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百十話ダンジョンファイアー

魔王様と滝汗がワイバーンを倒しに下の階層へ進んでいった


「さてやりますかレベリング」


俺としのぶちゃんは一階層でレベリングだ


『がんばってくださいね、火魔法は禁止ですよ』


そして監督は気のせいだ


「せっしゃはどうしたらいいでござるか?」


『ゆうたさんなんか武器ありませんか?』


「ないで、俺のもないし」


『え?じゃあ街で武器を買いませんか?』


「そうでござるな」


俺たちは街の武器屋へ...



武器屋が...ない!!


この街に三店舗ある武器屋は全て営業していなかった、一つは全壊あと二つは大火災の復興作業のため臨時休業していた

こんなときにダンジョンに潜るやつなんて俺ら以外にはいない


『まだ諦めるのは早いです、日用品店にいきましょう』


「そんなとこに武器売ってるか?」


「あれでござるな」


どうやら俺だけがわかってないようだ、なんだ?


「これでござるな?」


『はい、正解です』


それはフライパンだ、正確には武器ではない


「まあそれでも超最低限の武器にはなるな」


「値段は大銅貨三枚でござるか...せっしゃのお小遣いより多いでござる...」


「そんくらいやったらあるし出したるわ」


「申し訳ないでござる」


「いいよいいよ、これ二つください」


「代金は大銅貨六枚だよ」


ごそごそ...ない、そうや!

かさばるしキャッシュレスにしたんやった


「キャッシュレスで」


「え?うちは現金だけだよ、キャロットレースがなんだか知らないけど大銅貨六枚出してね」


「...」


返品した、そして女神に文句言った


>キャッシュレス対応してないんですけどどうなってるんですか


>大変申し訳ありません、キャッシュレス化は来年以降となっております


俺の大銅貨八枚分が...さようなら俺の金...


『こうなるとどうしましょうか?』


「思いきってダンジョン燃やすでござるか?」


『そうしましょう』


「?」


変な会話が聞こえた気がするが気のせいだろう


『気のせいじゃないですよ』






「火遁の術」


しのぶちゃんがものすごい炎をダンジョンに向けて放った


ダンジョンの中が燃え上がっている

木も草も魔物も燃えているだろう

そして俺はダンジョンの外から炎がもれないようにエア操作でなんやかんやしている


「レベルが上がったでござる」


『よかったですね』


「よかったな...それで俺の分は?」


「燃やし尽くしてしまったでござる...」


『ではゆうたさんダンジョンの中に行きましょう』


「え?燃えてるが」


『行きましょう、しのぶちゃんは帰っててください』


「わかったでござる」


しのぶちゃんは帰っていった


「ちょっと待って燃える」


ダンジョンの中は激しく燃え上がっている


『私がゆうたさんを燃やすと思いますか?』


「思う」


『ゆうたさんひどいです、気のせいポイント没収です』


だから気のせいポイントってなんやねん


『それよりどうして弱体化発動してなかったのですか?』


「あっ」


そうや、あのスキルレベル上げに最適なんやった、スキル増えすぎて忘れてた


『忘れてたんですね』


「はい」


『では罰ゲームとしてダンジョンの中に入ってください』


「気のせいはなに言ってるん?」


『大丈夫です、痛みを感じなくしますから』


「いやいや燃えるって」


『燃えたら水魔法使えばいいですよね』


「いやいや使えんて」


『ゆうたさん...全属性の魔法が使えるようになってるのですよ...もしかして忘れてましたか?』


「あっ、そーいえばそーやったかも?」


無属性が全属性に変わっていたんだった


『ゆうたさん...ではこの魔法を覚えてくださいね【ウォーターシャワー】』


気のせいから水をぶっかけられた


『これでたぶん燃えません』


「たぶんて...」


『服が濡れちゃいましたね、あの炎の中に入って乾かしませんか?』


なにいってんの?こいつ


『まだ生き残りがいるのですよ、さあ行きますよ』


「これで生き残りいんの?」


試しに弱体化スキルを使うと確かに生き残りがいるみたいだ、しかも結構多い

何者か気になるから気のせいを信じてのぞきに行こう


「まあ燃えたら教えてや」


『もちろんです、私は燃えないので安心してください』



「入るで」


『どうぞ入ってください』


「ホンマに入るで」


『入れよ!!』



入った






ウォーターシャワーを多用して燃えないようにしながら進み敵を発見した


「とかげやん」


『はい、あいつらは炎耐性があるので燃えません』


「ということは、とりゃっ」


俺は魔王の杖|(物理)でとかげを倒した

とかげの正式名称は知らない

そしてとかげを何体も倒したのにレベルが上がってない

女神に文句言おう


>レベル上がらないんですけど


>バグです、しばらくお待ちください、それより燃えてますよ


「え?燃えてる?」


確かにHPがじわじわ減ってる、あっMPも切れてる

もうウォーターシャワー使えへんやん


『気のせいじゃないです!!早くダンジョンから出て火を消さないと!!』



俺は飛翔スキルを使ってダンジョンの外へ向かいとんだ


そして地面で転がりなんとか火が消せた


『ゆうたさん、草が燃えてますよ』


ホンマや、地面に転がったときに引火したようだ


「【ウォーターシャワー】」


「...」


そういやMPきれてたわ...


『ゆうたさん、逃げましょう』


俺と気のせいは仲良く逃げた


そして帰ったふりをしてゆうたたちを覗いていたしのぶはゆうたたちが逃げた後に火を消そうとした


「消火しないといけないでござる【火遁の術】」


「ブオッ」


「間違えたでござる!!」

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