表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

151/177

百五十一話虫嫌いな勇者と牛柄のドラゴン

「ジャッシーーーン!!」


俺はヘイトを買い邪神砲を必死で避けている

その間に地上軍に下がってもらうことにした


そして今はもうだいぶ離れていることだろう


「ジャジャジャジャジャジャ」


邪神は知らない動きをし始めた

前後の足を上げ下げしている


邪神の攻撃は確か突進、ふみつぶし、邪神砲、邪竜召喚の四つ

それで邪竜召喚っぽくないし邪神砲でもないので突進かふみつぶしということになる


ということは上に逃げれば避けられるだろうと思い浮遊スキルを使って高速で雲の上に飛び上がった




しばらく邪神を観察するとなにやら白と黒のゴマみたいなのが邪神のまわりをとんでいる


あれ?もしかして邪竜召喚のほうでした?


ヘイトを切った状態でちょっとだけ近づいて確認する


「あー」


残念ながら邪竜だった、黒と白の牛柄のドラゴンだ

内容はドラゴンと変わらないそう


そんな危険なのがどんどん増えていく

どんだけ召喚しとんねん


というかはやく倒さないと王都に被害が出てしまう



とはいえヘイトを全部買うわけにはいかない、邪神を放置して世界中を飛び回らなければならなくなる



とりあえずその前に【弱体化】はしといて

えっともう上限の一万やん


やばっ、今すぐどうにかしないといけない


でも俺の頭じゃいい考えが思い浮かばない

そうだ相談しよう、そうしよう




>邪竜召喚されたどうしたらいいですか?


とりあえず女神に聞いた、困ったときは女神を頼ろう

だって一番頼りになるからね


>前のときみたいに勇者に倒してもらえばいいのではないですか?


そうか、とーちゃんならドラゴンに強いし

でも前のとは数があまりにも違うんよな

女神パワーでなんとかしてほしいぐらいいる






「とーちゃん!!」


「ゆうたか、うりゃー」


とーちゃんはドラゴンに苦戦していた、なっぜ!?


一体くらいなら俺でも倒せるのでカバーする


「うりゃーーー」


魔王の杖|(物理)攻撃だ


「モーオッーばたんっ」


牛みたいな声のドラゴンを一体撃破した

周りでも仲間たちがドラゴンと戦っている


「とーちゃん、前にドラゴンぼこったやつやってや?」


「あれできひんねん、こいつら牛やん」


とーちゃんのあの技は虫特効だ、いや虫に見える敵特効だ、それ以外には全く効かない


そしてとーちゃんはとにかく虫が嫌いだ


「なんとか虫に見えへん?」


「どうやっても牛や」


それでもなんとかとーちゃんを説得?する


「牛ってほぼ虫やで」


「ひびきだけな、見た目が完全に牛やねん色が黒かったら虫に見えるやろうけど」


「ということは黒くすればいいんやな?」


「せや、でもできるんか?」


俺はあのドラゴンが大量にとんできたときの初戦のことを思い出している、えりちゃんが魔炎で焦がしたドラゴンの色が黒くなっていたことを


「できる、焼くわドラゴンを」





俺はドラゴンと戦っていたえりちゃんと焼き特化のしのぶを呼び出した


「ドラゴンを焼いて黒くしたらとーちゃんが全部倒してくれるみたいや、そやから一緒にドラゴン焼くぞ」


二人ははてなを浮かべているがやってくれるそうだ


とーちゃんも呼んで作戦内容を説明する


「俺が全ドラゴンのヘイトを一気に買うから横から焼いてほしい、それで焼けたら合図してほしい」


「合図はなににする?」


「シャイニングで」


明るくなるからわかりやすいしな


「わかったでー」


「その合図の後、俺はとーちゃんのとこ行くから頼む、あの高台で待機しといてや」


「わかったで、とーちゃんに任せろ」


「任せた」


「それでせっしゃはどうやって焼くのでござるか?」


そうや、こいつ微妙にしかとべへんねやったわ


「ゆうたが持ってったらどうや?いらなくなったら捨てたらいいんやし」


とーちゃん...なにを言っている、えりちゃんが解説してくれた


「ゆうたがしのぶちゃんを連れてとぶんや、それでドラゴン回しながら焼いたら全部焼けるって言ってる」


「それや」


おいおい、えりちゃんよくそれわかったな


「せっしゃもそれでいいと思うでござる、それでえりちゃん殿はなにをするでござるか?」


いやえりちゃん殿が気になるんだが


「私は取りこぼしがないように仕上げに焼くわ」


「じゃあそれでいくか、そろそろドラゴン大量にこっち来るしな」


『それで私は?』


「邪神倒しといて」


『さすがに無理です』


無理かーーー






「なんだか恥ずかしいでござる」


俺はしのぶちゃんをお姫様抱っこして空中に浮いている


「それより当てないでねー」


「絶対とは言えないでござる」


たぶん俺燃えるな...まあ再生したらいいんやけどそんな余裕あるかな?


「それじゃあ作戦開始やな」


俺はドラゴンのヘイトを全て買い...やべっ邪神のも買っちゃった、いや気のせいか


『気のせいじゃないですよー、邪神砲来ます』


「「うぎゃーーー!!」」


俺は急にとんできた邪神砲にびっくりして両手を上げてしまいしのぶを落っことした


『それよりドラゴンも来ます』


「やべっ、やべーよ、どうしよ、気のせいなんとかしてーーー!!」


『さすがにこの数は無理ですよーーー!!』


えりちゃんはドラゴンをチマチマ黒く染めているようだがどうしようにもない、女神に質問する余裕もない


俺はドラゴンから逃げながら邪神砲を避けるのに必死だ


「気のせいなんかないー?」


『ゆうたさん、あの爆発するやつでなんとかできませんぎゃーーーーーー!!』


「なんやその爆発するやつってーーー!!気のせーーーい!!」


気のせいが邪神砲にかすって落ちていった



そんなことよりなんや爆発するやつ...爆散?

そうや爆散や


前に使っていたときは見た目だけのスキルだったが今はどうだ、ステータスがその時の比じゃないくらいあるだろう


俺はもう決心している、やろうと決めたときには動いていた


「えりちゃん、退避してくれ」


「わかった」


えりちゃんが退避している間にドラゴンを一ヶ所に固め

その塊のど真ん中へ行き


「【爆散】ドカーーーーーーーーーンッ!!!!!!」


とてつもない威力で牛柄ドラゴン、約一万匹の邪竜を木っ端微塵にした




地上では


「俺は無視か...はははははっ」


うまいこと言ってる勇者がいた

虫だけに無視...しょーもない

いやそれ以下な気がする

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ