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ジェルドの視点 仲間?が増えた。

ージェルド視点ー



「どうだい、売れたか?」

その人は、期待満面の笑顔で僕に尋ねた。

売れるに決まってる。

ば、万能薬をギルドで売りに来る薬売りなんて、前代未聞とドン引きにあっただけだ。

そりゃそうだ。

もし、自分がその他大勢として売りに来たヤツを見たらまず笑う。


「暗い顔して、どうしたんだ?

高い価格で売れたんだからテンション上がるだろ?

今日は豪勢な食事と宿屋だ。久しぶりの宿屋でめっちゃ嬉しいよ。

そんなに暗い顔してもしかして他の悩みか?

相談になら乗るが。」


と、ラルさん。

間違いなく良い人だと、思う。

そりゃ、かなりの非常識だが悪い意味ではないし。


「ねぇラル。ジェルド。

あっちに屋台があったから行ってみたいの。

いいでしょ。」

あ、もう走って行った。

とにかく、プリモナさんは好奇心の塊だ。

ちょっと目を離すと何かに巻き込まれてたりする。


「ほら、これ食って元気だせ。」

ラルさんが屋台の焼きもちをくれた。

僕が、沈んでるのは腹へりだと考えたのかな。

と、その時。


「待ちなさーい。あなた達。

それは、私のお財布よ。間違えてない?」

って言いながら泥棒をおいかけてるのは、プリモナさんだ。


またか。毎回何かに遭遇するとはある意味の才能かも。

お、ラルさんの魔法で一発解決かな。


「で、あんたどうしたんだ?」珍しくラルさんの厳しい声が聞こえた。


あ、プリモナさんとラルの間に女の人が倒れてる?

もしかして巻き込まれて倒れてるのかな。た、大変だ!

えーっと、薬、傷薬は確か。


「ありました。

昨日調合したから、効き目抜群ですよ。」

傷薬を倒れてる人に差し出した。


なんと。可愛い女の子とは。

栗毛のお下げ髪が解けて、転んだ衝撃が結構あったのかな。


「ラルさん。私の責任だわ。

早く、宿屋に連れて行って手当をしましょう。

あなた、歩けますか?

そうだ、ラルさんが背負ってあげて。」


プリモナさんは優しいんだけど、ちょっと暴走気味なんだな。

女の子を無理矢理ラルさんに背負わせてる。

どう見てもどちらも迷惑そうだけど、プリモナさんだけが満足そうだ


それにしても、ラルさんにしてはなんか不機嫌っぽいけれどどうしてかな?


「ご親切にありがとうございます。

私は、グレタと申します。私は本神殿にお祈りする為に首都に向かう途中でした。」


「まぁ、熱心な信者の方ね。

膝のケガは私のせいだわ。私達も首都に向かってるの。ね、宜しかったらご一緒しませんか?

女の子の一人旅は、何かと危ないし。」


「でも、ご迷惑で」

「決定ね。私の名前を言ってなかったわ。

ごめんなさいね。プリモナと言います。

こちらが、薬売りさんのジェルドさん。

で、こちらが私達のリーダーのラルさんよ。」


ラルさんが諦めのため息をした。

(決まったな。諦めのため息は何回も見たから、きっと。。)


「リーダーといっても、決定権はプリモナが持っているがな。

ま、一人旅のグレタさん。

首都まで、よろしく頼むよ。」

と、ラルさん。


膝のケガに薬をつけようとしたら、グレタさんは遠慮深く辞退した。

なかなか、奥ゆかしい人だな。




ーラルの独り言ー


まさか、プリモナを利用するとは。

つけられてたのは、分かっていたが潜り込まれるとは予想外の事態だな。

異名持ちの噂が広がってるし、気をつけないと。


しかし、どこかの刺客かな 。

やっぱり、ブゼルダを一発で倒してのは不味かったかな。



ーグレタの独り言ー


やっと接近出来たけれど、ラルさんには完全に疑われてるわ。


何とかしないと。


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