表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

144/178

百四十四話魔王城でバーベキュー

「たいちょー、バーベキューしよーぜ」


グロスの何気ない一言からはじまったバーベキュー


いいや違う、ガバガババーベキューだ



反省文を提出した日

魔王城でバーベキューをすることになった

俺は肉を焼く係なので

具材をみんなに買ってきてもらった


「しーたけかってきたー」グッジョブや


「豆腐買ってきたぞー」え?ないわー


「貝柱を購入したでござんす」え?ないわー


「大根買ってきたー」え?ないわー


『どうぞ、背脂です』なんそれ



「えっと、みんななにしようとしてるん?」



「「「バーベキュー」」」



「こんな具でできるかーーー!!」



闇鍋レベルの具材だ、こんなんでできるかー



「ではどうするでござんすか?」


「肉と野菜買ってきて」


「お肉を買おうとしたざんすが貝柱しか売ってなかったでござんす」


「大根は野菜だよー」


「...」


せやけどそれはないわー


「わたしもエリンギかおうとしたけどしーたけしかなかったよ」


あっ!エギリンや、バーベキューにはエギリンやん

ということはこいつもか...


ろくなの買って来てないやん


「たいちょーとりあえずバーベキューしよーぜ」


まあそやな、しゃーなしあの女神にもらった超高級肉あるし、もうあれでええか


「肉はあるんやけど野菜がなー」


ないんよなー


「豆腐あるじゃねーか」


「豆腐は野菜じゃない」


「え!?」


『ゆうたさん、アイテム倉庫になんかないですか?薬草とか?』


「あー呪われた薬草しかないわ」


「呪われた薬草でござんすか、とても気になるでござんす」


そういやサチヨは呪い系統使うからな、まあ見せたろ


「はい」


「ムシャムシャ」


「...」


食べおったんやが、呪われた薬草


まあ後で女神になんとかしてもらおう


「隊長殿~とてもおいしいでござんす~」


「たいちょーくれ」「ミーンも食べるー」「それおいしいの?」


まあ女神がなんとかしてくれるはずなのでみんなに呪われた薬草をあげた、もちろん俺は食べない


「うめー」「おいしすぎー」「これすごいね」


>呪われた薬草あげちゃいました、なんとかしてー


>いいですよー、あの高級肉焼いて待っててください


おー、どうやらなんとかしてくれるみたいだ

さすが女神?なんかおかしかったような?

でもとりあえず


「おっしゃ肉焼くぞー」


「肉だぜー」


俺は肉を鉄板に並べていく

普通の料理はできないが

焼き肉の経験はあるのでできる




焼けたようなのでみんなに配っていく


「おにーさんありがとー」


「どうもでござんす」


「ありがとねー」


『どうもなのじゃ』


ん?今なんか女神がいたような...気のせいか


『気のせいじゃないですよ、女神様いますよ』


え?確かにいるな


「あ、気のせいもほい」


『あっつ!!ゆうたさん、そこお皿じゃなくてほっぺですよ』


「ごめん素で間違えたわ」もちろん嘘だ


そしてバーベキューを一番楽しみにしていたグロスがきた


「あれ?お皿は?」


「忘れた、あーん」


「肉でやるん?」


「あーん」


大好きなお肉を口いっぱいに詰め込んでやった


あれ?ちょっと待って

今のってグロスの甘えん坊モード!?

ってことはまずくね?


好感度MAXやん


しかも今好感度上昇アイテムの肉あげちゃったやん


好感度限界突破するやん


『ゆうた、この場にいる全員がおぬしのこと大好きじゃぞ、好感度はMAXじゃ』


なんか女神に衝撃的なこと言われたんだが


『もちろんわらわもじゃ』


嘘やんな?


『わりとマジじゃ』


マジか


『どうじゃ今夜は?え○ち券使うか?』


「いやいや使いませんよ」


『せっかく大人の姿にしてやったというのに』


女神はいったいなに考えてんねん


『じゃあ今夜は誰と寝るんじゃ?』


「いつも通り気のせいと寝ますよ」


『ゆうたさん呼びましたか?』よんでない


『ゆうたがおぬしとえ○ちしたいそうじゃぞ』


なわけないだろが


『それはきもいですねー別にいいですけど』


「いいんかい!!」


『そりゃそうじゃ好感度MAXじゃからな』


いや良くない


「とりあえず食べよ?」


そのあと普通にバーベキューを楽しんだ

片付けもやらなアカンのやけど


気のせいと片付けをする、みんなは女神とどっか行った


「あっ」


燃えてる炭をトングから落としてしまった

そして草に燃え移ってしまった、まあすぐ消えるやろが


「ふん、ふん」


靴で踏むが消えない、火の勢いが強くなってきた

なんで!?


『私が背脂をここにまいたからです』


「なにしてんの気のせい」


それよりやべえよ消さねーと


『ゆうたさん、水魔法です』


「なんやっけ水の初期魔法」


『とにかく思い付いたやつでいいです』


「ふんなら【アクアストリーム】」



「ドーーーーーーン!!」




「「...」」


中の人と目があった


「あっ、こんちわっす」


俺は魔王城に穴を開けてしまった

最上級水魔法はやっぱだめやったか...

まあ火は消せた、たぶん別の火がついたけど


『穴が空いたのは気のせいですよね!!』


「そうやんな」


気のせいわかってるー、こういうときはごまかせばいい


「ゆうたさん、やっちゃったっすね」


あっ、ガイが来た...終わったかも




明日魔王が俺の処分を決めるそうだ


というか


「なに背脂まいとんねん!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ