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百三十五話滑った

「本選の意気込みをどうぞ」


「よゆーでかつよー」


「あなたもw」


「俺が最強ってこと見せてやるぜ!」


このとき会場ではものすごい笑いが起こったらしい




「本日は特別なゲストの方に来ていただいています」


「余は魔王ぞ」


「なんとなんと魔王様に来ていただきました、あのー今回はなぜ出場されなかったのでしょうか?」


「飽きたからだ、じゃ帰る」


「だそうです、今回も優勝者には豪華な景品が用意されております、選手の皆さん頑張ってください」


「あー忘れとった、余こそが最強ぞ、忘れるな」


「だそうです」






「おにーさん、まおーにめをつけられましたよー」


「ははっ」


まさか魔王がいるとは思わなかった

ふざけたこと言うんじゃなかった

それと実況さん俺に振るなよ


まあいつかはあの魔王倒さなあかんねやけど


「おにーさん、もーすぐでばんですよー」


本戦に残ったのはシード組合わせて十九人


対戦相手はくじで決まった、最初の相手はう○こ

ではなく閃光のマハトだ、トリートメントを見ると俺らは五回勝てば優勝のようだ


「とりーとめんと?とーなめんとだよ」


なんか微妙に違った


そして本戦に出る選手は他の試合を見ることができないという決まりがあるがまあ大丈夫でしょう


それより最初の相手閃光のマハトは意気込みでこう言ってた


「兄のマナトに勝ちたいです」ってさ


潰してやる


「一回戦閃光のマハト対氷結のシオン、入場!」


そこそこの歓声が上がる、本戦では選手に賭けることができるため熱気が違うはずやのに...

ってオッズがバグっとる


なんでこっち一倍なん?相手千倍で

ってそうか、シオンが強すぎるからか


というか一倍って儲けなしやんけー!!


「優勝候補のシオン選手、まさかのオッズが一倍です、あんな技を見せられたらそうなってしまうでしょう」


さて武器を選ぶか


本戦では入場後に武器を選ぶことになっている

予選では普通シリーズのみだったが本戦では鋼鉄シリーズからも選ぶことができる


おっ、あるものが目に止まってしまった


「おにーさん...それでたたかうの?」


「釣竿やで、でも普通の釣竿じゃない、鋼鉄の釣竿や」


シオンはもちろん鋼鉄の杖だ


「シオン、こそこそこそ」


「おもしろそーいいよー」


許可をもらえたしやってやる、釣竿で倒してやる


「閃光のマハト対氷結のシオン、試合開始!!」


俺は釣竿を使って釣りをする


シオンは後ろで俺を見ている


「彼は一体なにをしているんだ!?」


実況の人も驚いている


相手のマハトは刀を持って向かってくる


「僕をなめるなー!!【閃光】」


「キーン」


俺は刀を釣竿で受け止めた、こいつの刀はスキルを使っても軽い、余裕だ


「くっ」


悔しそうな顔をしている、相手が悪かったな


「くいっくいっ」


おっ、糸が引いてる、来たぞ


「どりゃーーー!!」


俺は運良くとげ鉄球を引き当てた


そして


「ドーーーン!」


「勝者氷結のシオーーーン!!」


「おにーさんすごーい」


「いやー釣竿だけでも勝てそうやったな」


釣竿に戦闘できる機能つけたん俺やしな...


まあネタ武器他にもあるしあんま使われへんかったみたいやけど


「まさか釣竿で勝ってしまうなんて歴史的な場面を見てしまったかもしれません」


「あの男、なかなかのやり手ぞ」


「ま、魔王様」


「じゃ」


「ということで氷結のシオン、二回戦進出です!」






「二回戦氷結のシオン対融解のアヴァロ、入場!」


なんか強そうなやつや、まあ相手はシードやしな

オッズは七─三、どうやら相手は格上っぽいな


「さあこれはとても興味深いカードです

炎と氷の熱い|(厚い)対決、果たして勝者はどっちだ!」


「おにーさん、あいてはほのおをつかうそうだよー」


シオンはクソガキちゃんを通して相手の試合を見ていた

まあ不正だがバレなきゃ大丈夫だ


「あいつ凍らせられる?」


「わかんなーい」


「武器なにがいいかな?」


「かたながいいとおもうよー」


シオンは杖、俺は刀を手にした


「閃光のシオン対融解のアヴァロ、試合開始!!」


「【エターナルブリザード】」


「【グランドインフェルノ】」


炎と氷は交錯した


その間に俺はアヴァロの後ろに回り込

「【閃光】」


「ドドーーーン!」


危なっ、アヴァロの大斧を閃光で間一髪避けた

動きが読まれていたらしい


「ほほう、これを避けるか」


こいつはパワー系やな、まあそういうやつにはこの技だ


「【抜刀、雷鳴斬】」


抜刀|(刀を一度鞘にさすことで次の攻撃の威力を1.1倍にする技の)バフをかけた雷鳴斬|(刀スキルの最も速さと威力を両立した技)は結構速くて強いぞ


「シュイーン」


「ばたっ」


「勝者氷結のシオーーーン!!」


「さすがおにーさん」


「ありがと─つるっ、どてっ」


会場で笑いが起こった


俺は氷で滑って転んでしまった、ダサい






「最後の技がはやすぎて見えませんでしたねー」


「余が解説しよう、あの技は...「「わははっはは」」」


魔王の解説中にゆうたが転んで大笑いが起こった


「じゃ」


「魔王様によると最後の技は雷鳴斬に抜刀バフをかけて強くした技らしいです」




「痛ってー」


「おにーさんだいじょーぶ?」


「まあ大丈夫や」


あれ?クソガキちゃんなら「おにーさんダっさー」

って言うはずやのに...まあええか


「次から明日やっけ?」


「ちがうよー、このあとだよー」


「相手は?」


「せんこうのまなとだよー」


「それって閃光の強いほうか」

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