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ギルド作りの許可完了 帰るぞー!

どうするか。

Sランクってバレたらヤバいよな。


応接室らしき場所に通された俺達の前にギルド本部の偉い人が座ってる。

どう見ても、不味い状況だな。

たかがブゼルダ如きでこんなピンチになるなんて。

参ったな。


「初めまして、私はこのギルド本部で責任者を勤めるエルバッハと申します。

ラルさんから、ブゼルダの核を提出頂いたと聞いて2、3点確認したい事がありまして。

よろしいですかな。」


間違いない。絶対ヤダって言ってもダメなパターンだな。だったら、「よろしいですかな」とか聞くなよ。

うーん。どう切り抜けるかな。


「お話中すみません。

エルバッハさん。

私は、このラルさんをリーダーとするチームの者です。

そして、同じくチームの一員である『盾の勇者 ベルン』さんからこんな物を預かってます。

ご覧頂けますか?」と、プリモナ。


提出した書類見て顔色変わったけど、大丈夫なのか?

は!

まさかのトドメじゃないよね。


「確かに。

ベルン様には、どうぞよしなにお伝え下さい。

今回の書類一式は、明日朝一で宿屋までお届けに上がります。」


えー?

何?いつの間にかピンチ脱出なの?

はー。ベルン、サンキュー。

言った通りプリモナ連れてきて良かったよ。

仕込みがあったとは…助かった。

さー、早く帰ろう。

魔石入りの防御壁が、ちゃんと稼働してるか不安だしな。

翌朝、本当に朝早くギルド本部長自ら書類を持って来てくれた。ベルンに感謝しつつ出発!


だけど、また説得に失敗した俺はグレタまで連れて行く羽目に。残念。


帰りは、馬車をチャーターして中々順調に進んでる。

首都を出発して二日後、小さな村で買い出しをしてた時プリモナが、お約束の面倒を起こした。

まぁ、そろそろかなと、思ってたから。


「だから、止めなさいって言ってるのよ。

片足の不自由な人に暴力なんて、ダメよ。」

揉めてるのは、誰とだ?


「あんたね。コイツが何をしたか知ってるの!

ここいら辺で泥棒を繰り返してるばかりじゃない。

うちらの家畜にも手を出して沢山の家畜が消えたんだわ。許せないよ。」

太ったおばさんが、めっちゃ怒ってる。

でも、そこはプリモナ。絶対引きません。


「このお金あげるから。ね、今回は見逃して。」

あぁ、なんと俺たちの全財産を。いつの間に?

また野宿?


その間にも、おばさん達はお金を貰って納得して帰って行く。

はー。プリモナだしな。諦めが肝心。



結局は、許してもらった片足のおじさんを取り敢えず馬車に乗せた。


「おじさん。痛い所はありますか?」

おー、ジェルドは安定の薬屋だな。

すでに傷薬とか用意済みか。


「ねえよ。余計な事しやがって。俺の事なんて、ほっとけよ。

だけどよ。俺は泥棒はしても家畜なんて知らねーよ。


ま、信じなくてもいいけどな。」


荒れ具合が凄いね。

痩せて小汚いおじさんは、礼の一つもなし。

だけどさっきから気になる事がある。

サーチがこの男に効かない。レベル5なのになんで?

なんか、おかしいな。

あのベルンでさえ、レベル4でいけたんだから。

んー。


「ククク。おもしれーな、あんた。

よし、気に入ったからいい事教えてやるよ。

真夜中に街中を歩いてみろよ。

もし、上手くすればこの街を救えるかも知らねーぞ。」


片足のおじさんは、そう言い終えるとさっさと去って行った。サーチに気づいてた?まさか…

しかし俺自身もこの街の何かが、おかしいと感じてた。

何かは分からないが。

おじさんの忠告に従ってみるかぁ。



その晩遅く街中に潜んでいると、微かな魔人の気配を感じる。まさか…

それにしても街外れの馬車に全員を残して良かった。

こいつ。この間の魔人より強敵だ。


「おや、こんな所に鼠を発見。鼠なら、捉えなくてはね。」


背後を取られた。

突然の出来事に、防御が間に合わない。

ドーンっと、強い衝撃が背中を襲うが肉体強化してたから何とか無事た。

身体を吹き飛ばされながらも、俺も無詠唱で土魔法を放つ。

魔人は、大抵が闇魔法か火魔法だからな。

万能薬を口に放り込みながら更に体勢を整える。


「おや、鼠のクセに我ら魔人に傷を作るとは万死に値しますね。消し飛べー!!」魔人に土魔法が効いて顔に傷が出来ていた。


瞬間!完全に同時に放った魔法は、両方ともレベル5の最高級の魔法だ。

だが、勝利の女神は俺に微笑んだ。

まぁ、また魔石でちょっと細工をな。

魔人のいた形跡は跡形もない。魔人の最後とは完全消滅を意味する。


しかし、かなりビビったよ。

転生してこれだけの攻撃を身体に感じたのは初めてだったから。正直、今頃少し震えがきた。


震えが収まっていつもお通りの顔で馬車に戻る。

馬車に戻ると心配そうな顔の3人が詰め寄る。


「「「大丈夫?」」」


なんだか照れ臭くて顔がにやけたら、プリモナに不謹慎ですって怒られた。


とにかく朝一で、この街を去る。

魔人はもう襲って来ないだろうし、そんな事実もかえって日常生活の邪魔だしな。


あと三日は野宿だな。一文無しでは仕方ないし。


しばらく、馬車で走っていたら街外れの橋の上に、片足のおじさんが待っていた。


「おもしれーから、俺もついて行くよ。」

だって。

俺の仲間って、全員押しかけばっかだな。

あ、ジェルドは違うけど。



片足のおじさんはさり気なく、ラルを観察したが、誰も気づく事はなかった。




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