「アリさんとダンゴムシ」
コロコロ転がるダンゴムシ。
アリさん達は今日のゴハンを探してる。
ノソノソ歩くダンゴムシ、アリさん達に見つかった。
美味しそうなダンゴムシ、アリさん達が追いかける。
丸ーくなったダンゴムシ、コロコロ転がる速いし得意。
「待てー!ダンゴムシー!」
アリさん叫んで追いかける。
ダンゴムシは気にせず逃げる。
「待ってくれよ!ダンゴムシー!」
アリさん何か言いたそう。
ダンゴムシは振り向かない。
「聞いておくれよ!ダンゴムシー!」
アリさん一言伝えたい。
ダンゴムシは気にしない。
転がる速いダンゴムシ、だけど前は全く見えない。
小さな小枝にぶつかった。
コンッ、テンッ、ポスッ!
柔らか落ち葉に着地して、これより上手く転がれない。
仕方がないので振り返るダンゴムシ。
「アリさん、一体何が言いたいんだい?」
追いついたアリさん、ハアハア肩で息してる。
「ふー、やっと追いついた。もう転がれないんだね」
「そうだけど何か言いたかったんじゃないの?」
アリさんニッコリ微笑んだ。
「ああ、僕達お腹が空いてるんだ」
ダンゴムシは丸くなる。
それでも、もう転がれない。
おしまい。