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じゃあ、作りゃいいんじゃない?

ひとりで地下室に降りてきて核をしまっていたら、後ろからベルンが声を掛けてきた。


「おや、気がついていたとは。

そうか、探索魔法か?お前…ま、やめとこうか。

これ以上余計な事言うと追い出されそうだしな。」


気配を感じてはいた。

探索魔法をレベル4まで上げていても微かな気配のみとは。

やっぱり…密偵説優勢なのか。


勝手に来たくせにベルン はため息をついて呟いた。


「あんた、常識がないのか?

こんなに核を溜め込んだりするなんてマジあり得ねぇだろう。

もしかしてギルドに売る気じゃないだろうな。

はー。まさかの本気とは。

やめとけ、やめとけ。

間違いなく大騒ぎだぞ。

ん?はー、魔獣イラエフまであるしとは論外だよ。

いいか?コイツは最終魔法でなけりゃ倒せないぜ。

わかってるのかね。

クククッ。めちゃくちゃだけど面白い男だな。

いいね。ここに住み着いて正解だったな。」


なんて勝手なヤツだよ。

言いたい事だけ言って、結局住み着く気だよ。

だけど、盾のベルンがこんな風に気さくとはな。

勇者一行は威張り散らすって評判だったからな。

となると、ベルンは気が合わなかったよな。

だから、チームを出たんだな。


しかし、ギルドに売りに行けないならどうしようかな。計画の変更の必要ありだな。


部屋に戻ったたらプリモナが、核の見極めを練習してた。

本当に真面目なんだよ。なんだけど…なんでか斜め上の方にいっちゃうからな。


「どうだ?プリモナ。核の見極めは難しいか?」


「え?見極めは終わってます。

今は、純度を高めようと核から余計なものを取り除いてる最中です。」


マジか?はー。コイツも規格外とは。

核から不純物を取り除くなんて聞いた事ないぞ。

そりゃ理論上は可能だから一応説明はね。

やっぱりギルドに売れないよ。

よーし、やるか!


「皆んな、ちょっと集まってくれ!!」


俺は声を掛けて、現状の説明をした。その上で。


「ここに、ギルドを作る!

魔人も出て色々と騒ぎになるだろう。

石垣に細工はしたが色々とまだやらなきゃいけない。

だが、ギルドに所属するにはな。

なんたってこちらには、

元泥棒や、

元お嬢様、

果ては異名持ちの盾の勇者までいるんだ。


それに俺のためた核とかの事もある。

自分でギルドマスターになって今後の展開を進めたい。協力して欲しい。

良い村を作ろうな!

あ、そうだ。

ギルド本部は離れた場所に作るから大丈夫だよ。

で、相談だ。

ギルドはどうやって作るんだ?」


見事に全員が固まってるね。

お、ベルンの口まで開いてるとは意外だな。

名案だと思ったんだけどな。

反対なのかな?



「おま。。

はー。プリモナも変人だと思ったけれど、遥かにお前の方が凄いわ。

簡単に言うねぇ。

ギルド作るって大根じゃねえんだぞ!!

作るにはまずは国の許可がいるし、ましてやギルドマスターの実力も試される。

それでもやるか?」


「もちろん。」即答した俺はまずは首都に出発する事になる。善は急げだ。


留守番をベルンとララ達に任せる。

まあ、ベルンがいればララも心強いだろ。

プリモナは連れくつもりじゃなかったけど、ベルンが絶対連れてけってさ。

自分が困るからか?って聞いたら違うって答えたぞ。

なにか、良い事あるよってさ。

まあ、いいか。


ギルドって聞くとテンション上がるよな。

首都へ向けて俺達はその日のうちに出発した。



その頃別の場所ではー


<大変です。魔獣の召喚テストで東の地区に行ってたはずのラーンがやられました。

ラーンを殺るなんて。。>


<アイツが弱すぎたのだ。

お前が東の地区に行って、調べて来い。いいな。>


<承知>


<ラーンめ。これで我らの偽装も終わりか。勇者一行は、腑抜けになったはずなのに、いったい、誰が。>


独り言は、闇に消えた。



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