百三十六話閃光のゆうた
俺たちはお金をゲッツするためアサシンの街で武闘大会に出ている
予選、本戦の一二回戦は簡単に勝利した
次は三回戦だ
相手は俺らと同じくノーシードの閃光のマナトだ
シード選手と当たらないラッキーな枠をくじ運で引き当てた強運の持ち主で一回戦で瞬殺したやつの兄だ
オッズは二─五だ
一回戦二回戦での俺の活躍が大きいようだ
「三回戦閃光のマナト対氷結のシオン、入場!」
相手の武器はわかっている、鋼鉄の刀だ
だからこちらも鋼鉄の刀で受けてたつことにする
もちろんシオンは鋼鉄の杖だ
「閃光のマナト対氷結のシオン、試合開始!!」
「「【閃光】」」
「キーーーン!」
試合開始後すぐに閃光で奇襲したが相手も同じことを考えていたようだ
二つの刀がぶつかった、だがパワーで勝っているため
こちらが押している
「【エターナルブリザード】」
そこにシオンの容赦ないエターナルブリザード
「「【閃光】」」
俺とマナトは閃光で空に退避した
エターナルブリザードが避けられてしまった
シオンの攻撃は当たらないのかもしれない
「【抜刀、雷鳴斬】」
「【厳守の陣】」
「くっ」
決め技に防御スキルを合わされた、でも防御スキルは一つだけやし数秒の硬直がある、使わせたとも言えるだろう
だからここで決めないといけない
途中で思い出したあれを解禁する
「【閃光豪炎斬】」「【氷結】」
「【閃ぐあっーーー」
「勝者氷結のシオーーーン」
「完敗だよ、君の名前は?」
「俺はゆうたやで」
「ゆうた君、君も閃光を名乗っていいだろう」
「せんこーのゆーた?」
いらねえ
「ゆうた君、君は強かったよ、格好は変だけど」
最後の一言もっといらねえ
「最後すごい技が出ましたね」
「あれは合わせ技ぞ、余も使える」
「魔王様解説ありがとうございます」
「じゃ」
「ということで氷結のシオン、明日の準決勝進出です!!」
今日の試合が終わったので宿に帰宅する
「おにーさん、さいごのやつなにー?」
「閃光豪炎斬か?」
「それ」
「あれは合わせ技やな、すっげー威力出るねん」
「さいしょにつかったらよかったのにー」
「ははははは、演出よ演出」
違う、忘れてただけや
俺はゲームではシェータル刀を使ってたから使えへんかってん
シェータル刀は合わせ技と防御スキルが使えない代わりに抜刀の効果が速度バフに変わるってやつやから
逃げるときには結構使ったんよな
ついでに魔神刀は防御スキルの後隙が短くなるだけやけど刀はスキルが強いからPVPでも結構使われてた
もしマナトが魔神刀を持ってたら負けてたかもしれない
「それよりシオンの最後のんもすごかったけど」
あの遠隔で氷作り出すやつはえぐい
というか氷系強いな
「ありがとーおにーさん」
俺たちは宿に帰還した
俺は疲れたのでベッドで一休み
結構寝てしまったようだ、朝になってる
最近はベッドで寝てなかったからかもしれない
というかシオンがいない
「おにーさん...」
クソガキちゃんはいる
「シオンは?」
「ボッタクーリにつれさられた」
「え?」
「それよりしあいはじまっちゃうよー」
「え?ちょっと待って大丈夫なん?」
「シオンはだいじょーぶ、ついせきはんにまかせたから」
「追跡斑!?」
大会が始まってしまった
「準決勝第一試合氷結のシオン対魔王の側近シツジ、入場」
シオンは連れ去られたままだ、今横にいるのはクソガキちゃんだ、シオンのふりをしてもらう
まあシオンっちゃシオンなんだが
クソガキちゃんは高威力の技が使えないそうなので俺がなんとかやるしかないようだ
「おにーさん、いちばんとくいなぶきをえらんでー」
俺は槍、シオ...クソガキちゃんは杖だ
「氷結のシオン対魔王の側近シツジ、試合開始」
相手は強敵みたいだ、オッズが四─三だから
でもこれを受けきれるかな?
「【無双突き】【オーバードレイン】【無双突き】【オーバードレイン】─ばきんっ」
「勝者氷結のシオーン!」
「おにーさん、ようしゃなさすぎー」
「本気出せって言うたやん」
でも危なかった...最後壊れたし
無双突きオーバードレインは俺が作った技だ
無双突きでダメージを与えそのぶんをオーバードレインで回復するのを繰り返しながらダメージレースを仕掛けていき最終的に勝つっていうチート技だ
まあそれまでに武器が壊れるからあんま使えんし
鋼鉄シリーズまでしか使えへんしまあいらんよなー
でも使った
「強すぎた、あまりにも強すぎた」
「あんな技、余も知らぬ」
「だそうです」
魔王も無双突き知らんのかい
「ということで氷結のシオン、決勝進出です!」
「それよりシオンは大丈夫なん?」
「ついせきはんがついせきしてるからだいじょーぶ」
ホンマにそうなんか?まあクソガキちゃんがここにいるから大丈夫なんやろうけど
あとあいつクソ強いしそうそうやられることはないやろうけど
「おにーさん」
「けっしょうはじまるよ」
「そうやな、行くぞ」