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バドラスの森で一石二鳥!

旅に出て3日だけど徒歩の旅は、中々進まない。

もちろん、馬車とか乗り物もあるが何せお金がない。

持ち物は売れないし、野宿中心の徒歩の旅。

眼鏡をかけて良く見えるようになったプリモナは興奮気味で暴走の日々だ。


「まぁ、ラル見てください。

こちらに綺麗な花畑が。」あ、また走り出す。


「ま、待て!

あのな、花畑が綺麗なのは訳があるんだよ。

見てみろ。虫型の魔獣スピルがあそこで待ち伏せしてるだろ。

だから、俺から離れるな!!」

これじゃ、目が離せないよ。


「まあ、本当だわ。

でも、スピルの姿をハッキリ見るのは初めて。」


最近気がついたが、このお嬢様は意外に博学だ。

いったいどこでこの知識を。

ん?


「わーー!!た、助けてーー!!!」


探索サーチの魔法に人間の悲鳴が引っかかる、

だが、かなり先の悲鳴まで拾えるのは正直困る。

あれ?『大森林 バドラスの森』ってまさかあの難攻不落と言われてるやつか?

魔獣ランクAAからCクラスと言えば、まずはハイレベルな冒険者以外は絶対に近づかないはずだが。


魔獣の姿はなし。その上数人の争う人影かぁ、

追い剥ぎだな。


「頼む、これから売りに行くクスリ達なんだ。

う、奪うのだけは勘弁してください。

これがなければ、明日から生活出来ない。」

「そんなの俺達の知った事か!

金がないのなら、薬も頂くぜ!!」


あの森に薬売りがいるとはな。

あ!

「た、助けてーー!魔獣ブゼルダだ。」


おー。ブゼルダとはラッキーだな。

AAランクで、めっちゃいい核持ってるヤツだわ。

おー、絶対欲しい。よし。


「プリモナ。掴まれ! 『移動』 」


最初から全力でと。


『風魔法 リーフェル!』


魔法レベル5で(レベル5は最高ランク)一瞬で、ブゼルダに鎌鼬が襲い掛かる。

ブゼルダは身体中から、血を吹き上げてドット倒れた。

赤い大きな核だ、決まったな。


「よっしゃ!あれ?追い剥ぎはどこに行った?」


周りを見渡すと、腰を抜かした男と核を喜んで拾うプリモナだけしかいない?

追い剥ぎはどこだ?


「お、追い剥ぎは逃げましたよ。つ、強いですね。

助けて頂いてありがとうございます。

薬売りのジェルドです。皆さんは僕の命の恩人です。もう…だめかと。」


やるじゃん、ジェルド。

腰抜かしてもちゃんと挨拶するとは、いいねぇ。、

よしっ!誘ってみるかな。


「俺達は首都を目指して旅してるんだ。

首都のギルド本部に用事があってさ。

そうだ。物騒だし良かったら一緒どうだい?

あっ、名乗るの忘れたよ。俺はラルって言うんだ。」


本名を忘れたい俺は、ゲームで使った名前の通称を名乗る事にした。

ゲームでは、ランドルフだけど…異名まで付いてきそうだからな。


「わぁ、旅仲間が出来るなんて素敵。嬉しいわ。」


相手はまだ返事してないけど、プリモナには関係ないからな。

いつものプリモナ流マイペースに乗せられて、一緒に行く事に決定したみたいだな。



さっきから、ひとつ気になることがある。

探索のギリギリ外側に人間の気配を感じるんだど。。

はっきりとは分からないが、マークがついたかな。

もしそうなら、超優秀なヤツだわ。

探索の裏を書くとは要注意だな。



さて。

ジェルドを新しい仲間にして一番初めにした事は、ギルドで俺の道具を売るって事。

とにかくお金に換えないと無一文は厳しい。

野宿も飽きたし旨い飯が食べたいー!!!





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