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兆しの発現!!

それは突然の出来事だった。

東の砂漠方面から上がるあり得ない大量の煙。

東の空は、真っ黒な煙と真っ白な煙の混じり合う空になる。


各方面に緊急連絡が入る。


ーロダインの王宮ー


「ご報告申し上げます。

東の砂漠方面から大量の煙。

東側の町や村には、降灰が観測。住民達の避難活動に国境警備隊が出動。


状況分析に関しては、全力を尽くしておりますが未だ解明に至らず。」


王宮の間で椅子に腰掛けて報告を聞いていたドウェイン王は立ち上がると命令を各所に下す。


「近衛達は、国境警備隊と共に活動。避難活動を補助せよ。

魔力分析室は、灰に含まれてる成分の分析を全力で行うこと。

その他の部署もこれに協力。」


「はっ!」伝令は各方面にとんだ。


「影。

よいか、ベルンに連絡を取れ。

情報の共有が出来るように説得せよ。」


数人の影が揺らぐ。


ドウェイン王がひとり王宮の間で呟く。


「始まったか…」と。


ーデジブルにある魔人対策室ではー


「各国からの情報を整理しよう。」

落ち着いたバイロンの声。


「東の砂漠に何が起こっているようだ。

だが、あそこは我々すら超えられない壁のあるところ。

人族の国には降灰があり被害が出てるようだ。」

とリーヴァイ。

この対策室が立ち上がってから、国には帰らずにいる。


同じくここに詰めたままのドルーが一言。


「魔王の気配が強まったと報告あり。」


補足説明をエリオットが受け持つ。

「あちらこちらの木々が黒々しく変化。そのまま立ち枯れる様子が見受けられます。伝えられている話と一致します。やはりその時が迫っているのではないかと。」


一同の沈黙を破ってイーデンが提案を出す。


「ラル達から提供された様々な攻撃用品の中で新たな発見があったようだな。しかも種もどきによる精鋭部隊も獣人の特性を活かす事により画期的な伸びを見せている。

秘宝の調査と合わせてラルと連絡を。」


秘宝『始まりの水』は獣人の国以外にあると言う事が判明していた。

エルドの街に向けて緊急連絡を入れる。



ーとある場所でー


「長。我らの情報が今こそが重要では?」

問いかけに長が答える。

「しかし…」


「我らが地上に出る時が来たのでは?」再びの質問に周りから一斉に反対意見が出る。


「「「危険です!!!」」」


「ですが誰かがやらねば。」


唸り声だけが響いた。

その中ひとりの若者が声を上げた。


「私にお任せください。」と。


「アガタ様のご息女である貴方様が。」

反対意見が出るも他の方法が見つからない。

ひとつの決断が成された。



ーエルドの街ー


「出来た!」

加工部の面々に喜色の笑みが浮かぶ。


「とうとう出来たましたね。まさか本当に出来るとは我々も思っていませんでした。」

半泣きの男が呟く。


「ラル殿達はあの煙について話し合いを続けている。どうやら東の砂漠方面らしい。

調査隊を組む予定と聞いた。

我らの開発は調査隊の力添えになるな。」

リーダーのガルタの言葉に沸き立つ。



ラルの居間でガルタが報告をする。


開発品をつくづく眺める。

魔人防御用品の最高峰に位置する予定の胸当て。

特殊な魔石の合成により完成を遂げたと。

魔人の出す毒から完全に身を守り更に全ての属性を無効化にする。

夢のような防御。

今この時に…

心強さにラルの身が震えた。


ガルタが更に付け加える。


「プリモナ様の選眼で魔石の更なる分析が可能になったからこそ開発が可能となりました。

プリモナ様には薬草研究の傍らで随分と無理をお願いしました。

我らの加工部の者も正に全員の血の滲むような努力の結晶だと是非ともお伝えしたくて。」

厳つい髭面のガルタの目にも涙が浮かぶ。



そこに突然。


「伝令!!」

叫びのような声が響く。



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