百四十八話マッチョ姫の力ですわ~~~
俺には邪神討伐という役目がある
「ゆうたの目、覚めたでー!!」
かーちゃんよ、いきなりどこへゆく
『ゆうたさん、邪神の様子を見てきます』
「頼んだ」
気のせいは邪神の様子を見に行った
しばらくするとかーちゃんが二人を引き連れて戻ってきた
「やっと目覚めたでござるか」
「うーん、なんでお前おるねん!!」
こいつはしのぶ、自称忍者?いろんなもの焼いて家を追い出された、そしてドラゴン退治のときに捨てたはずやが
「なんか、いつの間にいてん!」
こいつは滝汗、よくレーザーをうってくる
「船がとんでたからとんでみたら乗れたでござるよ」
まあこいつならそんなことあるか
というかこの三人だけか、ならよかった
あれがいないうちにこそっと抜け出して
というわけにもいかへんのよな
「滝汗ちょっとみんなを呼んできてほしい」
「それは無理!」
「なんで?」
「わい出禁やから」「せっしゃもでござる」
「かーちゃん説明求む」
「今武闘大会やっててね、それで、そういうこと」
「...かーちゃん、ありがとう」
かーちゃん説明力ないんやったわ
というかちょっと待て説明誰も出来んやん
「今のでわかったでござるか?」
「いやわからん」
「ならせっしゃが分かりやすく説明するでござる」
「まあとりあえず探しに行ってくるわ」
「待つでござる、王国騎士団の訓練場で武闘大会が開かれてるから滝汗ちゃんもせっしゃが出禁なのでいけないということでござるよー!!」
そういえば滝汗はあそこ水浸しにして出禁になったんやったな、というかなぜ武闘大会を?
それはいいとして
急いで準備しなければ
「というか意外と説明力あるやん」
「ありがとうでござる」
そろそろ準備できた、行こう
「それよりお前も出禁?なにしたん?」
「燃や「ガチャン」」
もうわかったので扉を閉めた
確かあそこやな、歓声とかが聞こえる気がする
今は死神とメカさんが戦っているようだ
みんなはどこにいるんやろう?
いた
「はい、カレーな着地」
「ちょっと待っていいとこやし」
とーちゃん冷たい
「ん、待って」
まあいいとこやけど
「「「おー!!」」」
すげーメカさんあの連撃耐えるんか、というか
「おいっ、帰ってきたぞ」
「メカさんファイトっす」
「すげー」
まあこの人たちはいっか
「「「おーーー!!」」」
「準々準々決勝最後の勝者はメカーーー!!」
「ひゅーひゅー!」「メカさんさすが!」
放置ゲーかよ...確かにいい勝負やったけど
あいつ首以外も狙えるようになったみたいやしなにより手数が増えたんが厄介そうやったな、でもさすがメカさんや強かった
ほんで解説はしたっぱのあの名前覚えてないあの人か
というかなんやねん準々準々決勝
「あれ?ゆうた目覚めたん?あっ、次やし行ってくる」
えりちゃん、反応うっすいしどっか行っちゃったし
「とーちゃん、試合終わったで」
「次やし、ごめん待っといて」
嘘やろ、とーちゃんもかい、というかその対戦カード見てみたい気持ちもあるけど
「ん、ゆうた私いる」
「あーごめん」
というか波か...こいつに話すことじゃない気がする
ちょっと待ってこの国の国王に報告入ってるんじゃなかったっけ?あれ?
「ゆうたー聞こえてるー?」
「あーごめん、それよりこんな時になんで武闘大会なんかやってるんか気になって」
「武闘派がこんなに集まったら始まっちゃう、それよりこんな時ってどんな時?」
「聞いてない?邪神が召喚されたらしい」
「ソースは?」
「とんかつ派」
「じゃなくてどこ情報?」
女神って言っちゃうのはちょっとまずいかもしれない
「気のせいやで」
「じゃあ気のせい」
くそっ、あいつじゃだめかー
「うそうそ俺」
「一緒」
どんだけ俺の信用度低いねん!もうしゃーない
「わかった女神や女神、直に聞いたから確定や」
「ならみんな邪神で滅んでしまえばいい」
だめだこいつ、今度はサイコパス波なっちゃった
まあそこにユニさんがいるし
「ユニさん久しぶりです」
「ゆうたくんっすね、久しぶりっす」
しゃべり方がガイと一緒の王国騎士団副団長のユニさんだ
「急なんですけど邪神が召喚されたそうなんですよ」
「さすがにそれはないっす」
知ってた、俺はやっぱ信用されてません
「いや女神情報です」
「女神ってあの女神様のことっすか?」
「はい、そうです」
「ほんとっすか?」
「はい本当です」
「ほんとにほんとっすか?」
「はい、今仲間に偵察してもらってるんですけどここからすぐ近くなんですよね、あと国王に知らせたそうなんですけど聞いてないですか?」
「国王様は寝込んでるっす」
「やべーやつや、でもなんとか騎士団動かせないですか?邪神ですよ」
「でも自分にその権限ないっす」
「進言とかできませんか?」
「すまないっす、本当に邪神が召喚されたんっすか?」
そのとき気のせいがとんできた
『ゆうたさん、邪神が罠にかかってましたよ!!』
「え...罠?ユニさん仕掛けましたか?」
「いやいやあの状況が全く読み込めないっす」
『急がないと罠から抜け出してしまいますよ!!』
「ちょっと整理させてくれ...」
ユニさんは数秒目を閉じて考えた
「ゆうたくん今すぐドール姫を説得するっす、自分はメカさんを説得するっす、君は引き続き偵察頼むっす」
『はい』
「どういうこと?」
『今はあそこにいるマッチョ姫を説得することだけ考えてください』
「わかった」
「お久しぶりですマッチョ姫」
「久しぶりですわゆうたくん会いたかったですわ」
「ゆうたくんじゃないか」
マッチョ姫の横にはさっき試合をしていたメカさんがいた
「急なんですけどすぐそこで邪神が召喚されました」
「あの、わたくしの聞き間違いかしら?邪神?」
「いいえ邪神です、今は罠にはまっているようですが」
「罠?なにを言っているのかよくわからないのだが」
「とにかく邪神が召喚されたんですよ、ついでにこれ女神情報です」
「なんだと!?」
「それは一大事ですわ、メカ今すぐ確認を、わたくしは...放送を乗っ取ってきますわ」
「ゆうたくん、場所を案内してくれアーマーを出す」
「その必要はないです、俺が運びます」
俺はメカさんをお姫様抱っこしてとびあがった
「これより準々準決勝第一試合勇者対するは魔王えりちゃん」
「はーい!ストップですわ~」
「姫様なにを!」「お戻りください姫様」
近くにいた騎士たちが姫を止める
「わたくしはヘイアン王国第二王女ドール、ヘイアンですわ、試合開始前にすみません現在は緊急事態です、王都の近くで邪神が召喚されたそうです
これは確かな情報です、戦える者は邪神討伐を、それ以外の者は住民の避難優先で避難してください」
「代わりまして王国騎士団団長メカだ、先ほど北西の森と平原の狭間にて罠にかかった邪神を確認した、姫様の言うとおり戦える者は邪神討伐、それ以外の者は住民の避難優先で避難だ、それでは姫様掛け声を」
「絶対に邪神を討伐するぞ~」
「「「マッチョーーー!!」」」
ドールはちゃんと姫なのだ
ユニはロッカールームのロッカーを一つずつ開けている
「メカさん一体どこにいるんっすかー?」
そんなとこにいるわけない
マッチョーーー!!