百四十五話背脂でテカテカ
お気に入り回である、下ネタ注意やけど
「お二人さん、明日の呼び出しまでここで捕まってるっす」
俺と気のせいは簡易的な牢屋|(おしおき部屋)に入れられた、前回|(昨日)の風呂騒ぎは初犯だったので反省文だけだったが今回は完全にアウトなので入れられたのだ
『ではゆうたさん、よろしくお願いします』
「...」
気のせいさん、まさかここでするつもり?
『え?せっかく心の準備してたのに...』
「ごめんて、じゃなくてそもそもするつもりないしな」
『え...それはショックです』
「いややらんよそんな顔しても絶対にやらんからな」
フラグじゃないよ
『じゃあせめて私に愛してるって言ってください
じゃないと踊りますよ!』
「ではどうぞ、気のせいの踊りです」
『お~れ、お~れ、マ○ケってなんでやねーん!!』
気のせいの見事なノリツッコミだ
という途中できるな最後までやれよ
「うるさいぞ!」
「『すいませんでした!!』」
というか普通に人いたんかい
そのあと普通に気のせいを抱き枕にして寝た
目が覚めると全身がなんか背脂っぽいのでべっとりだった、それとおしりの穴に違和感が
『ゆうたさん、おはようございます』
「気のせい、お前なにをした?」
『いやー、昨晩ゆうたさんに背脂を塗りたい気分になっちゃってつい全身の隅々まで塗ってしまいました、ついでに穴という穴全部に入れようかな?と思いましたが息ができなくなりそうだったのでおしりだけでなんとか踏みとどまりました』
「...」
なにいってんの?
『あとどうですか?私のツルツルボデーは?』
気のせいの全身が背脂でテカテカだ
「お前頭大丈夫か?」
さすがに気のせいが心配になってきた
『え?とりあえず鏡を見てください』
気のせいが鏡を見るよう言ってくるので見る
「え...テカテカや」
俺の全身がテカり輝いている
『どうですか?これなら処分が軽くなると思いませんか?』
「ん?」
気のせいの言ってることがわけわからん
「それやったらケツの中に入れるのはおかしくない?あと見えへんとこも塗らんでいいよな?」
『ゆうたさんのお腹にう○ちさんがたくさんいたからですよ、背脂を入れたらコロコロ出てきましたよ』
「うぎゃーーー」
気のせい、お前なにしてくれとんねん
せっかく貯めてたのに
『あっ、ちゃんとう○ちはトイレに流しましたよ』
まあそらそうよ
『一つ味m「うぎゃーーー」』
やっぱりか、そして感想言おうとすんな
『あと塗り始めたら止まらなくなって見えないところまで塗っちゃいました、あっ、しわしわの部分はハケでちゃんと塗りましたよ』
「え、しわしわの部分ってもしかして...」
『金t「うぎゃーーー」』
俺は精神的な疲れでまいってしまった
『ゆうたさんごめんなさい』
「いいよ、気のせいやし」
どうやら気のせいは善意でやったらしい、重症だ
『ゆうたさんが私をえ○ちな目で見てくれているって聞いてもっとゆうたさんのために頑張りたくなって...その』
「ごめん、そもそも気のせいをえ○ちな目で見たことない」
『え...』
「ごめん」
『ちょっと女神様ぼこってきます』
「ちょい待ち、ここ牢屋やぞ」
『そうでした』
その後しばらくは無言だった
「お二人さん、魔王様がお呼びってテカテカっす!!」
四天王最弱のガイがやってきた
「風呂入らんかったらこうなってん」
ついでに大浴場の方の説得を
「それじゃあ入らないほうがおもしろいっすね」
「...」
失敗
「気のせいさんもテカテカっす」
『これ背脂コーティングって言って巷で流行ってるんです』
こいつの前で流行ってるとか言ったらアカンて
「そうなんっすか?今度やってみるっす」
ほらこうなる、やらなくていいからな
「コンコン、魔王様ガイっす、あの二人連れてきたっす」
「入れ!」
「...」
「お前らはなぜテカテカしてるんだ?」
「お風呂に入ってないからです」
魔王に対しても大浴場の交渉を
「なら川で洗い流すといい」
ダメでしたー、でもあきらめてはならない
「大浴場をなんとか」
『大欲情?』
「お前はなにを言っている」
「魔王様、こそこそっす」
ガイが魔王に耳打ちしたっす
「そうか、まだ伝えてないのだな、では、ごほんっ」
魔王が咳払いをした、なんでしょう?
「お前たちは多数の署名により魔王軍をクビになった」
「ん?クビ?多数の署名?」
「それにより魔王軍第十三部隊を解散する、隊員は全員解雇だ」
「ん?解雇?解散?」
「ということで今すぐ魔王城から去れ!!」
「あの、ちょっとよくわからないんですけど、多数の署名って?」
「そもそも十三部隊は他の部隊から厄介払いされた隊員を集めてできたものだ、まあ数多の不祥事により解散の声がずっと上がっていたのだがなんとか凌いでいた、だがしかしお前の二回の不祥事がとどめとなり解散が決定してしまった」
「でも俺はいいんで隊員たちはなんとかなりませんか?」
あいつらは魔王軍クーポンでなんとか生活してるのに
「いや、とどめを刺したのはお前ぞ、お前がなんとかしてやれ、以上だ」
「え...」
『ゆうたさんドンマイです』
「いやいやお前のせいやろ」
『確かに私が大浴場で顔を出さなければ反省文を書くことにならなかったし私が背脂をまかなければ燃えることもなかったですけど』
「というかなんで背脂まいたん?」
「それは余も気になるぞ」「ガイも気になるっす」
『それは背脂がまいてほしそうにしていたからです』
「「「それはないわー!!」」」