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百五十四話王様との謁見で草、波ワンパンされる

「ハロー王様、いかがお過ごしでしょうかー?」


『ゆうたさん、絶対違います』


俺は明日の予行練習っぽいのをしている


「じゃあどうしたらいいん?」


『練習なんていりませんよ、王様といえど女神様より下なのですから』


「それはそうか」


そういえば忘れてた、あれ女神なんやった



『とんっ、わらわは女神じゃぞ』


「うぎゃーーー!!」


背後からぽんっと肩を叩かれたらびっくりするわ

しかも女神にやし





「それで女神はなぜここにいるんですか?」


『え...わらわが嫌いか?泣いちゃうぞ』


「...」


『というのは冗談で』


『「ごてっ!」』


俺と気のせいは盛大にこけた


「それでなんですか?」


『おぬしえりちゃんにフラれたじゃろ、可哀想じゃし一緒に寝てやろうと思ってな』


「それなら気のせいいるんで別にいらないですよ」


『ゆうたさん、わざわざ来てくださったのですからそんなひどいこと言わないであげてくださいよ』


『気のせい、別にいいんじゃコピー作り忘れて抱き枕がないからもらいに来ただけなのじゃ』


「...」


『だからいいじゃろー』


「まあいいですけど、というかえりちゃんはどうしてるんやろ?」


『あやつはおぬしの母と寝るそうじゃ』


「あーそうなんですね」


『それじゃあ一緒に寝るぞ』『私もご一緒します』


よく寝られた






朝目覚めると女神はいなかったがこんな置き石板が置かれていた


『王様との謁見じゃがおぬしは一言もしゃべらなくていいぞ』


いやいや、わざわざ石板に書くな!!


あと置き石板ってなんなん!!






あれが王様か、横方向にでかいおっさんだ


「え、ええとまずは勇者」


俺の他にも謁見に呼ばれた人がいる


とーちゃんと波とえりちゃんだ、どうやら邪神にダメージを与えた人にすごい物がもらえるらしい

?えりちゃん?


「お望み通り自由をやろう」


「ありがとうございます」


うーん、それはちょっとなー曖昧すぎない?


「次に波、これからの冒険に役立つであろう薬草(毒草)をやろう」


「ん!薬草(薬草)!?」


たぶんこれユニさんが買い集めた薬草かただの在庫処分ちゃう?

というか俺なにがもらえんの?


「次は魔王えりちゃん、メンバーの功績を讃えクラン魔王軍がSランククランに昇格だ」


ごめんそれ知らん、そんなんあったんか

それで次俺の番か



「最後に一番の大活躍をしたゆうたくん」


え!?一番、これはあるか?なにもらえるんやろ?


「まずはアスカの地を与えよう、君の領地だ」


「え!?」


予想外の物がもらえたんだが...というかあの秘境!?


なぜだ!?


「アスカの地は管理が行き届いていないからめんどくさいし君にあげることになった」


「...」


ということはいらないんですね、いらないものをうまいこと処分しようとしてやがる



「それに伴い家名を与える、アスカだ」


「ということはアスカダゆうたか」


「違う、アスカだ」


「アスカダ?」


「もうそれでいい」


俺の名字が決まったアスカダだ、漢字は飛鳥田にしようとえりちゃんが言ってるのでそれにする


「それと君個人の冒険者ランクはSランクに昇格する」


え!?ってそんなんあったっけ?もう覚えてない


「最後に」


最後に!?まだあるん!?



「娘をやろう」



娘!?ってことはもしかして



「ドール」


「はい、お父様」


もしかして在庫処分セール!?


「あの!お断りします!!」


結局マッチョ姫はついてくることになった






俺は魔王軍本部に帰ってきた


「ん、ゆうた薬草あげる」


波は大量の薬草をくれた


「ん、お昼になったらちゃんと来て、もし来なかったらバラバラにする」


波が怖いのは気のせいだろうか

気のせいを見ると首を上下に激しく振っている

ヘドバンすな



「魔王様冒険者ランクSランクと領地と家名ゲットおめでとうございます」


次にフレアさんが来た、また変なもん作ったんか?


「...」


「どうかされましたか?」


作ってないようや、一安心というか味見するようになったから大丈夫やろうけど


「そや、薬草いります?」


「いただいてよろしいのですか?」


「いいですよ、もういらないので」


売っても大した金にならんし俺自動再生やし死んでも滝汗いるしもう薬草なんかいらんから欲しそうなフレアさんにあげるのだ


「それで校長は?」


昨日はパーティー会場で寝てたしな


「二日酔いで、それで今から帰るんです」


「そうなんですか、じゃあフレアさんさようなら」


「さようなら魔王様、また来てくださいね」


フレアさんは帰っていった




ゆっくりしてるととーちゃん、かーちゃんが来た


「ゆうた、明日から俺ら旅に出るわ」


「そう、いってら」


「ゆうた、ぎゅーーー」


かーちゃん抱きつくなって


「じゃあね」


「ちょっと待って武闘大会は?」


そういえばとーちゃん、えりちゃんと戦う前やったよな


「あー、言い出しっぺの獣王が帰ったから延期やねん」


延期かー


『それよりゆうたさん、お昼になりましたよ』


「はー、波と戦うんか...」






「ん、待ってた、それとゆうた、さっきあげた草やけど毒草やったわ」


「...」


ちょっと待ってフレアさんにあげちゃったって

大変なことにならんかったらいいけど


「とにかく戦うんやろ、ルールは?」


「場外から出たら負け以上」


簡単なルールだが


「それはこっち有利すぎておもんないわ」


「やってみないとわからない」


「わかった、卑怯言うなよ」





実況はあのしたっぱさん、解説はマッチョ姫だ


「魔王ゆうたに挑むは魔王軍の波、ドール姫どちらが勝つでしょうか」


「わたくしはゆうたくんを応援しますわ、頑張ってゆうたくーん!」


なんか応援されるとつらいなー、一瞬でワンパンするつもりやのに


「それでは試合開始です」



「ん、【真空波】」


波は真空波を放ったがそんなのはどうでもいい

俺は魔神弓を構えて


「とりゃっ」


「ドドドドドーーーン!!」


真空波もろとも波が壁にめり込んだ


「しょ、勝者魔王ゆうたー...」


「「...」」


『ゆうたさん、それはないですよ』


「いや、気のせいやったら余裕で耐えるやろ」


『まあそうですね、ならしょうがないですね』

そして俺はここを出禁になった

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