表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

102/187

百二話推理するのだ!うぎゃー

孤島の旅館で事件が起こった

被害者はこの旅館の唯一の管理人ベッターさんだ


滝汗がいればな

一瞬で答えわかるんやけどな


「ふむふむ、刺さってるのだ」


それはわかるよ、だって刺さってるんだから


爆裂は探偵風の茶色のベレー帽をかぶり虫めがねで観察している

一回自分の部屋にそれを取りに行ったところは減点だ


「わかったのだ!」


「え?わかったん?」


嘘やろ、俺まだわからんのに


「死んでるのだ!この人死んでるのだ!」


「...」


なにを今さら言ってんだ?こいつ


『そういえばゆうたさん』


「どうした?気のせい」


『女神様が滝汗ちゃんが今からこっちに来るって言ってましたよ』


「それはやく言ってよ...」


「なら安心じゃな、後はよろしくのう」


魔王様と気のせいは穴の空いたあの部屋に帰っていった


「じゃあ俺も」


「なにしてるのだ!」


「部屋に帰るところやが」


「はやくみんなを集めるのだ!」


「なんで?」


「事件の真相がわかったのだ!」






客をみんなホールに集めた

なんでこの人たちがこんなところに泊まっているのかわからん


俺たちの他に客は三人


「なんなの?急に呼び出して」


この人はハンニン、チャウダーさん

この人は白だ

だってさっきまで三階にいたからだ


「へーそんなことが起きたのですね」


この人はボクチン、ムザイさん

この人も三階にいたので白だ


「ぼ、ぼくは犯人じゃないんですけどどどどど」


この人はサンカイ、ニイタさん

この人も三階にいたので白だ


「犯人がわかったのだ!」


そしてこいつが犯人の爆裂だ

こいつはまだ気づいてないかもしれないが天井に穴が空いていたんだ

場所は爆裂が二回目に爆発した場所の下だ

あの爆発で地面に刺さったというのが俺の推理だ


「へー誰が犯人なん?」


「犯人は─あなたです!!ゆうたさん!」


「俺!?」


なぜそうなる


「というかずっと一緒にいたよな?」


アリバイはあるんやが


「いいえ、あなたは夜にベッターさんを床に突き刺しました、違いますか!」


「違うわ、なんで知らん人地面に突き刺すねん」


「え?違いますか?」


ただの当てずっぽうかよ、なんだこいつ


「ちゃうわ」


「推理するのだ!」


「ちょー、俺わかったで」


「誰が犯人なのだ?」


「犯人は─お前だ!!」


「わっち?どうしてそう思ったのだ?」


事件のあった場所へ案内する


「ここの天井をご覧ください、穴が空いているでしょう」


「本当なのだ!」


お前はなにを見てたんや?

その虫めがねはなんだ?

こんな大きな穴を見逃すとはさてはお前老眼だな?


「まあ知ってたけど」


うーん、演出かいな

そういうとこだけ頑張るなよ

推理の部分を頑張れよ


「昨日この真上で爆発が起こり、それに巻き込まれ地面に突き刺さったというのが俺の推理です」


「見事なのだ!ってわっちが犯人!?」


反応が遅い


「はいはい解決、皆さん帰って大丈夫ですよ」


「...」


三人は三階に帰っていった


「さて犯人は、ガチャン」


「捕まったのだ」


俺の鎖で捕まえた

ついでにスキルもいただきました

ありがとうございます


そのまま三階の魔王様のところに帰る




「犯人こいつでした」


「やっぱりそうか」


「ゆうた!久しぶり!」


「久しぶりやな滝汗」


そこには滝汗がいた


「こいつ頼みました」


「わかったのじゃ」


鎖から解放し魔王様に渡す

そして俺は滝汗とベッターさんを復活させに行った




「生き返れ!」


「はっ、あれ?」


「ベッターさん、あなたは死んでいました」


「そうですか」


「犯人はすでに捕まえました」


「え?犯人とは?」


「あの爆発を引き起こしたやつです」


「爆発?」


「え?」


「え?」






事件の真相はこうだ


昨日の夜中のこと


「さて寝るか、あっ、手が滑った!!ざくっ」


そして彼はテガス、ベッターさんは亡くなった


「あの?どういうことですか?」


「ちょっと手が滑ってしまってザクッといってしまいまして恥ずかしい限りです」


「すいませんよくわかりません」


「わかった!こけた勢いでザクッといったんやな!」


「そうですそうです」


そんなことある!?

でも魔王様たちに事情を説明しに行くと


「嘘じゃろ...」


「無罪なのだ!」


『そんなことだろうと思ってました』


「あー、床と壁が...これは弁償してもらわないとですね」


「ギクッ」


そんな反応したらバレるぞ


「あなたが、あっ、手が滑った!!」


その瞬間穴はふさがり元に戻った

そんなことある?


「では弁償を」


「直ったのだ!わっちは無罪なのだ!完全に無罪なのだ!」


誤爆した罪はあるぞ、だから完全ではない


「...」


いや、魔王様完全に引いてるが

いやなんなんこれどういう状況やねん


『ゆうたさん雨止んだので帰りませんか?』


「そうなん?じゃあ帰ろか、魔王様、雨が止んだそうです」


「それでなんじゃ?」


「帰りましょう」


「あーそういうことじゃな、帰ろう帰ろう」


「わいも帰るで!」


「よし帰ろう帰ろう」


「わっちも帰る」


「弁償!!」


「うぎゃー助けて!!」


「バーイバーイ」


「これは服代じゃ」


魔王様は大銅貨貨一枚を爆裂に投げ渡した


「足りなーーーい!!」


さらばだ爆裂

スキルをありがとう爆裂

そしてお前のこと忘れない、別の意味でな

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ