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新たな戦いに向けて

ーとある地下空間にてー


<そろそろ本気を出さねばならん。

魔王様復活の儀式が完全な形で成功する為にも、あれらの秘宝が必要なのだ。

ゼラよ。お主も四天王の座より降りるか?>


ガリンの言葉にゼラの鋭い視線が刺さる。


<ガリンとて同じではないか。中途半端に地下街を攻めた挙句に失敗とは。それで四天王第2位とはな。四天王第2位の地位が泣くわ!>ゼラの嫌味に続いてはガリンが色めき立つ。


<やめよ。魔王陛下の御前で情け無い。

四天王第2位と第3位がそれでは秘宝どころではないわ。

もうお前達に任せては置けぬ。

我が家臣ロンダレルをロダインへと行かせたわ。

人とは内側に弱いもの。まあ見ておれ。>


余裕な態度のブルギゼアの前に反論の余地はない二人。

四天王第1位のブルギゼアのその地位は伊達や酔狂ではない。

魔力の強さは段違いなのだから。

だが、今は魔王陛下の側にあってその魔力を注ぎ続かねばならずその側を離れられない。

それはガリンとて同様だ。


沼に半身を浸す二人の側に、怪しげな泡が立つ。


<♪*$¥%>


全員が首を垂れる。

魔王陛下の命令は絶対だ。


<ゼラよ。陛下のご命令通りプラヌスを攻めよ。

秘宝『始まりの水』を手に入れよ。>


ゼラの姿がその場から消えた。

その時、沼の中央に一際大きな泡が立った。



ータヴィスの会議室ー(リーヴァイ視点)


「とにかくラル殿の新しきお仲間の問題を解決せねば。」次々と起こる問題に振り回されている自覚はある。

ラル殿の規格外は慣れたつもりだったが今回は酷い。


「先日は、リーダー決めとやらをしてらっしゃいました。名前を付けてもらったルーンがひと回り大きくんなった感じがしました。」

にやにや報告とは。

ライナスのラル殿好きはちょっと凄過ぎる。

世話役にしたのが間違いだったのか。


「大変です。動物に変化がありラル殿始め皆様がこちらへ参られます。」



ドアからはラル殿以外にも、バイロンやドルフ、エドなどもいた。

だが、その後ろは誰だ?


「あ、紹介するね。ルーンのリーダーのマチルダだよ。」

ルーンの耳と毛色(薄ピンク)を持つ小さな子供がいる。いや、妖精のようにも見える。


「ラルから力を授かってこの姿になったんだよ。それでラルに大切な話があると言って皆に集まってもらったんだ。」


全員が固唾を飲んでマチルダの言葉に耳を傾ける。


「まずは私がルファルト様のお使いである事を知らせるため。集まった動物はその能力故に絶滅したんだ。その能力こそが大切な話だよ。」


話は続いた。

内容は驚くべきものだった。

彼らの能力とは『能力の種』を作り出す事。

その種こそが最終兵器。

魔人達と戦う能力を持てる種は、動物達の導く世界にあるとの事。そしてそこに秘宝『掴む風』があると言うのだ。

試練に打ち勝つ者だけが、掴めると言う秘宝。



動物達は、その世界への道標だったのだ。

驚きは全員一緒だ。

ラル殿だけが「能力の種か、カッコいいな。」とかのんきな事を言っている。



リーダーとなった動物に導かれてその世界に行ける者は、たった五人。

人選で揉めているとあっけなく決定する。



「行ける人間は、俺たちだけが分かるから。

ラル・ドルー・ライナス・アナベルそしてゴウライだよ。」


明らかにエド殿が肩を落とす。

命懸けでラル殿の側にいたのだ。種を誰よりも欲していたのはエド殿だったろう。


「エドが留守番かぁ。良かった安心したよ。

エド頼みがあるんだ。

俺の勘が『プラヌス』に危険が迫ってると言っているんだ。

頼む。プラヌスを見つけて助けてくれ。」


ラル殿の真剣な眼差しを受けて、エド殿の表情も改まる。


「分かった。任せてくれ。」


この二日後にラル殿達は出発した。

そして我々の戦いの火蓋も落とされたのだ。




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