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百三十一話鉱山が降参

俺は今、鎖に繋がれ馬車に揺られている


これから一ヶ月間シルバー鉱山で契約奴隷として働かなければならない


一ヶ月と聞いて顎が飛び出そうだった


あの薬が効いてるのか知らんけど今はまだ冷静さを保てている


でも働くのは嫌だ


しかし逃げることは不可能だ、だって飛べないし


とはいえ一ヶ月経てば解放されるのが決まっている

でも一ヶ月...無理


でもでもよく考えると俺って強いわけやし逃げれへん?

では逃げるために一旦情報を整理しておこう


まず俺の立場は契約奴隷だ、この首輪がしるしだ

これさえはずせれば奴隷から解放される


正しい解除方法は知っている

一ヶ月放置することだ


うん、それじゃあとれないねー


この首輪を間違えてつけただけでも一ヶ月とれないそうなので一ヶ月逃げ続けるしかなさそうだ


あとお金を払っても奴隷から解放されないそうだ

正直詰んでる


「おい、ついたぞ」


ようやくか、これから一ヶ月の地獄の始まりだ


クッソ苦しみやなー




「君はA地区だ」


「君は討伐係だ」


「君は運搬係だ」


他の奴隷たちの配属先が決まってゆく


これは俗に言う配属ガチャだ


討伐係楽そう、だってここのモンスター弱いから


頼む討伐係にしてくれ


まあまだ俺の番ではない


「君はB地区だ」


なんかB地区ってやらしいよな...


って次俺の番か


頼むぞ討伐係でお願いします


「君は最前線で採掘だ」


OWATA




地下三百メートル地点


採掘隊長の長~い説明が終わり他の奴隷たちが採掘を始めた、みんな重装備でどんな人かわからなくなっている


「このハンマーでガンガン掘ってくれ、掘るときはスキルを使ってかまわない」


って部分しか聞き取れなかった、まあいいや


俺はハンマーを手に取り持ち場...どこやっけ?


どこ掘ったらいいんやっけ?


とりあえず人いいひんとこ掘ったらいっか




おおー、ここの空洞には人がいない

ここ掘ろ


「とんとんかちかち...」


硬てえ、絶対ここ掘るとこちゃう


「君は持ち場あっちのはずだぞ」


隊長に見つかった


「すいませんでしたー!」


「とんとんかちかち」


遅いな、スキル使っていい言ってたし使うか

どうせ使うなら最上位スキル使っちゃえ 


「【破砕】ーーー!?」


やべっ威力が強すぎたかも!?


「ドドドドドドドドーーーンーーー!!」


「うわー!君なにしてるんだ!」


「バリバリバリバリバリバリ!!」


「ぎゃーーー!!鉱脈がぁーーーーーー!!」






「なんてことしてくれたんだ!これじゃあ採掘できないじゃないか!」


「...」


鉱物が全てアイテム倉庫に入っている、どうやらそういう仕組みらしい


「なにか言ったらどうだ!」


この人うるさい


「怒っても解決しませんよ」


「それはそうだが、君は立場が分かってないようだな」


「え...」


「もしかすると君は極刑になるかもしれない」


「きょっけー!?ってなんですか?」


極刑の意味はわかるがボケてみた、というか極刑にはならんやろ


「まあいい、作業は中止だ、地上へ帰還する」






「嘘だろう!?」


地上への道が塞がっている

どうやら崩落したようだ

そして帰還ルートはここしかない


というわけで地下三百メートル地点で生き埋めになっちゃいましたー、ははっ終わった


みんな重装備でどんな顔してるかわからないが暗い雰囲気なのはわかる


「まだ諦めるな!絶対に生きて帰るぞ!」


隊長だけは諦めていない、まあ俺もやが


「その手にはなにがある!ハンマーだろ、掘れ!掘るんだ!そして必ず地上へ帰るぞ!」


「「おおーーー!!」」


地下に取り残された人たちはみなハンマーを握り壁と削りあっている


だが俺は違う


>生き埋めになっちゃいましたがどうしたらいいですか?


俺には女神という特大の味方がいる


>がんばれ、以上


おい、助言をくれよ特大の味方さんよー


そして謎行動をしている俺に隊長は声をかけてきた


「おい、君は生きて帰れなくていいのか?」


「生きて帰りますよ」


「では掘るのだ」


いいんですかね?掘っちゃって


「わかりました【破砕】ーーー!!」


「うわぁーーー!」






そのあと俺たちはなんやかんや|(破砕)で地上に戻ることができた

しかしシルバー鉱山は閉鎖された


理由は坑道がなくなったからだ


「君は私たちを救ってくれた、しかし原因も君だ、よって君は法に裁かれなければならない」


俺は法に裁かれない、だって逃げれば勝ちだからね


ちょうど今目の前には隊長しかいない


「さらばだ隊長さん」


「おい!待て!」


俺は走って隊長から逃げる

ちゃんと距離が離れていっている

どうやら俺のステータスはあっちの世界と一緒らしい



ゆうた10歳

職業〈魔王〉

レベル82(+43)

HP123/123(+43)

力413(+215)

防御106(+43)

知力413(+215)

器用10

俊敏94(+43)

MP410/410(+215)

スキル〈弱体化〉〈爆散〉〈ヘイト管理〉〈みかんの力〉〈精霊召喚〉〈魔王〉〈エア操作〉〈爆裂〉〈忍者〉〈飛翔〉〈浮遊〉〈再生〉

属性全



ドラゴンを倒しまくった|(弱体化使っただけ)からレベルがえっぐい上がった、強すぎて笑えてくる


さてこれからどうしよう

まあとりあえず逃げることを優先しよう


まだ追いかけてきてるからね

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