠いけど
ちょうどボスっぽいおっさんがいるので話しかける
「すいません、このハンマーもらっていいですか?」
「いいぜ、その代わりたっぷり働いてもらうぜ」
「え...」
「君たちもな」
「のだ!?」「ござる!?」
なんかしのぶと爆裂まで巻き込まれてやがる、まあいい鉱山を破壊すればいいんでしょ、俺の高いステータスの力を見せてやるぜ、眠いけど
「【破砕】ドーン」
あれ?弱っちぃってそういやステータスが...
下がってたんやった、こんな弱いんや...
ステータスの数値自体は変わってないんやけどな!
「【火遁の「ストップ!」】」
絶対に焼いちゃだめ
「ダメでござるか?」
「そりゃそう」
やっぱしのぶ怖いし若干眠そう、まあしゃーない
「【爆裂】ドカーン!」
いやお前掘り方よ、まあ結構掘れてるけどさ
「お前なかなかやるじゃねーか、ほらっ」
「ありがとうなのだ!」
爆裂のやつおにぎりもらいやがって、じゃあ俺もやってやろうやないか
「爆裂!」
「呼んだのだ?」
そうでした、スキル没収されてるんでした
「おい、お前あと十センチ掘ったらそのハンマーをやる」
十センチって破砕一万回分くらいやないかい
「がんばるのだ!」「がんばるでござる!」
「うーん、やっぱハンマーいらねー!!」
俺たちは魔王軍カナザワ支部に帰宅?しすぐ寝た
なぜか長くなった...いや長いのは気のせい...
来ない