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百五十九話暇だ、女神の昔話でも聞くか

波としのぶがダンジョンに行っているのを忘れていたことに気づいた俺たちはタンバに戻ってきた


「さて女神どうする?」


『待つしかないのう』


「そうですか...」


「...」


「...」


『...』


いやー二人とも俺を見つめるなよ、とりあえず女神に振ろう


「女神なんかおもろいはなしして」


『おもしろいかどうかは別としてわらわの昔話はどうじゃ?』


「女神様の昔の話聞きたい!」


「まあ気にならなくもない」


『決まりじゃな、...昔々あるところに村がありました』


村...いやあるやろそんくらい


『そこに運がよくてかわいい女の子が住んでいました』


たぶんこいつのことや、自分でかわいいって、まあえりちゃんの次くらいにかわいいけどさ


『そしてある日、女の子の目の前の空間が湾曲して女の子はそれに飲まれてしまいました』


急展開


『そして気づいたら元いた世界とは別の世界にいたのじゃ』


それでそれで?


『その世界で勇者になったわらわは魔王を倒したのじゃ、そして魔王になったのじゃ』


「ちょっと待って、その過程が知りたいんだが」


『あー、わらわ元々魔法が得意でのう、向かってきたやつらを皆ワンパンしたから過程がないんじゃ』


「...」


『それで魔王になったわらわはすぐに魔王をやめて魔法を研究することにしたのじゃ』


「それで魔法を極めてたらいつのまにか女神になっていたと」


『そんなかんじじゃ』


「なんか薄っぺらい物語ですね」


『まあ、実話じゃからな』


「ということは...女神って元人間?」


『現人間じゃ、わらわ魔法を極めすぎて死なない体になっちゃったのじゃ』


「ええー!女神様ってわいと同じ人間なん!?」


『そうじゃぞ』


衝撃の事実...いや鼻クソとれたときとか人間っぽいなって思ってたけど


というかちょっと待って、つながってなくないか?

今女神がここにいることに


『ゆうた、その通りじゃ、まだ話は終わっていない』


「え!?そうなん!?」


『そうじゃぞ、女神になりたてのころはとにかく暇じゃった、まあ魔法を極めすぎて世界の真実に気づいてしまった』


「世界の真実って」


『それはおぬしの目で見てみるといい、まあそこは一旦おいといて、あのころわらわは暇じゃったからいろんな世界を旅して娯楽を探したんじゃ、すると見つけたんじゃゲームというものを』


「それで作るようになったと」


『それはまだじゃ、あのゲームと出会うまでは』


「あのゲームとは?」


『魔王様に俺を捧げたい!というゲームじゃ』


「知らないゲームですね」


『まあ去年おぬしのいた世界で発売されたものじゃからな』


「去年!?」


『そうじゃ、えりちゃんは知ってたのじゃがなー』


「さすがえりちゃん...てかそれ俺でも聞いたことないしマイナーゲーですよねどうやって見つけたんですか?」


『たまたまじゃ、あれはすごく運がよかったのじゃ、あのゲームのおかげでおぬしとも出会えたしな』


「それでそのゲームの世界がこの世界なんですか?」


『違う、丸パクリはダメだと思ったから無茶苦茶かえてある、そのせいでいろいろバグったのじゃが』


「あー...」


『それで登場人物までパクるのはダメだと思ってそこらへんにとんでたきれいな魂をもらって人を作ったのじゃ』


「お、おう」


『あと転生者が欲しくてつい世界中に罠を仕掛けたらたくさんかかってきたと、その転生者はランダムな能力を得てランダムな場所にとぶように設定したんじゃが間違いじゃった、それでなぜか邪神教団が生まれてしまったんじゃ』


「は、ははそんなことが、ということは邪神教団のメンバーは転生者?」


『そうじゃ、能力がバグっていたからちょっと直しておいたぞ』


「それでとーちゃんとかーちゃんは邪神教団になってないんですが?」


『あれはそのミスに気づいたあと他の罠を回収してる間にあの滝の罠に降ってきたんじゃ、それでちょうどいあから使ってやろうと、勇者と聖女にして平和を守ってもらうことにしたんじゃ』


「それでえりちゃんはなんで」


『えりちゃんは事故じゃった、罠を解除する瞬間に

滝に降ってきてわらわが殺してしまったんじゃ』


「え...」


『じゃからすぐ生き返らせて謝った、するとすぐおぬしのことを言い出してのう、じゃからなんとかしようとしたんじゃがおぬしのほうから罠にかかって来てくれてのう』


「それでこうなったと」


『いやーまさかそのおぬしに惚れるとは思ってなかったんじゃが』


「ははははは」


『それで大丈夫か滝汗』


「ぽっかーーーん...」


「魂抜けてますね」


『魂は抜けておらん、混乱してるだけじゃ』


「例えですよ...」


『まあそれはそうなんじゃが』


「はっ!」


「目覚めた」『目覚めたのう』


「それでわいは女神様のなんなんや!?」


確かにこいつは女神のなんなんや?いろいろわからんことがある


『おぬしはわらわの魂を複製してこちょこちょしてたらできたんじゃ』


「なんじゃそらー!?」「そうなんや!」


『じゃからおぬしは未来の女神じゃな、たぶん』


「それでこいつはなんで蘇生とかできるんですか?」


『それはおぬしがすぐ死にそうだったから救済のためにじゃ、じゃからおぬしの近くに配置したんじゃ、あと職業の僧侶ってのは適当じゃ』


「適当なんかい!!」


そして夕方に波としのぶが大量の呪われた薬草を持ってきた、すごくいらない、というかしのぶよくその草焼かんかったな

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