百七話スキルいただきます
間違えたのはしょうがないので許してあげた
魔王様こんな幸せそうな顔して寝てるしいいよな
「てかなんで街燃やしてたん?」
「せっしゃ魔法の威力が強いんでござる、それで」
「いいなー」
「すまないでござる」
「それで?」
「誤射しちゃったでござる」
「...」
なんか最近も聞いたな...誤射って
「なんで火!他なかったん!」
「せっしゃ火遁の術しかできなくて」
「しのぶちゃん!ステータス見ていい?」
「いいでござる」
しのぶ11歳
職業〈アワジ忍者〉
レベル11
HP42/42
力13
防御33
知力50
器用12
俊敏50
MP20/20
スキル〈忍術〉〈火魔法超強化〉
属性火
「ぼちぼちやな!」
それは言うもんちゃうで
そして俺にもついでに見せてもらった
俺とあんま変わらん...こともないな
レベル上げたらクソ強いんやろうな
というか忍者ねー
忍者ってとべるんやな、知らんかった
それより火魔法超強化いいなー、あっ!!
そうやもらおう
「しのぶ様ちょっとお願いがありましてー」
よくいるごますりキャラを真似してみた
「ゆうた気持ち悪い!」
「グサッ」
俺に精神的ダメージが...もし魔王様に言われたらエっグいダメージ入ったやろうけど
『新しいゆうたさんの一面がみられて感激です』
お前は知らん
「それよりなんでござるか?」
「いやー、火魔法超強化ってスキルいいですねー」
「あんまりいいものじゃないでござるよ」
「そんなこと言っちゃって」
「さっきみたいに街が燃えるでござるよ」
「でももし!!もしよろしければもらえないかと」
「そんなのできるのでござるか?」
『できますよ』
「うーん、じゃあ代わりに頼みがあるでござる」
なんかそれはやばそう、ならば
「その代わりにマヨネーズジュースを」
「却下でござる」
駄目でした、でもスキル欲しいので聞くことにする
まだ聞いてないので面倒なやつと決まったわけではない
「せっしゃと一緒にアワジダンジョンをクリアしてほしいのでござる」
「いいよ!」
お前が言うんかい、というかちょうどよすぎる
こんなんタダに等しいぞ、というかこいつの一人称せっしゃなんや
それよりござる...まあどうでもいいか
「アワジに来たんはダンジョン行くためやから」
「それはちょうど良かったでござるな、それでスキルのはどうやってやるのでござるか?」
「この鎖に一瞬つなぐだけ」
「その鎖にそんな機能が!?」
『そういう鎖ですよ』
「ファッションじゃないのでござるか!?」
「こんなんファッションでつけるやつおらんやろ、というかとれへんし」
「とれないのでござるか!?」
ちゃんと鎖のことを説明した、スキルをコピーすることとかそっち側はとれることとか、これのせいで服が着替えづらかったりとかをね
「そうなんでござるか」
「そうやで」
そしてダンジョンクリアの先払いでスキルをもらえることになった、まああったらダンジョンクリア簡単になると思ったからだ
なんとしてもクリアしなければならなくなったが魔王様いるし楽勝?じゃないか?弱体化してるけど
「ではいただきます、ガチャン」
ゆうた10歳
職業〈魔王〉
レベル10
HP10/10
力10
防御10
知力10
器用10
俊敏10
MP10/10
スキル〈弱体化〉〈爆散〉〈ヘイト管理〉〈みかんの力〉〈精霊召喚〉〈魔王〉〈エア操作〉〈爆裂〉
〈忍者〉
属性全
「...」
「ゆうたどうしたん!」
「忍者や...」
「え?」
「こっちじゃなーーーい!!」
今までつけた人はみんなスキルが一つだったのでそのままもらえた
あのマヨバイク女は知らんけど
それより忍者、忍者、忍者は何人じゃ?二人じゃ...
「もう一回つけ直したらつくんちゃう?」
「それや!!」
その後何回もつけ直した...しかし駄目だった
どうやらつくスキルは決まっているようだ
「ゆうた!わいにつけてみて!」
「いいん?」
「いいよ!わいもなにがつくか気になるし」
滝汗のスキルがもらえるなんてラッキーだ
欲しかったけどまあ滝汗やし頼みづらかった
まあレーザーうたれたら嫌やからな
それで滝汗のスキルは〈滝汗〉〈蘇生〉〈水質変化〉〈飛翔〉の五つだ
全部強い、さあなにがもらえるでしょうか
これまでの傾向を考えて俺の予想は〈滝汗〉だ
俺もとうとうレーザーをうてるようになるのかな
「ガチャン」
ゆうた10歳
職業〈魔王〉
レベル10
HP10/10
力10
防御10
知力10
器用10
俊敏10
MP10/10
スキル〈弱体化〉〈爆散〉〈ヘイト管理〉〈みかんの力〉〈精霊召喚〉〈魔王〉〈エア操作〉〈爆裂〉〈忍者〉〈飛翔〉
属性全
ついたのは飛翔だった
「なぜそれ!?」
「いいやん!とべるやん!」
「すでにとべるんやが、しかも忍者もとぶやつやろ」
「違うでござる、空中でちょっと歩けるだけでござる」
そうなんか、あれ歩いてたんや
ビュンビュンとんでるようにみえたけど
「それよりゆうた捕まえた!」
「それを言うなら逆やろ」
滝汗の鎖をはずそうと、避けられた
「にっげろ~!」
「あっ、ちょい待っ!!」
そのあと俺は市中を引きずりまわされた
なぜこんなことに...