旅路の始まり。
「では、第一回エルド会議を始めます。」
エルドの街に戻った俺は改めて街の改革を進めた。
農村部は、農村・酪農の二部門。
商業部は、商売・加工の二部門。
そして、別部門で学校。
それぞれにリーダーが決まる。
農村部は、マチエレ村から来たオーランド。
商業部は、御大の部下のローマン。
学校部門は、ナイゼに。
組織化はこの街を守る為にも重要だから。
パトロール隊をザィラードに任せたいがまだ少し無理かな。
だからエドが兼任する。
因みにキアラ(巫女姫様)は、俺の提案した「占い師」が気に入って店を開いた。
物凄く繁盛している。
今日は、獣人国から二人が来たのに合わせて会議を開催となった。
もちろん、普段も何人か常駐してる状態だけど。
とにかく、これからの事を。
「会議を開くにあたり、これまで集めた情報を発表して下さい。」
お、司会のハロルド。いいねぇ。
「では、デジブルより秘宝の情報を発表します。
絶壁とは、どうやら普段は現れない「ソルクの山」の絶壁らしいのです。
この「ソルクの山」は、ある一定条件で出現する山との言い伝えがあります。
以前に現れたのは、今から三百年前。
一定条件は、月と関係しているとしか分かってません。
別件ですが報告します。我々の国の回復状況は著しいもの。
全ては、この街からの物資の補給があっての事。
改めてお礼申し上げます。」
エリオットは相変わらず固い。だけど山の情報は新しいぞ。
「続いては、ボロゾアより報告します。
我が国に伝わる秘宝「永遠の石」の言い伝えがわかりました。
『永遠の命を持つ者が守りしものよ。
あり得ぬ風景の中に答えはある。
その者、魔王への道を知る者なり。』というものです。
まだ、意味の解明までは進んでいません。」
ボロゾアよりコーティー 参謀長が参加か。
何のことか分からないから秘宝なんだろうけど。
どちらも難しい。
「では、薬草部から」と。
次々と報告が続く。最後にララの報告。
「魔石の備蓄が進んでいます。
特に、光魔法を閉じ込めた魔石関係が充実。
各方面の方々は、必要個数を申し出てください。
防備には、防犯鳥関係なども必ず1m毎に取り付けお願いします。
魔虫も備蓄倉庫で大量生産中です。
増員を希望する場合は、申し出てください。
以上です。」
うん。良くやってる。
備蓄事態は、俺の仕事だけど整理整頓はララだから。整理整頓これこそが「備えよ常に」の肝だからな。
「魔人より先に秘宝を集める為に、秘宝特別部隊を作ります。エド、編成を頼む。
各部署から、推薦の人を出したい場合は、エドまで提出して下さい。
穏やかな日々を守る為にも今の会議の内容を確認して良い案があれば必ず言って下さい。
あの魔人ゼラが、怪我した所を目撃されたとは言え倒した訳ではない。
今度は我々が先んじる。その為の会議です。」
何となくカッコはつかないけど、秘宝がこちらの手に入ればかなり有利になると。
「そうだ。鷹族の皆さんへは連絡とれましたか?
出来ればお会いしたいと。」と俺。
「ボロゾアでならと。ただし彼らは少し頑固なところもあります。注意してください。」とコーティー。
それから、3日後ボロゾアへ鷹族との会談に出向く。秘宝特別部隊の隊長として。
エドは、副隊長だ。
それが、長い旅の始まりになるとは思っていなかった。




