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百四話アワジ到着

救助ボートを回収した船がアワジに到着した


「ライダーさんはどこにいったんだろう?」


探してもいないのでとりあえず放置することにした

それよりここの島には秘宝があるらしい

今からそれを取りに行く

ライダーさんがいないから逃げるのには苦労しそうだけどたぶんいけるんじゃないかと思う


そしてふと変な置物がお土産屋さんに売っているのを見つけた何か店員に聞いてみる


「ん?これは?」


「それはこけしだよアワジの名産品だよ、お土産にお一ついかがです?」


「こけし...お前は駄目だ」


「?」


「〈土偶〉変換」


こけしは土偶に変わってしまった


「あんた!!なにしてんの!!」


「なんですか?」


「ひぃ...」


意味不明な笑みに店員はびびってしまった

それから土偶くんはあの大きな白くて四角い屋敷に向かっていった






次の日俺たちはアワジへ向かってとんでいた

昨日の夜は快適に野宿したぞ


「あの、なんか燃えてません?」


『気のせいじゃないですか?』


「いや燃えてるやん!気のせいちゃう!」


「うむ、なんじゃろな?」


俺の目からでも建物がたくさん燃えているのが見える

それと同時に黒煙の中を動くなにかも見える


「火消す?」


「滝汗よ、できるのか?」


「なにその聞き方!まああれぐらいの火やったら余裕やで!」


「じゃあよろしくー」


「〈滝汗〉レーザーシャワー」


いつもの滝汗レーザーの途中から枝分かれしてシャワーみたいになって街を覆う、まるでこの火を消すためにあるみたいな技だ


「MPなくなった!」


そりゃあんだけ水まいたんやからなくなるわ


滝汗スキルは強すぎたので弱体化を食らいMPを消費するようになった

そして今の滝汗のステータスはこちら



滝汗10歳

職業〈僧侶〉

レベル39

HP78/78

力78

防御54

知力78

器用35

俊敏54

MP0/130

スキル〈滝汗〉〈蘇生〉〈水質変化〉〈飛翔〉

属性水



あっちの世界で敵を倒しまくったがレベルは上がっていないようだ

いつもの生き返れ!ってやつが蘇生スキルになった、まあ妥当だね

そして前から機能としてついていた水質変化もスキルになった、そしてあっちの世界のお礼として女神に飛翔スキルをもらったようだ


まあさらっととびおったから驚いたわ


「お、おぬしもとべるようになったのか...」

って魔王様が驚いてたわ、まあ俺も驚いたけど


さらにステータスも力と知力が同じ値になっている

前は力が20知力が106とかやった気がするけど

これ弱いやつだ

いやスキルが強すぎるからあんま関係ないか




それより燃えてた街の近くに来て気づいたけどあのでかい土の魔物?がなんかビュンビュンとんでるちっちゃいのと戦っているのが見えるというかビュンビュンとんでるのの攻撃に耐えているようだ


「なにあれ?」


「あれは土偶?かの?」


「土偶か、それとあのビュンビュンとんでるのは?」


「あれは人じゃな」


「すげーあの人たちとべるんや」


「おぬし...」


そうでした、俺もとんでましたわ






街が土でできた大きなこけしの偽物に襲われている

そこに紫の装束を着た、まるで忍者みたいなのが

街を守ろうと奮闘している


「〈分身〉の術ひゅんひゅんひゅんひゅんひゅん」


増えた


「【火遁の術】」


燃えた、ついでに街の建物も燃えた


「〈土偶〉自動再生」


燃えたところが一瞬で治った、ついでに街の火も消えた


「なんででござる!!」


「こっちがなんでだよ」


「親方すまないでござる!!」


屋根に着地して忍者頭の被り物を脱ぐと中から紫髪の少女が現れた


「もー嫌でござるー」


親方はすぐ少女の頭に被り物を被せる


「じゃあ行くでござる【火遁の術】」


「やめろーーー!!うわぁーーー!!」


親方は落下した






滝汗が火を消したはずだが


「滝汗、再燃してるけど」


「ちゃんと消したし!なんで!?」


「なんでじゃろ?」


『あのビュンビュンとんでる人の火魔法で燃えてますね』


「え?」


あのビュンビュンとんでる人はなにをしてるんだ?


立ち回り的には街を守っているがそれと同時に街を燃やしてるんよな...


どっち?まあもう着くし直接聞いてみよう


「あの...あなたは街を守ってるのか壊してるのかどっちですか?」


「人がとんでるでござる!!」


それはお前もな!!


それより声が女の子だ、死神の仲間かな?


「それよりどっちですか?」


「守ってるでござる、もしよろしければ助太刀してもらえぬか?」


「もちろんじゃ」


さあなんで街を燃やしたかは後で聞くとしてこいつを片付けないとなって、これ攻撃してこなくね?


「魔王様、これなんか変じゃないですか?」


「そうか?とりあえず壊してみるぞ【ファイアボール】」


「〈土偶〉自動再生」


「傷ひとつないのじゃ...」


どうやらダメージを受けると即自動再生するようだ


「なら〈弱体化〉からの〈爆裂〉ドカンっ」


「...」


自動再生さえ発動しない威力しか出なかった、爆裂の威力は知力依存だったみたいだ


「...」


「ドンマイ!」


『ゆうたさん、これ置物ですよ』


「?」


「どういうことじゃ?説明してくれないか?」


『これはスキルで生み出された人形みたいなものですね、攻撃する機能はついてないですね』


「じゃあ」


『これを攻撃するのは無駄ですね』


「それ、はやく言ってほしかった」

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