百二十八話ガチャで見た目は完璧?
今後の方針を気のせいと相談して決めた
まず気のせいはスロットで爆稼ぎをしてもらう
そして俺は
「ガチャガチャ」
ボロい布
はずれやな
俺は気のせいが稼いだお金でガチャを回している
決して遊んでいるわけではないし決して無駄遣いではないと言っておこう
だってこのガチャの中には数々のレア装備が入っていて中には微妙にチート装備がある
あとシリーズ装備というのがあってそれを揃えると見た目が良かったりする、だがそれらは全て確率が低いんだが
「ガチャガチャ」
天使の羽
部位が違う、そこじゃない
天使シリーズの羽部分だ
これを背中につけるとパタパタ動く
でも欲しいのは輪っかだ
「ガチャガチャ」
ボロい布
どんどんボロい布がたまっていくな
ゲームのときは九十九個しかストックできなかったからいちいち売ってたけど
今はアイテム倉庫があるから無限にストックできるし楽なもんや
「ガチャガチャ」
天使の輪っか
キターーー!!
もう何回回したかわからんけど
やっときたぞ天使の輪っか
『ゆうたさん、いいの出ましたか?』
ちょうど気のせいが帰ってきた
「今でたとこ」
『もしかして輪っか一個だけですか?』
「残念ながら」
『ゆうたさんちょっとどいてください』
場所をゆずった
『いいの出たまえ、いいの出たまえ』
気のせいはお祈りをしている
乱数調整のつもりらしい
「ガチャガチャ」
かめのこうら
『...』
はずれ枠だ
『こうなったらどりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!』
気のせいはガチャを回しまくった
『ふー、なんとか確保できました』
気のせいは天使の輪っかをゲットした
これで終了というわけではない、まだあれが欲しい
「気のせい、真の乱数調整方を教えてやる」
ボケたくなった俺は即興で舞を踊る
そして
「ガチャガチャ」
天空の騎士ブーツ
「きたーーーーーー!!」
「うわーきっもーいおにーさんがきっもーい声出してるーきっもー」
「...」
あいつを作った時の俺を憎みたい
でも天空の騎士ブーツはでかい
天空シリーズの靴が欲しかったんだが
まさかその中でも大当たりのこれがきたのは最高にラッキーだ
このブーツは他の天空シリーズの靴と比べると防御力が高いのがいいんだ
攻撃力は俺の作ったシェータルシリーズのあの武器があるから必要ない
『ゆうたさん、あとなにが必要ですか?』
「こんなもんでいいわ、だいたいそろってるし」
一日中ガチャを回していたので一応フル装備は揃っている
シリーズはバラバラやけどまあ見た目は...
だがこれで装備が整ったとは言えない
まだ武器がない
まあ天使の輪っかだけでもいけないこともないが
武器は必要だ
武器はその武器種ごとに使えるスキルが決まっていて例えば斧なら薪を割る薪割りスキル、杖なら魔法系のスキルなどが決まっている
まあ例外もあるのだが
さて武器を買いに武器屋に来ました
たくさんの種類の武器が並んでいますね
『私は弓がいいですね』
まあその全身天使シリーズのその格好なら弓が似合うだろう
気のせいは天使の羽をバタバタはばたかせている
「俺はやっば刀やな」
ゲームでは魔神の槍を使っていたけれど現実で俺が使えるのは刀だけだ
あれ?そういや俺強くなったし使えるくね?
使えた、でも刀だけ買った
そこらの装備はそんないらないからね
俺が本当に欲しい武器は魔神シリーズと俺が作ったシェータルシリーズの武器たちだ
あの武器たちにはロマンがたくさん詰まってて扱えたら最強の武器たちだ
まあ安定性をとるなら魔神シリーズの武器なんだが
とりあえずこの刀はそれまで頑張ってもらおう
実はハー勇にはPVPモードがあってその上位の武器の使用率を見るとほとんどが魔神かシェータルシリーズだった
みんなシェータルシリーズ使ってくれてありがとう
そして俺と気のせいは武器防具を整えて宿屋に帰る
「うわーきもいおにーさん、いつもより変な格好きっもー」
「...」
まあしょうがないよね
だって
頭の上には天使の輪っかと工事のヘルメット、服はミイラの包帯、そして右腕にいつもの鎖、靴は天空の騎士のブーツ、背中には魔神のマント、極めつけはお腹のところにある変身ベルトだぁーーー
『ゆうたさん、明日もガチャ回しますか?』
「いいえ回しません」
これは俺の意地だ、いくらダサくてもこれでいく
俺が歩けば道があくそんな日も悪くないよね
「今日も頼むよ」
「...」
宿屋に帰ってきたらモップを渡された
この格好ですよ
見てください、まあ誰も見てないと...
見られてるし笑われてるー
というかお金払ったよな?
「あのー?お金払いましたよね?」
「でも今日までは掃除頼むよ、人手足りないんだよ」
「え...」
労働は嫌だぁーーーーーー!!
結局ゆうたはモップがけをした
「はあー疲れた」
『ご苦労様です、それで明日からどうします?』
「予定通り釣りやな」
『晴れるといいですね』
「そうやな」
この時は予想していなかった
まさか晴れるだなんて
「晴れたな」
『絶好の釣り日和ですね』
晴れちゃった