一話魔王登場
一応一話2000字越えを目安として書いてます。
一話目いきなり4000字やけど
俺は爆速で目を閉じた。実家の天井ではないものが見えたような……いや見間違えかもしれないのでもう一度チラリ
「……」
俺は爆速で目を閉じた。
なんで俺は教会っぽいところにいる?
俺は確か実家の裏山で松茸を見つけて踊りながら家に帰り、レンチンしてマヨネーズいっぱいかけて食べたところまでは覚えているんだが……この状況とどう繋がるんですか?
『おぬし、寝たふりしてないで起きるのじゃ』
なんかーー、知らない声が聞こえるんですけど幻ですか?
とりあえずガチで寝よう、たぶん夢やしな。
俺は寝るのが得意なのですぐに寝られるぞ、しかも柔らかいベンチみたいなところに寝転んでいるのでさらに速い。
「すやすや」
『起きるのじゃー!! ぶおーーー!!』
「うぎゃーーー!!」
金髪の美少女かもしれないシスターに法螺貝の爆音で起こされた。顔に黒い女神と書かれたのれんがかかっているので顔は見えない、でも俺の直感からして美少女だ。
まあ夢だからこんな子もいるよねーー、いいキャラだ。
喋り方も俺の趣味に合っている。
『わらわはこの教会のシスターじゃ、ようこそ異世界へ』
「……おやすみなさい、すやすや」
『二度寝するなー!! ぶおーーー!!』
「うぎゃーーー!!」
早く夢から覚めたいところだがなかなか眠らせてもらえない、ここは一つ交渉だ。
「あのーー、寝させてもらえませんか?」
「わかった、少しだけじゃぞ」
いいんかい!
「じゃあお言葉に甘えて、すやすや」
『起きるのじゃー!! ぶおーーー!!』
「うぎゃーーー!!」
起こすのが速すぎる、そのせいで頭が冴えてきてしまったではないか……
『おぬし、気づいておるのじゃろ、ここが現実なことに』
その通りだ、最初から気づいてはいた。
だけど認めたくなかった
いや、まだ認められない。
今の俺は頭が冴えている、ということは今の俺は最強だ。
イコール天才だ、いい考えが出てきた
夢なら好きなことがいくらでもできるはずだ。
このシスターを誘ってみよう
「俺とエ○チなことしませんか?」
『おぬし、まずは自分の体を見てみるのじゃ、それでできるもんならやってみろ』
「言いましたね……」
って体に違和感が……全部が全部なんかちっちゃくない?
声もちょっと高いような……ちっちゃい頃のサイズになってるーー!
これじゃあ俺が考えるエ○チなことができない!?
やったことないけど
『まあよい、その体を見て確信したじゃろ、おぬしは転生したんじゃ』
「どうやらそのようだな! そして俺を転生させた犯人! それはお前だぁーーー!!」
『……なに言っとるのじゃ? もしや転生して興奮しておるのか?』
「そりゃそうですよ、俺みたいな無職のヒキニート全員共通の夢なんですから」
『どうやらおぬしのアドレナリンちゃんが暴走しておるようじゃな、まあよくあることじゃ、ほれ精神安定剤じゃ』
シスターさんは精神安定剤のビンを軽く投げてきた。
「ぱりんっ!!」
俺は精神安定剤のビンをキャッチできず落っことした。よくあることよ
というかアドレナリンにちゃんづけするなよ……
『おぬし……まあ何本かあるからこれをやる』
今度は手渡された、この半透明な怪しいのを飲むの?
『味はアップルジュースじゃ』
「ごくごく、ぷは~」
味は普通のりんご飲料だった、でもなんか落ち着いてきた。
『さて、おぬしはどうやって転生したんじゃ?』
「さあ? 記憶にないんで」
『それはおかしいぞ、転生者は死ぬ一瞬前の記憶までちゃんと覚えているはずじゃ』
そうなのーーー!?
「覚えてないんですけど」
『じゃあ飲酒してへべれけ中に死んだのかもしれぬな』
「俺酒飲まないんですけど……」
『え……ならば毒物を』
「それは絶対ないです!!」
俺が死んだ理由がわからない、なんか記憶がその部分だけ抜き取られてるみたいに……いやあれか、辛いことがあったら忘れる的な
うん、ないな
『それでどこまで覚えておるのじゃ? もしかしたらわかるかもしれないしわからないかもしれないから話してくれんかのう』
俺は裏山で松茸採ってマヨネーズかけて食べた話をした。
これ以外に覚えているのは学生時代のこととゲームの話ぐらいしか覚えていない、俺の人生は薄かったのかも?
『うむ、おぬし毒キノコを食べて死んだのではないか?』
「いやいや、さすがにそれはないですよ」
俺はそんなバカじゃない、ちゃんと生えてた松茸を食べたし
『じゃあおぬしの食べた松茸はどんな見た目でどんな味じゃったんじゃ?』
「見た目は赤くて白い斑点がついてて、味は今まで食べたキノコの中で一番おいしかったです」
『うむ、毒キノコで確定じゃな』
「いやいやーー、どう考えても松茸じゃないですか!」
『いやいや、その特徴は完全に毒キノコなんじゃ、おぬしもしや毒キノコの影響で頭がおかしくなっておるのでは?』
「そんなバニャニャ……」
『確定じゃな、まあ体自体に問題はなさそうじゃから時間経過で治るんじゃないか?』
もしかしたらそうなのかもしれない……信じたくはないが
『それで名乗るのを忘れていた、わらわはシスター、転生者を導く者じゃ』
見た目のまんまじゃねーかー!!
『迷える迷えるおうしさん、こやつを正しき道に導きたまえ ぶおーーー!!』
おうしさん……普通は羊では?迷っていいのは羊と方向音痴だけやろがい!
あと最後に法螺貝吹くのはなんなん!
うるさいだけやぞ!
よしっ、ちゃんとつっこんだぞ
そしてこの儀式は転生者みんなにするそうだ。
意味あるの?
まあちゃんと説明されたし驚きはしないんだが
『では出でよステータスと言うのじゃ』
「出でよステータス」
Error、ナンバーう○こ
「おっ!?」
先に説明を受けていたから知っていたけど実際に板が出てくるとはすごいですね、異世界
でもErrorって出てるしう○こ!?
なんなんやこの異世界は?
それで俺の情報が出るって言ってたんだが俺はErrorのう○こなん? 一応板をシスターさんに見せた。
『さてどんな感じじゃ……エラー? よくわからないし女神様に聞いてみるか』
女神に聞くとかできんの? いや女神様か
『女神様女神様、わらわに助言を求めます、Error、ナンバーう○こと出ているのですがどうすればよいですか?……あっ!! 忘れてたのじゃ!!』
なんか忘れてたんですか?
もしかしてこのシスターさんポンコツですか?
『すまぬ、大事な儀式を忘れておった、少しまっておれ』
「あっ、はい」
大事な儀式とは? さっきのやつはなんだったんですか……
大事じゃなかったんですか?
『すまぬ、少し待たせた』
数秒です、判定は……
待ってない!
「それでなに変なの持ってるんですか!?」
シスターさんがぶよぶよした水色の細胞を立体化したやつっぽいのを持っている、ここはSF世界だったんですか!?
『これはスライムじゃ、ものすごーく弱い魔物じゃ』
スライムって、あのスライムか……こんなリアルなやつなんや、それでここってファンタジー世界やったん!?
もしかしたら剣と魔法のファンタジー的なのもあるのかな?
シスターさんはそのスライムを片手で抱え、もう片方の手で自らスカートを捲りどこからかナイフを取り出した。
パンツは見えなかったがきれいな生足が見えた。
ラッキー
『このナイフを貸す、これでスライムのこの真ん中の丸いのがあるじゃろ、これを刺すのじゃ、そうすればスライムの儀は終了じゃ』
シスターさんはそう言ってスライムを両手で抱え俺に差し出してきた。
『さあ、はやく刺すのじゃ、勇気を出して、ほれ』
ものすごく催促してくるので仕方なくスライムを一刀両断!?
『おおー! よく切れたのう、まあそのナイフがすごい切れ味じゃからじゃけど』
いやーー、物理的におかしくなかったですか?今のに違和感を感じないのはおかしいと思いますよシスターさん
俺はスライムにナイフでツンってしただけなんですよ……
まあ異世界やしこんなこともあるかーー
『それじゃあもう一度ステータスを見てみるのじゃ』
「出でよステータス」
名無し10歳
職業無職
レベル1
HP10/10
力1
防御2
知力1
器用1
俊敏1
MP 20/20
スキル〈弱体化〉
属性無
称号なし
いつの間にか消えていた板が復活した
これがステータスか
「って俺十歳!?」
『だいたいそん位の年齢になるみたいじゃな、それではわらわにも見せてもら……低っくーー!!』
「なにが低いんですか? 身長ですか? それとも知能ですか?」
『確かにその両方とも低いがおぬしのこのステータスはなんじゃ!? あまりにも低くないか? 普通おぬしくらいの年齢でレベル一だと最低でも全部十はあるぞ!』
「え……」
『わかった、表示がおかしいんじゃ、女神様に直してもらおう』
「そんなことできるんですか?」
『女神様はとても優しい方で、おかしいと思うところがあったら、女神様に相談すれば直してもらえるかもしれぬぞ』
「そうなんですか」
なんとお優しい女神様
『では頼んでみるぞ、女神様女神様、こやつのステータスがおかしい……え!? 嘘じゃろ……ふむふむ……おう……』
なんだか嫌な予感がするーー、シスターさんがベンチに腰掛け話しかけてきた。
『えっと残念ながら合っているそうじゃ、ステータスはランダムで決まるそうでおぬしはたまたま運が……ワッハッハッハッハッハッ!!』
そうですか、俺は運が悪いと……
『しかもそれだけではないから面白いのじゃ、どうやら死因によっても変わるそうで毒キノコを食べて死んだおぬしはスキルもくそスキルに……ワッハッハッハッ全然笑い事じゃないぞ』
笑ってるのはあなただけです。
でもそのクソスキルが強い可能性……弱体化やしありえる?
って俺が弱ってるだけやないか?
『はあ、はあ、そんなおぬしに朗報じゃ』
「朗報? なんかもらえるんですか?」
『助っ人が来るぞ』
「助っ人?」
助っ人といえば助っ人外国人しか出てこない。
ゴリゴリマッチョの黒い人を想像してしまった。
まあそれはないよな、ないよな?
「コンコンコンコンコンコンコンコンコン」
「うぎゃーーー!!」
教会の大扉からものすごい重圧感のある高速ノックが……
借金取りか!? 借金なんかしたことないけど
いや助っ人外国人なのか?
『入るのじゃ、魔王』
「魔王!?」
なんなんだその怖そうな名前は……ブルブル
全身に寒気と震えが止まらない
「ガラガラガラ、こんにちわーなのじゃー」
「ごてーーー」
大扉から出てきたのはとってもかわいい少女でしたー!!




