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百二十五話こんにちはハー勇世界

俺はハー勇の世界にきた


このゲームの主人公は異世界からの転生者という設定で


ゲームを始めると謎の泉に降り立つ

そこに女神が現れて基本設定とチュートリアルを行うことになっている


そして俺は今、謎の泉にいる

体が成人サイズにサイズアップしている


「...」


ゲームの女神がこない

あっちの女神に聞いてみよう


>こっちの世界の女神来ないんですけど


>ホーム画面を開けてください


ホーム画面を開くと中央に気のせい呼び出しボタンが鎮座している


もちろん押す


「ポチっ」


『気のせい参上ぜい!!』


『...え?』


「なぜ女神まで」


気のせいだけでなくいつもの女神がきた




『気のせい呼び出しボタンを押したらわらわまで来たと?』


「はい」


『あの、ここどこですか?あとゆうたさん寝てませんでしたか?』


『ここはゲームの世界じゃ、これでわかるじゃろ?』


『わかりました、それでこの世界でなにするんですか?』


『とりあえず魔王と邪神を攻略してほしい』


ハーレム勇者HDXというゲームの最終目的は邪神討伐だ

そういえばあっちの邪神は...


『しばし放置じゃ』だそうです


ってかこっちの世界の邪神って何回も復活するよな?


『しない仕様にしたぞ』


なら安心だ


こっちの世界の魔王は...あんま会いたくないし最後に行こう


『あとは自由じゃ、ハーレムを作るもよしハーレムを作ってもよいぞ』


すっごいハーレム押すけどしませんよ


『それでおぬしの能力に制限をかけた、スキルは全部使えなくしたぞ』


それは妥当だ、強すぎやしな


『最後に二つだけ』


ふたつ?


『この世界をあっちの世界とつなげるからやりすぎないようにな、あとゲーム版とは違う要素があるとだけ言っておこう』


ほほう、注意しておこう


『では行ってくるのじゃ』


『行ってきまーす』






『ここはハー勇の世界じゃないですか!!』


「そうやで」


ここは勇者が最初に降り立つ地、平原にある丘だ


俺は勇者ではなく魔王だがそんなのはどうでもいい


『ゆうたさん、あれ』


豪華な馬車がモンスターに襲われている


ハーレム王国王家の馬車なんだが...


「無視やな」


ゲーム版では馬車の人たちを必ず助けてしまう


助けるとメインヒロインのレムリアってやつが最初の街のある地点まで進むと求婚してくるようになる、最初に仲間になるキャラだ


一応こいつは設定上ハーレム王国の姫なんだがそれはどうでもよくて


邪神討伐RTAをやってたときは馬車ごと爆破してモンスターを倒してたな

まあ馬車に結界張られてるし人はどうもないんやけど、RTAでは馬車ごと爆破して逃げて求婚されるようになる前に最初の街で壁ぬけして裏世界行ってクリアってやってた


まあもちろんガバプレイでやけど


まあハーレム作らないために放置するってことだ


『ゆうたさん、ここ現実ですよ、現実で襲われてるんですよ』


確かにそれなら助けないといけない

だがハーレムは嫌だ


なので


「気のせいがんばれー」


『私が戦うんですか?』


「いえす」


気のせいに戦ってもらうことにする

そうすればハーレムにならない


『私戦えませんよ』


「ゲームやったやろ?」


あと箱娘世界で銃でパンパンやってたやん


『まあできなくもないと思いますが』


「じゃあがんばれー」


『でも対価を要求します』


「まあしょぼいのならいいよ」


『それはおまかせします、ではいってきます』


と言ってとんでいった


おまかせって...へへへ






「きゃーーー!だれかー!助けてー!」


『気のせい参上』


「だれでもいいから助けてー!」


『いいですよー【凪ぎ払い】』


「...」


武器を持っていないので発動しなかった


『ゲームのときの癖が出ちゃった、うぎゃー』


敵のモンスターの攻撃をギリギリで避けた


『こうなったら【パンチ】』


大きくなってパンチをくりだした






なんやろあれ?

でっかくなった気のせいとモンスターがなぐりあってる、魔法...


あっ


気のせいが勝った




『正義が必ず勝ちます』


「助けていただきありがとうございました、あなたは精霊さんですね」


『はい、よくわかりましたね』


「あなた、もしかして人と契約してませんか?」


『してますよ、あそこにいるゆうたさんです』


「男の人...彼に私を助けてほしいと頼まれましたか?」


『はい、そうかもしれませんね』


「ではそのゆうたさんを連れてきていただけますか?」


『はい呼んできまーす』






『ゆうたさーん、呼ばれましたよ』


「?」


俺が呼ばれる要素はどこに?


でもなんか嫌な予感がする


「気のせい逃げるぞ」


『待ってください、いいものがもらえるかもしれませんよ』


大きくなった気のせいの手に捕まった


無理やり逃げるしかない


「【飛翔】...」


くそっスキルが使えへんのやった、ならば


「パワーーー!!」


俺のステータスで気のせいを引きずる、しかし気のせいがさらに大きくなって俺を引きずる


そして俺は負けた


「俺になんのようですか?」


「助けていただきありがとうございました」


レムリアに似てる人だ...本人かもしれないが


「俺はなんにもしてませんよ」


「では結婚してください!!」


レムリアのそっくりさんに求婚された


「裏切ったな気のせい」


『なんのことでしょーねー、ぶーぶー』


口笛が吹けてないのは気のせいだ

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