アラフォーの俺…あっけない転生?
電車に揺られながら、今日発売の漫画の事を考えてニヤニヤ笑ってしまう。
不味い。。アラフォーのおじさんが電車でひとりで笑ったら、周りがドン引く。
不動産関係の中堅サラリーマンとなって、だいぶ経つ。
だが、住んでる所は学生時代からのアパート。
とにかく、荷物が多いから引っ越しとかとても面倒くさいのだ。
そろそろ、押入れの漫画をどうにかしないと、床がぬけるなぁ。。
家賃が安いのも、魅力なのに大家に追い出される。
不味い。
考え事を次々しながら歩いていると、いつの間にか自分の家のドアの前だ。
。。
上の家から、怒鳴り声が聞こえる。。
「高重さん。困るんですよね。。
貴方!物凄く荷物を溜め込んでいるって噂ですよ!
床が抜けたらどうするんですか!」
「いや、噂は、噂ですよ。
だいたい、噂を聞いたらすぐ怒鳴るとかやっぱおばさんですよね。
はー。参るなぁ。。」
「高重さん!!あなたねー。失礼でしょ!!」
二人の怒鳴り合いは、いつもの事。
興味を失って部屋に入る。
うーん。
我が家も不味いかもな。
高重さんほどの厚顔は持ち合わせてないからな。。
深夜になって、新刊本を充分に堪能した俺は、更に花の金曜日を満喫する為にゲームのスイッチを入れる。
その名も「ギャラクシーワールド」だ。
かなり、自由な設定で
勇者を目指すも良し。
生産職を極めたり、、
ま。とにかく色々な遊び方が出来る。
そこが気に入って、だいぶこのゲームにハマってる。
(正直。。要らない異名まで。。)
とにかく、今日は生産に励もう。。
特別な、鉱石が出るダンジョンが出来たとメールが来たんだ。。
徹夜かな。。
もう、身体が辛いけど。。辞められない。。
スイッチを入れたら。。
ズズズズーーーンンンン!!!!
凄い音がした。
瞬間!
俺の押入れの床が抜けた後かと思ったが、天井が降ってきた音の間違いだった。。。
あっけない。。
彼女。。欲しかったなぁ。。(現実で)
ピコーン!!
当たりが出ました!
転生が決定しています。。
まあ、面倒くさいから。。このゲームの世界でいいか。。
あー、スキルも。。ちょいと。。
取り敢えず、頑張ってください。
赤ちゃんから、どうぞーー!!
何か聞こえた気がした。。