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百二十一話勇者の一撃

「わらわもう魔法うてない...後は頼んだ...」


魔王様は地下へ行った、すごく心配だが優先順位はわかっている


「なんとかドラゴンを倒すぞ」


『ゆうたさんは大丈夫なんですか?』


「いけるで」


なぜならスキル再生はMPまで回復してくれるぶっ壊れスキルがあるからだ、今MPは満タンだ


能力的にはいけるだろうが心に余裕はない


数を確認したところ少なくとも六百はいた、たぶん


『ゆうたさん、指示してください』


この中でドラゴンに一番詳しいのは俺だ


「とりあえず大技で数を減らそう、引き付けるし」


「ん、わかった」「やるで!」「任せろ、俺様に」


『作戦開始です!!』


それでいけるんか?とは思ったが仲間を信じる

だってやられるとしたら俺だからな


俺は浮遊スキルでそらたかく飛びあがりヘイトを買う


あれ?このあとどうやって逃げるんや...


「ギャオッス」


たくさんのドラゴンがとんできた

とりあえず挨拶しておく


「ぎゃおーーーっす」


するとドラゴンたちがブレスをチャージし始めた

こうなりゃ、にっげろーーー






「ん、ゆうたドラゴン連れてった」


『ゆうたさんなにしてるんでしょう?』


ゆうたがドラゴンを猛スピードでどこかに連れていった


これでスベンからドラゴンの脅威は去ったことになる


「わいまだレーザーうってへんのに!」


そのあと滝汗が元街の中を蘇生しながら走ったそうだ


ドラゴンによる被害は街だけだったことになった






勇者は船で魔法国に向かっている最中空になにかの大群がとんでいるのを見つけた


「なんや虫か」


「ドラゴンだよ」


その大群の先頭には息子がいるのだが気づいていない


「ほな俺の出番やな、船長行ってくる」


「ええー??」


勇者は船を蹴りそらたかく飛び出した


「うあ~~~」


船が揺れている、蹴りが強かった


「がんばってねーーー!!」






さてどうしよう

今俺は大量のドラゴンを引き連れてとんでいる


常時飛翔スキルを使ってとんでいるのにドラゴンが速いせいか俺とドラゴンの間の距離が全く離れていない


まあドラゴンはこの速度で移動しているときはブレスできないみたいなので俺がやられる心配はないんだがこちらも攻撃できない


どうする?戻る?


とはいえここがどこかわからんから戻れんねやけど


さてどうしよう、あれ?なんか船おるな、まあ無視して


うわっまぶしっ!!金色の光が


「ドーーーン!!」


え?なに?すごい音がしたが、もしかしてドラゴン連れてきたらアカンとこきちゃったかも、でも止まるわけには行かない、止まっちゃ死ぬんだ


俺は前に進み続けた






「虫は滅ぼした」


勇者は船に戻ってきた、黄金の光という技でドラゴンを一撃で全てやっつけた、この技は虫だと思ったものにしか当たらないのでゆうたには当たらなかったという虫嫌いの勇者のための仕様だ


「目的のドラゴンがいなくなりましたけどどうします?」


船長が聞いてきた、アカシに戻るか予定通り魔法国のスベンへ向かうか他へ行くか選択肢はたくさんある


「予定どおりスベンに向かってください、息子がいるんで」


「息子!?」


船長には二十代に見えるが二人の実年齢は四十代だ


「はやく会いたいね」


「そうやな」


そしてラブラブな二人だった


「俺の立場よ...」


やっぱ船長はかわいそう

かもしれない






「ぴよっ」


なんや?女神から着信か、音切ったはずやのに

一応見てみるか


>後ろをご覧ください


後ろをチラリと見る


「え?」


あんだけいたドラゴンがいない...どこ行った?


>ドラゴンは全て勇者に倒されました、アイテム倉庫に転移石を入れておきましたのでお帰りください


はい...っていつドラゴン倒されてたん?


あと勇者ってとーちゃんやんな?いた?

まあとりあえず帰るか、俺は転移石を砕いた






『で、おぬしはなんでここにいるんじゃ?』


さあ、なんでなんでしょうね?なぜか女神のところにワープした、今回は知らない建物の中だ


『ここ、おぬしの家じゃないぞ』


知ってる、というかそもそも俺帰る家がないし...


『おぬしわらわの成分吸いすぎたかもしれないのう、まあもう大丈夫なはずじゃが』


「?」


『まあわからんならそれでいい、ではまたのう』






『えー!!ゆうたさんどこ行ってたんですかー!!』


気のせいの目の前にワープした、街の人は復興作業?をしている


「ちょっととびすぎたわ」


『それでドラゴンは?』


「なんか俺のとーちゃんが倒したらしいわ、見てないけど」


『へーそうなんですか、それより魔王さんのところに行ってあげてください』


「それもそうやな」


俺と気のせいは魔王様のところへ急ぐ

途中でフレアさんに捕まった


「ちょうどいいとこに魔王様、これが本当のマヨネーズシェイクです、ぜひ飲んでください」


いらねえ、しかも今急いでるんよ


『私が飲みます、ごくごくげろろろろ~』


ナイス気のせい、その犠牲は無駄にしない






いた、魔王様


「魔王様~」


「するり」


魔王様は逃げるように女子トイレに入っていった


「...」


これは...完全に避けられてるな...

やっぱりあのときなんか間違えたみたいや...


「やあ、覗きかい?」


校長がやってきた


「違いますよ」


「まあ冗談だよ、あっちの魔王様を追いかけてたんですよね」


「はい」


「しばらく一人にしてあげましょう、あの様子だとなにかあったのですよね、話ぐらい聞きますよ」


「ありがとうございます、まあ大丈夫です」


そのとき気のせいがきた


『あれ?魔王さんは?』


「逃げられた」


『え?』


気のせいご苦労様でした

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