十一話晴れたので三人でピクニック?
どうやら噴水少女こと滝汗はどっちみち魔王軍に入ることが決まっていたらしい。
魔王様が教会に行ってたのはその話をするためだった。
「これからよろしくな!」
「お、おう……」
なんだろうこの子、元気やな……って名前よ
滝汗ってどんな名前やねん!
そしてステータスを見せてもらった、もちろん俺のも見せた。
滝汗10歳
職業〈僧侶〉
レベル5
HP24/24
力7
防御17
知力42
器用35
俊敏17
MP105/105
スキル〈滝汗〉〈蘇生〉
属性水
称号なし
桁が違うんやが、なんか桁が違うんやが、なんか桁が違うんやが!!
まあ力以外
「滝汗のステータスはそこそこじゃのう」
ってこれでそこそこ!? 俺は……
「ひっくーー!! これホンマに合ってるん?」
あってるんです……
「それでなんでこいつを仲間に?」
「シスターさんから頼まれたんじゃ、こやつは強い魔法使いになりそうじゃからわらわに面倒をみてやってほしいと」
確かに魔王様はゴブリンを炎で消す魔法使える強者やしな
「それで昼からどうします?」
「天気予報によると昼からは晴れるそうじゃぞ、じゃから三人でピクニックに行こう」
「おーー!」
「天気予報!?」
どうやらステータスを見るやつに色々な機能がついているらしい、魔王様によると地図、天気、模様替えの機能があると、なんだこのハイテクなのは……
それでステータスのところの模様替えいる?
「まあこの地図機能は現在地がわからないからあんまり意味ないんじゃがな」
迷ったときに地図を見て帰るとかが出来ないということか
「では、お昼を食べて出発するぞ」
「「おーー!」」
東の森にやってきた、ここらではあのゴブリンが出るそう、それと近くにはダンジョンってやつがあるらしい、今度行く予定だそう。
「ではゴブリンを倒しておぬしらのレベルを上げたいと思う、そうすればおぬしらだけでゴブリンを倒せるようになるからのう」
なんと俺たちのレベル上げに協力してくれるそうだ、これはありがたい。
この世界でレベルを上げる方法は魔物を倒すことのみだ。
では魔物を倒すことができない人はレベルを上げられないのかと言われればNOだ!
そういう人は魔物に少しダメージを与えてから強い人に倒してもらってもレベルは上がるそうだ。
「ゴブゴブーー」
「ザシュッ──」
「……」
ゴブリンは魔核を落とした。これはまぐれかもしれない、もう一体にもやってみましょう。
「ゴッブーー」
「ザシュッ──」
「……」
ゴブリンは魔核を落とした。
「うむ、わらわいらぬな」
「そうかもしれませんね……」
折り畳み傘が強すぎる、なにこれ?
もしかしてチート武器なんですか?
そして滝汗は
「【ウォーターランチャー】」
両手の手首を合わせた手のひらから、水の玉を高速で放ちゴブリンを撃破していた。
「うむ、滝汗はレベルを上げたら強くなるな、あとスキルも強化すればもっと強くなるだろうな」
魔王様はこう評価していた。
「俺は?」
「おぬしは……なんともいえん」
「ですよねーー」
「MP切れてもうたわーー」
「欠点はMPが少ないから長期戦を戦えないことぐらいじゃな、スキルさえ使えれば最強格なんじゃがな」
どうやらスキルはMPを使用しないそう、俺のはしょぼいのでなんとも言えない
「それで思い出したわ、滝汗はまだ教会に行っておらぬのじゃよな?」
「行ってへんで!」
「なら今から行こう、もちろんゆうたも一緒にのう」
「あっ、はい」
一人でレベル上げとこうと思ったんだが、まあいいか、それでピクニックっていつしたん?
教会にやってきた。
『滝汗、よく来たのう』
「はい! 女神様」
「!?」
その人シスターさんですよ?
『わらわは女神様ではなくシスターじゃ、おぬし目が悪いのか?』
「え? そうかもしれへん……」
まあ人のいないギルドで俺を見つけられてへんかったしな。
『それでは滝汗に命じる、魔王軍に入るんじゃ』
「もう入ってます!」
もう入ってます! って……
『まあそうじゃろうな、魔王、滝汗をよろしく頼む』
「わかったのじゃ」
『じゃが困ったことがあってのう』
なんだろう、個人的に嫌な予感がする。
「どうしたんじゃ?」
『ヘイアンダンジョンの十階層より奥から魔物が溢れたんじゃ、騎士団もおるが手が足りないようで女神様も困っておるのじゃ、だから王都での魔物討伐を女神教会から魔王に依頼する』
おう、なんかよくわからんけど知らんところが大変なことにはなってるようだってのはわかる。
「仕方ないのう、シスターさん、こやつらを任せる、わらわはヘイアンに行く」
『わかったのじゃ、じゃがわらわも急用でタンバに行かなくてはならなくてのう』
「それは困ったのじゃ」
うっそー、じゃあどうすれば……俺も魔王様についていくと確実に足手まといになるからな……
「わい……ゆうたと留守番する! 心配せんでも大丈夫や!」
!?
『あと私がここにいるのは気のせいですか?』
!?
「あっ! おぬしは」
『おーー、ちょうどいいところに頼めるやつがいるではないか、二人を頼むぞ』
『わかりました、私に任せてください!』
呼んでないのになぜかいた気のせいは拳で胸を叩き自信ありそうな感じだ、まあこいつがいるならどうもないかな?
『それじゃあ魔王、準備したらすぐ教会に来るのじゃ、王都まで送っていこう』
「わかったのじゃ、ゆうた、これは支部の鍵じゃ」
魔王軍アスカと書かれた大きめの鍵を渡された。
「失くすんじゃないぞ」
「はい、もちろん」
俺は大事な鍵を受け取った。絶対に失くさない。フラグじゃないぞ。
「それじゃあ準備して行ってくる、三人ともお留守番しっかりな」
「もちのろん」「はい!」『わかりました』
「あとおぬし、ちゃんと面倒を見てくれたらあの件はなしにしてやろう」
『あの件ってなんですか?』
「大銅貨一枚の件じゃ」
魔王様まだそれ根に持ってたんや。




