百十四話ツインヘッドワイバーン
ワイバーンはドラゴンではない
その明確な違いは耐性のあるなしだ
ドラゴンは物理耐性、魔法耐性のどちらもがついていてさらにほぼ全ての状態異常耐性までついている
そうだ
しかしワイバーンは耐性が一切ない、つまり弱いのだ、よってドラゴンとワイバーンは違うged
証明完了
『ゆうたさんなにカッコつけてるのですか?』
頭の中でカッコつけてなにが悪い
「なんで戻ってきたのでござるか?」
そう、俺たちはあいつを見つけるとすぐ階段のところまで戻ってきたのだ、なぜかって?
おもろい倒しかたしたいやん
どうせこいつもワンパンやし
「だからなんでござるか?言ってくれないとわからないでござる」
「あーごめんごめん」
『ゆうたさんはあのボスをどう倒したらおもしろいか考えているのです』
「そうなんでござるか?」
「せやけどなんも思い付かんし、しのぶちゃん燃やしといて」
「いいのでござるか?」
「いいよ、どうせワンパンやし弱体化もう発動したし」
そして再びボスの前に向かう、俺と気のせいは燃えないように後ろから見ている
燃えてもウォーターシャワー使えば消えるけど
「【分身の術】ひゅんひゅん【火遁の術】ぶおっ!!」
分身の術で増えたしのぶちゃんがあの高火力の火遁の術をボスに
「ぶおっーーー!!」
すんげー燃えてる、そしてダメージを受け続けブレスを吐けない、これもワイバーンとドラゴンの違いだ
なんとドラゴンはダメージを受けながらでもブレスを吐けるらしい、そしてワイバーンは残念ながらダメージを受けるとブレスのチャージが止まってしまう、止まるとまた最初から溜めないといけないのでもうわかるよね
よってワイバーンは弱いged証明完了
『ゆうたさんgedなのはわざとじゃないんですね、正解はqedですよ、まだおかしいところがありますけどもういいですね』
「...」
よしやめよう
それよりステータスの確認だ
ゆうた10歳
職業〈魔王〉
レベル39(+22)
HP80/80(+22)
力198(+110)
防御63(+22)
知力198(+110)
器用10
俊敏51(+22)
MP195/195(+110)
スキル〈弱体化〉〈爆散〉〈ヘイト管理〉〈みかんの力〉〈精霊召喚〉〈魔王〉〈エア操作〉〈爆裂〉〈忍者〉〈飛翔〉〈浮遊〉〈再生〉
属性全
レベルさんきゅーになった、ワイバーン経験値効率がいいんかな?まあ遠目で見たらドラゴンやしそうか
そして再生きちゃーーー!!
俺がすっごく求めてたやつ
まあ最強スキルにはなにか欠点があると踏んでいるが
へー、自動ではないんやな、それが欠点?
それ欠点か?
しのぶ11歳
職業〈アワジ忍者〉
レベル27(+16)
HP58/58(+16)
力21(+8)
防御41(+8)
知力66(+16)
器用12
俊敏74(+24)
MP35/35(+15)
スキル〈忍術〉〈火魔法超強化〉〈火属性耐性〉
属性火
これで間違えて自分が燃えないようになったでござるな
すごく助かるでござる
さて魔核回収するか...すげえハート形や
魔王様にプレゼントしよう
「あっ!!せっしゃが欲しかったのに...」
でも魔王様これもらったらよろこびそうなんよな
喜ぶ顔が浮かぶ
「こんな高価なもの、本当にいいのか?」
「はい」
「ゆうたありがとうなのじゃ」
心の中の魔王様が久しぶりに反応してくれた
絶対とられてなるものか
「それで誰にあげるん?」
「せっしゃがもらうでござる」
そうやと思ってこの質問をした
誰かにあげるなら一考したがする価値もない
といって俺もこいつを説得できる気がしない
こんなときは気のせいに判定してもらおう
「気のせい判定は」
『ゆうたさんの勝利です』
俺の左手をつかんで上げた
よっしゃー魔王様喜ぶでー
「く、くやしいでござる」
『では私にその愛の結晶を』
「お前も欲しかったんかい」
『いいえゆうたさんになにかもらいたくて』
もしやあれのチャンスが来たか
「ではこれをやろう」
気のせいに白い液体をぶっかけた
範囲ミスってしのぶちゃんにもかかってしまった
ごめん
「なんでござるか、ぺっ!ぺっ!すっごくまずいでござる」
『ゆうたさんにぶっかけてもらえるなんて幸せです』
勘違いしないで欲しい
俺がかけたのはあのマヨネーズジュースだ
隠語でもないよ
「べとべとでござる」
「ごめん、これ使って」
たまたま持っていたタオルを渡す
『ゆうたさんのべとべとだ~』
もう一度言う、俺がかけたのはマヨネーズジュースだ
変なこと言うこいつにはタオルあげない
「戻ったら銭湯行くか?」
「銭湯燃えたでござる」
そうやった街のほとんどが燃えたんやった
「じゃあ滝か」
「それしかないでござるな、絶対覗いちゃ駄目でござるよ」
「はいはい、覗かん覗かん」
そして俺たちはゲートをくぐった
「なぜに銭湯!!」
ゲートをくぐるとがっらがらの銭湯に繋がっていた