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十四話魔王様は出掛けたが俺たちはダンジョンへ行く

俺はいつもどおり朝は馬小屋の掃除、昼からはゴブリン狩りという生活を1週間ほど続けていた


一人で複数の素手ゴブリンとも戦えるようになったが

念のため滝汗にはついてきてもらっている

武器持ちは無理だ


そしてそれぞれがレベルアップしていた



俺10歳

職業〈魔王軍幹部〉

レベル4

HP13/13

力2

防御3

知力2

器用1

俊敏2

MP20/20

スキル〈弱体化〉

属性無

称号〈力尽きし者〉



どこが変わったかわからない位上がっている



滝汗10歳

職業〈僧侶〉

レベル5

HP24/24

力7

防御17

知力42

器用35

俊敏17

MP105/105

スキル〈滝汗〉

属性水

称号なし


これがレベル一つ分の差なのか?

気にしないことにする



「今日もゴブリンの魔核が大量大量」


「せやな!今日は21匹も狩れたしな!」


狩れる量も上がっている


そしていつもどおり換金をしにギルドへ行くと魔王様が待っていた


「どうかしたんですか?」


「ちょっと急用で王都へ行かないといけなくなったのじゃ」


「「え?」」


「すまんのう、しばらく戻れぬと思うが戻ってくるから心配するな、それでこれは鍵じゃ、なくすなよ」


「はい!」


魔王と書かれたごつい鍵を渡された


これはさすがになくさない


「それじゃあのう ビュン─」


と言ってとんでいった


「なんやろう?」


「なんやろなー?」


そのあと普通に魔核を換金して帰った


「ただいま、って誰もいないか」


「そりゃそうやん!」


「そういや魔王様ってずっとここにこもってたけど

なにしてたんやろな?」


「しらんな!」


「ですよね」


「それより明日ダンジョンに挑戦しいひん?」


「いや、まだはやいって」


「いけるって!ゴブリン倒せるしいけるって!」


「そうか?まあちょっとだけやで」


「よっしゃあ!」


明日ダンジョンへ挑戦することに決定した


「晩飯なにかな?」


「...」


「...」


「魔王いいひんからないやん!」


「ほんまや、どうしよ」


実は2人とも料理できないのだ

一応冷蔵庫を確認する


「よかったカレー残ってる!」


無事晩飯を食べることができた

明日の分はないけど

2人は魔王様がいないと生活できない

明日帰ってくることを祈ろう


「おやすみ」


「おやすみ」


「?」


「なんでここにいるん?」


滝汗がベッドにいる、いつもはソファーで寝ているのだが


「魔王いいひんし、いいやろ!」


「たしかに」


添い寝した



そのころ魔王は


「いつもの抱き枕がない...」


ちょっとさみしそうに野宿していたのだった






次の日


はじまりの街から東の森にあるダンジョン

その名もアスカダンジョン|(別名ゴブリンダンジョン)

俺と滝汗はその目の前に来ている


ここで一回確認をしておこう

そもそもダンジョンとは魔物の巣窟のことであり

中には魔物がたくさんいたり、宝箱があったり

トラップが仕掛けられたりしている


あとは安全地帯と呼ばれる魔物が近寄らない場所も存在しているらしい


そしてダンジョンにはリセットという機能がついている


リセットのタイミングは不明だがリセットされると宝箱が復活したりトラップが復活するらしい


中にいるときにリセットが始まっても大丈夫らしい


そしてダンジョンには階層があって、階層は階段で区切られていて最下層にはダンジョンボスというのがいる


ダンジョンボスを倒すと入り口へ転移することができる転移門が現れるそう

ついでにリセットもされるらしい


さらにダンジョンにはそれぞれ特徴がある

このアスカダンジョンの特徴はゴブリンが多いことだ

なのでゴブリンダンジョンと呼ばれることもある


そして今回は5階層あるうちの1階層を探索したいと思う

入り口は下り階段だ


それでは入ってみよう


「おじゃましまーす」


「言わんでいいやろ!」


「まあな」


しばらく進んでいるとゴブリンがあらわれた

即座に滝汗は魔法を放つ


【ウォーターボール】


命中したが生き残った

しかし俺が目の前にいる


「はい、ざんねん ぶしゅっ」


脳天にナイフがつきささった

一匹程度ならスキルを使わなくても倒せる

どんどん進んでいこう


しかし暗いな


「暗くない?、ライトとかないの?」


「ごめん、ない」


「みえへんし帰ろっか!」


「しゃあないな」


ダンジョンは暗い

そんなことも俺たちは知らなかった

ただの準備不足だ


俺たちはゴブリンを狩りながらギルドへ向かった

そして素材を売って帰路についたが気になることがあった


「そういえばこの街って人少ないよな」


「秘境やからやで!」


「そうなん?」


「そうやで!でも大昔は人多かったらしいで」


「へー」


まだまだ知らないことが多そうだ


家につくころには暗くなっていた、なぜかというと

ランプを買いに行っていたからである


ついでにダンジョンマップも売っていたので買った

高かったのでお金が底を尽きたがいい買い物だったと思う

準備は整った、明日こそはダンジョンがんばるぞ


そういえば腹が減ったな

冷蔵庫の中をみると


「からっぽやんけー」


どうしよ料理とかできへんよ


いや、そもそもお金がないしどうしよ

と思ってたら

滝汗がやってきた


「はいどうぞ!」


焼き鳥を1本差し出してきた、女神かよ

滝汗もこれでお金が尽きたらしい


明日からは生き残るためのサバイバルが始まる?

のだ

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