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百二十六話圧倒的気のせいのせい

ハーレム王国の姫レムリアのそっくりさんに求婚された


「というのは冗談です」


「どてん!!」


『いいコケですね』


気のせいのいじわるめ




空がきれいだ、青い空、白い雲


そして気のせい


『ゆうたさん!!』


土の地面で寝っ転がるのは...


って汚なっ


背中の土を手で払った


「あの、エメラルドの街に向かわれるのですよね?」


エメラルドの街はゲームで最初に行く街だ


「はい、ではさようなら」


「もしよろしければ馬車に乗りませんか?」


『ゆうたさん、乗りませんか?』


乗ったほうが速いのはわかる

街までの道中にいいものはないし

でもこの馬車王家の馬車なんよな...


「でもこれ王家の馬車ですよね?普通の人が乗っていいんですか?」


確か普通の人は乗れない設定だったはず

勇者は乗れたんだが


「はい、私は王家の関係者ですので私が許可すれば乗れますよ」


『この方はレムリアさんの姉のラムルアさんだからその権限があるんですよ』


そういえばそんなのいたな


「私のことをご存知なのですか!?」


『気のせいじゃないですか?』


「そうですね、気のせいですね」


『ではゆうたさん乗りますよ』


「ちょっと土ついちゃってるけどいいですか?」


「いいですよ」


そのあと馬車の中でラムルアさんの妹語りが長々と...

この人妹大好きキャラだったみたいだ

気のせいがなんとかしてくれた




「ではさようなら」


「さよーならー」


エメラルドの街に着いた、疲れた


『ゆうたさん、一休みしましょう、疲れました』


「そうやな...」


俺はラムルアさんの妹語りを聞き流しながら今後のルートを模索していた


とにかくお金がない


『その喫茶店に行きましょう』


「お金が...ない」


俺はお金を持ってない

キャッシュレスならいけるんやが

まああっちと通貨違うし


まあ通貨のほうは女神パワーでなんとかしてもろて


『すみませーん!!キャッシュレス使えますか?』


「うち現金だけなんだよ」


『ジャ、イイデスー』


なんか凝視感のあるやりとり...


『今度はあっちのカフェで聞いてきます』


喫茶店とカフェの違いってなんやろ

俺両方行ったことないから全くわからん


気のせいが帰ってきた


『キャッシュレスOKでした、行きましょう』


「おう」


キャッシュレスいけるとこあったんか

ゲームやったらお金持ってたら払えたからな


カフェに入るとテーブル席に案内された


さてなに頼もうかな...カタカナばっかでわからん


なんなんエスプレッソって聞いたことあるけど意味わからん、もっとわかりやすいのにしとけや


『すみませーん!』


はやっ、呼ぶのはやっ


「ご注文はお決まりですか?」


決まってないよ


『これのホットとこれ大盛で』


「はい」


とりあえず俺もなんか頼まんとな

このわかりやすいやつでいいや


「ミルクで」


「ホットとアイスと背脂マシマシのどちらですか?」


ミルクの中にも三種類あるんか、って


「背脂マシマシ!!」


「承知いたしました」


「あ...」


復唱しないタイプだった...

店員さんはすぐにバックヤードへ


『ゆうたさん背脂マシマシって...』


「背脂欲しいときあるよねー」


なんなんホンマにこんなとこに地雷仕掛けんなよ






さっきと違う店員さんだ、というかできるのはやっ


「マウンテンパンケーキ大盛とホットミルクとミルクの背脂マシマシのお客様」


『はい!!』


マウンテンパンケーキ大盛って気のせいなに頼んでんの


俺が言うのもなんやけどさ


『ホットミルク私です』


「それ俺です」


「背脂マシマシミルクですね」


隣の席の人に二度見された、笑うな!!






さていただきますか

ってこれほぼ背脂やん...やばっ


『ゆうたさん、あーん』


ん?いきなり?


「ぱくっ」


まあ食べるけどさ、うまっパンケーキ


「あーん」


もう一口?まあいっぱいあるしな


「ぱくっ」


「あーん」


「ってどんだけ食べさす気やねん」


『全部ですよ』


「なんでやねん、気のせいが頼んだんやろ」


『冗談です、私も食べますよ』


ちょっと気のせいにいじわるしてやろう


「気のせいあーん」


『あーん...』


今気のせいの口に入ったのは背脂だ


『意外とパンケーキにあいますね』


「?」


なっぜ


『すみませーん!!』


「はいはい、いかがしましたか?」


『背脂追加で』


「承知いたしました」


「...」


背脂ミルクを飲んだが普通にうまかった

おまけにパンケーキともよくあう


どうやらただの背脂じゃなかったようだ

おいしいので完食した


「うまかったな」


『そうですね、さすがゆうたさんですね』


さすがかどうか知らんけど背脂マシマシ頼んだんはファインプレーやったな


「お会計お願いします」


「キャッシュレスで」


「こちらにピッとお願いします」


「はいピッと」


「...」


「あの、スマートフォンでです」


「あースマートフォンね...」


え?キャッシュレスって、これは女神案件や


>ピンチ女神助けて


>今忙しいのですみません


ちょっと女神!!


>このままやと食い逃げなってまう


>おもしろいので逃げてください


え?ちょっと女神!!助けてくれよーーー!!


「スマホ忘れちゃいました、ははっ」


そのあと店長が出てきてバックヤードに連れていかれた

俺たちいったいどうなっちゃうんだ!?

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