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ルルドの御大の決意

エルドの街のルルド商会前では、今日も朝から長蛇の列が出来ていた。


「だから言っただろう。

ワシの言う事に聞く耳を持っていたらこんな事態にはなってないぞ。」

ルルドの御大嘆きが今日も響き渡る。


それもこれも、あの「祭り」のせいに違いない。

あれ以来、出入りが自由になったのが一番大きな理由だ。

だが、それ以上にあの時出した料理の美味しさや見慣れぬ食材の数々が商人ハイエナの目を引いたのだ。


しかし、相変わらずラルの考える事は「正気か」の一言だわな。

あのただ飯を配るだけの催し「祭り」

その食材を集める為に用意した「万能肥料」

パトロール隊の仕事の軽減だと「改良型防犯鳥」

何やら真っ暗な鳥が、あちこちで「泥棒!」と叫んでは魔法を放つのを見た時は空いた口が塞がらないわ。

ま、お陰で被害は今のところ無しじゃが。。


そのお陰もあって、食糧難のこの国は飢え死にを出さずにすんでいる。

大量の食糧を市場に提供したからではない。

奴の「炊き出し」のせいだ。

いつ誰が来ても料理を無料で配るという、あまりに馬鹿馬鹿しい取組みだ。

何でも「困った時はお互い様」なんだと。

はー。理解の範疇を超えてるわ。

この「炊き出し」はあの勇者一行が取り仕切る。

奴が勇者のザィラードに押し付けてた。

最初は上手くいってなかったが、段々と軌道に乗ったようだ。

あ奴も最近では、顔色もようなってマトモになったようだな。


「いや、ルルドの御大。あんたの眼力には恐れ入ったよ。あの魔人の襲来の前に全ての店をこの街に移すとは。」何回も言われたわ。

だが当たり前だ。

ワシはすでに魔人に襲撃を受けたのだ。

他の商会のボンクラ共とは危機感が違う。

それにだ。

正直、店を全て移したのはラルの力になろうと考えたからだ。まあ、多少の計算もあったが。

この酪農の全く素人のみの街に可愛い馬達をほって帰るわけにはいかなかっただけだ。


「いや、本当に驚きの連続ですよ。建物といい、整備された街並みといいあり得ない風景とも言える。」

これも、あちこちで言われる。

最初に来た人間は、必ず驚くようだ。


「さて御大。出来ればお安くお取引お願いしたいのだが。」


この街の商業の全てを取り仕切るのは、わし。

わしの目に叶えば取引きしようかの。

鋭い目を光らせよう。

特に彼奴が留守の間にはな。。。





一方。。こちらはラル一行。

ただ今、獣人の国にやってきたところだ。


(ラル視点)


いゃあ、素晴らしい!

今、「デジブル」で獣人のナイスバディを眺めて、つくづく来て良かったと思ってるところ。

頭に猫耳。長いヒョウの尻尾らしきものそして、ナイスバディ。

いやぁ、いいねえー。

小説と実物は違う。凄いよ。

迫力が違う。

あ、痛!ララに頭を叩かれた。


「ラル。ここでは私達が異邦人なんだよ。

口開けてだらしない顔だけしない。」


もう、ララのやつ。

あれから獣人の国はへ行くメンバーを決めてたらララが立候補してきた。

絶対役に立つとか言ってさ。

悩んでたらベルンが「闇魔法は貴重だよ。」ってアドバイスくれたお陰で決定。


他のメンバーは、ベルン、エド、グレタで全部で五人。

留守番組の責任者はハロルドを頼んだ。

ま、頼りにはなるからな。


さぁて、一丁暴れるかな。

空間魔法で大量に色んな準備はして来たからな!


この「デジブル」の秘宝の『消えない炎』を奴らから守りきらなきゃな。


俺たちは、獅子族の代表者のところへ向かう最中だ。



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