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地下道に住む者は?

「報告します。こちらが地下道への入り口となります。」


今回の作戦は、少数精鋭とした。

なにせイーデンがヘタを打つほどだ。

間違いなく何かある。


到着までの間に受けた報告では、発見は一定間隔に並んだ不自然な岩の塊。

よく調べると空気孔だったのだ。巧妙な細工は太古の時代のもの。

そして、地下道の発見となる。


更に、突入作戦はイーデンの連隊が担当。

特殊部隊らしく実力者で固められているらしい。

しかし、入り口から少し行くと突然イーデンが全員に待機を命じた。

そして単独行動でその後行方不明に。

どうやらイーデンにしか分からない理由が存在したようだ。

撤退もその後の連絡重視もイーデンの指示らしい。


用心を重ねて入り口を入ると、意外な驚きに出会う。

地下道が出来たのは太古の時代のはず。

その割には整備されている。当然未知の存在を意識する。


ハロルドを先頭に少しづつ進む。

案内は、イーデンの直属の部下でマイセル。

隊長であるイーデンを置き去りにした悔しさからかその表情は厳しい。


ん?

俺のサーチに何か引っかかる。

多数の生命体がこの先にいるような。

「止まれ。この先に」と言いかけたその時!

突然の地魔法の嵐。

激しい岩の乱打が降り注ぐ。


全員が一斉に構えたがその時には、俺の地魔法と水魔法をレベル5で展開中。

報告を聞いてこんな予感はあったからな。


土壁で防ぎつつ氷の刃を雨あられと攻撃対象へ向けて打つ。ここが一番大切だと心得てわざと敵の外側に刃の林を作る。

圧倒的な林の完成だ。

たぶんこれで。


「ラル。こっちの戦意は完全に消滅した。

攻撃をやめてくれ。」

お、元気そうなイーデンの声。

氷の刃を火魔法で一瞬で消滅させると横並びに見慣れない生物発見!失礼かな?


「イーデン。そちらの方は?」

イーデンの隣には見慣れない獣人らしき人がいた。

うーん。土竜かな?ノエル?


イーデンの半分くらいの背丈の人々はかなりガッチリ体型だ。おー、全員にヒゲ。

なんだかドワーフを思い出すけど。


「ラル殿。こちらは土竜族の長でライデン殿だ。

ライデン殿。こちらが我々のリーダーのラル殿です。秘宝の『消えない炎』に選ばれし者です。」


なんちゅー大雑把な紹介だよ。

ま。取り敢えず挨拶かな。


「初めまして。私は人族のラルと申します。」


その後、ライデン殿から重大な情報を知らされる。


「今、この地下道は魔人の襲撃を受けています。

広大なこの地下道は網の目のようなもの。そこを突かれて無人の地域に侵食が始まっています。

そこへ貴方の出現だ。我らは焦りました。

問答無用での攻撃もご理解頂けますかな?」


ヒゲの一際濃いライデン殿は、見た目とは違い丁寧な対応。その上交渉上手だ。

ハロルドに交代バトンタッチ


「初めまして。ラル殿の部下でハロルドと申します。ライデン殿いかがでしょう。

緊急時と言う事で即時に共同戦線を提案したい。

魔人に共に向かって参りましょう。まずは、」


そこから畳み込むやり口でライデン殿と交渉の結果。

無事、平和的条約の締結になった。


我が方からは、防犯鳥の設置や万能薬の提供。

土竜族からは、魔人の情報の共有と地下道の地図。

でも行く行くは交易や歴史の共有などバイロンに後は任せれば大丈夫。


しかし。やはりゼラは無事だったんだな。

こんな場所から仕掛けてくるとは。


イーデンの部隊が駐屯し、情報の共有から行う事になった。マイセルに預けた。

イーデンにはバイロンや他の国への説明責任がある。


あのジオラマの事もある。

こちらも作戦会議を開いて今後は手分けして行くしか無い。

魔人が動き出したのだ。

こちらも急がねば。


『永遠の石』

『掴む風』

二つの秘宝を手にして、海月族のプラヌスも訪ねなければ。

更に土竜族にも。


秘宝集めと同時に防御強化も急務。

さて、いったん街に帰ろうと思ったけれど無理だな。



ベルン。頼んだよ。


でも、あの顔のベルンなら大丈夫だよな。




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