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それぞれの準備?

キャンプ地に戻った俺たちに、天文学チームも報告を持ってきた。


「観測予定地らしきものを発見しました。

ラル殿のおっしゃる通り、土などの成分解析の結果ある一点が、異常な数値を出していました。

魔力の含有量がおかしな程多いのです。

今までも何回も天文学者として、この辺りの調査を重ねてきましたが発見には至りませんでした。物凄い狭い場所なので見落としていたのでしょう。

大発見です。」やたらと興奮してる。


どこでも学者は、新発見に弱い。

自分が発見したとなれば余計にだな。


それから村の歴史を調べてたチームもおかしな話を聞いてきた。

なんでも重なる日には、外には出ない決まりだとか。村に突風が吹き怪我人が続出した過去があるらしい。


色々な情報を元にその日までに準備を進める事で意見を纏めると増員を依頼した。

何人行けるかは不明だが少しでも精鋭で纏めたい。増員組と合わせて3名でチームを組むつもりだ。その方がもしもの時は被害が少ない。


ただ、闇魔法を扱う者が獣人の国には居ないらしく、ララをこちらへ呼び寄せた。

これには少し悩んだ。

門を開くだけなのだから危険はないが、少し力不足なのだ。

更に言えば、光魔法の人と同じくらいの魔力を放出し合うのは、意外に危険でとても難しい。

俺が相手なら良かったのにと呟いたら、なぜかエドがニヤニヤした。

はー、あのね俺は前世合わせたらかなりのオッサンよ。ララなんて娘くらいだわ。

と、胸の中で反論しつつ、自分の意見に地味にダメージを受けた。そうか…ここでも彼女無しか。


気を取り直して、鈴について調べてもらう。

これが耳から全く離れない変なピアスだった。

いつの間にか耳と一体化してた。

まぁ、外すなとのメッセージだと受け止めた。


さあ、いよいよ明日だ。

『消えない炎』をまずはゲットだ!



ーとある地下空間にてー


<ゼラよ。傷はどうだ?>


<ふふふ。そう怒るな。

しかし、その傷をつけた者は我らの想像を超える魔力の持ち主だろう。

面白くなってきた。私も参加したい遊びだな。>


<わかったわ。お主の傷が癒えるのを待つさ。

まだ時はあるのだからな。>



ーある一室にてー


「そろそろ、野放しは危険ではないですか?」


「まあそう言うな。あやつは今はあの街にはおらん。遠い場所にいて我らの手が届かないからな。」


「ですが、我らを裏切った者には罰を与えねば。

特に奴はこの組織を深く知り過ぎている。

あの者を使いましょう。」


「さて、「顔のない男」がそれくらいで倒れるかな?あやつをまだまだ知らんな。

あやつを超える者は未だにおらん。ただ、弱点も作ったようだからやりようはあるが。」



幾つかの影で蠢く者達。

動き出すのは、まだ少し先の話…



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