百四十六話シオンちゃん結婚してください
川でテカりを落とした後、俺たちが魔王軍をクビになったことを告げにみんなのところにやってきたがみんな知っていたみたいだ
「それでみんなわたしのやしきにくるの」
みんなでシオンの屋敷に住むそうだ
「じゃあな」
でも俺は邪神を倒さなければならない
『待つのじゃ』
女神が止めてきた
「どうしたんですか?」
『ちょっとこっちに来るのじゃ』
みんなから離れたところに連れられた
「どうしたんですか?」
『実はな、おぬしの代わりに邪神を倒してくれる人がおってな』
「気のせいですか?」
『別じゃ、そやつはガチ勢じゃからわらわより強いぞ』
「なんでそんなんがいるんですか?」
『わらわが転生させた、というのもなんかちょうど死におったのを見てしもうて連れてきてしもうた、今はちょうどチュートリアルの最中じゃ』
「ということは」
『おぬしいつ帰るか?』
「いやーまだえりちゃんに会う決心が」
『じゃろうな、わらわもしばらく滞在するゆえなにかあったら言うのじゃぞ』
「はい、ありがとうございます」
そして俺はしばらくシオンの屋敷に住むことが決まった
「メガちゃんとなにを話してたでござんすか?」
女神と名乗るのはおかしいのでメガと名乗っている
「うーん」
話すような内容ではないので困るな
『メガちゃん、あなたに決闘を申し込みます』
あっ、気のせいが女神に決闘を申し込んだ
まあそらそやろな気のせいあんな感じやったし
『いいぞ』
「そーやな決闘のことやな」
「そうでござんすか」
いけた
シオンの屋敷の前で気のせいと女神の一騎討ちが行われている
両者共に槍を使っている、ついでに女神はなんの武器でも強い、たとえハンマーでも素手でも釣竿でも最強だ
『行きますよー【回転槍】』
『来るのじゃ【突s突s突s凪ぎ払い】』
やっぱ女神は強い、あの技は突きと寸止めを交互に使ってキャンセルしながらタイミングをずらす技?だ、俺には全く意味がわからん
でも強いことは確かだ
『くっ、負けませんよ!!【無双突き】』
『甘いぞほいっ』
『うぎゃーーー』
気のせいはぼこられた、しかもトドメはノースキルでだ
完全に舐められていた
『悔しいですーーー!!』
「よしよし」
俺は気のせいを慰めてやる
『やっぱりゲームより動きやすいのう』
速度が段違いすぎる、こんなん絶対に勝てへん
『おぬしは勝てるぞ』
「いやいや無理ですよ」
『わらわを甘やかしてくれたら勝たせてやらないこともないぞ』
「それは勝ててないですよ」
『そうかもしれぬな』
「というよりあの技教えてください」
『あのバグ技は消す予定じゃ、勇者が邪神を討伐したらな』
そうなんか
『じゃてあの世界と合体するからのう』
そうか、合体するんやったな
「そこんところどうするんですか?色々おかしくなりますけど」
『それは...運ゲーでなんとかなるじゃろ』
なんか心配やなー
『まあなにかあったら頼むぞ』
「はいはい」
『それより五秒後勇者が来るぞ』
「五秒?」
「ピンポーン」
インターホン鳴ったが、というか早くない?
数分前にチュートリアルやろ?
裏世界から直行で来ても厳しくない?
『ガチ勢だからじゃ』
そんなガチ勢が入ってきた
「シオンちゃん、結婚してください!!」
「は!?」
彼女はただの会社員、でありハー勇のガチ勢だ
そしてシオンちゃんガチ勢でもある
そんな彼女が死んだ
しかもシオンちゃんのHムービー発売の日に
「くっそーーーなんで死んだんだ私!!」
『おぬし、シオンちゃんに会いたいか?』
「あなたは?」
『女神じゃ、おぬしをハー勇の世界に転生させることができるぞ』
「シオンちゃんに会えますか?」
『もちろんじゃ』
「行きます」
そして彼女はハー勇の勇者に転生した
チュートリアルでは王家の馬車を高速で爆破し最近開発された高速移動バグでエメラルドの街に行き壁ぬけスポットで一瞬で壁ぬけし裏世界に行き高速移動バフでこの屋敷までやってきた
彼女は世界最速でシオンの元に辿り着く者
シオンRTA世界記録保持者だ、そんなんないけど
「シオンちゃん結婚してください」
「ごめんなさい」
知っている、シオンちゃんはボッタクーリと結婚させられる、だから最初は断られる
「!?」
指輪をしていない、なんで!?
「おにーさんたすけてーへんなひときたー」
変な人!?おにーさん!?そんなのいないよな!?
「えっと勇者?」
「はい、そうですあなたはシオンちゃんのなに?」
誰だこの人シオンちゃんのお兄さん?
「俺はシオンの製作者?」
「!?」
『そうじゃ、こやつがシオンを作ったのじゃ』
「め、めが、んー」
女神が勇者の口を閉じた
「今はメガちゃんな」
「どうしてメガちゃんが?」
『おぬしに邪神を倒してほしいのじゃ』
「え?シオンちゃんと結婚するのに!?」
「おにーさん...」
シオンはゆうたの後ろに隠れている
『えっと邪神を倒したらシオン貸し出し券を』
「いやだー!!そのひとなんかいやだー」
『とにかく、説得しておくから邪神を倒してほしい』
「まあすぐ終わるのでいいですけど、ではすぐ戻ってきます」
やっぱりなんかゲームと違うなー
エメラルドの街では背脂爆売れしてたし
壁ぬけスポットに血だまりできてたし
色々おかしー
勇者は邪神を倒しに行った
「あのひといやだ」
『ゆうた、なんとかするのじゃ』
「え...無理です」
『あと十一分で邪神を倒して戻ってくるぞ』
「十一分!?」
『だから早くするのじゃ!』
「そんなこと言われても」
『あと十分じゃよ!』
「とか言われても」
『ゆうたさん、あの世界に帰ったらどうですか?』
「えーそれはまだ決心が」
『はやくするのじゃあと九分じゃぞ!』
「わかりました帰りますよ」
『よし、じゃあ一分以内にみんなとお別れするのじゃ』
「みんな集合!!」
「どうしたでござんすか?」
「どうしたんだ?」
「どうしたの?」
『もう時間じゃ、いくぞ』
「俺帰らなアカンようや、そやからみんn」
「...」
「おにーさーーーん!!」
「ゆうた殿ー!!」
「ゆうたたーん!!」
「ゆーたーーー!!」
ゆうたは気のせいとメガちゃんと共に消えてしまった
数分後
「シオンちゃーん!!」
「うぎゃーーーーーー!!」
邪神を倒した勇者が現れた
六章に続く?
四章五章の新登場人物
☆しのぶ
特徴、ござる
一言、「ござるだけでござるかー!!」
☆親方
特徴、ござるの父、実はえろい人
特徴、「違う偉い人だ」
☆船長
特徴、かわいそう
一言、「かわいそう言うな」
☆えりちゃん
特徴、魔王様の正体、ゆうたの幼ななじみ
一言、「騙してごめん、というか、なが多い
わ!!」
☆ラムルア
特徴、ハーレム王国の姫、妹はレムリアまだ未登場
一言、「レ「カット」」
レムリア語りが長いのでカット
☆隊長
特徴、シルバー鉱山で隊長をしていた
一言、「左遷された...」
☆クソガキちゃん
特徴、クソガキ無限湧き
一言、「おにーさん、なんでこの名前に」
☆シオン
特徴、クソガキちゃんの本体、ゆうたがここのところの設定を曖昧にしたためおかしくなっている
一言、「ゆうしゃやだーおにーさんたすけてーーー」
☆ボッタクーリ
特徴、汎用的善人
一言、「ぼったくってすみませんでした」
☆ハー勇の魔王
特徴、自称最強
一言、「自称ではなく最強ぞ」
☆ガイ
特徴、流行りにのりたがる、四天王最弱だが魔王の最側近
一言、「ガイっす」
☆気のせい
特徴、背脂とう○こをまぜまぜ
一言、『新登場ってなんですか?』
☆閃光のマナト、マハト
特徴、兄弟兄のマナトのほうが強い
一言、「「【閃光】」」
☆融解のアヴァロ
特徴、適当に作った、誰これ?船長より知らん
一言、「ええー」
☆魔王の側近シツジ
特徴、存在しない
一言「実はガイっす」
☆サチヨ
特徴、おふだのござんす、好物は草
一言、「説明が適当すぎでござんす」
☆グロス
特徴、得意武器岩、好物は肉、好きな人には甘える
一言、「またバーベキューしよーぜー」
☆ミーン
特徴、得意武器拡声器、好物は野菜、せみじゃない
一言、「つくつくほーしつくつくぼーって違ーうよー」
☆女勇者
特徴、シオンちゃん大好きハー勇ガチ勢
一言、「シオンちゃーーーん」
ガチ勢怖い