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政府の偉い方は恐怖に慄く
私ことコードネーム子は焦っていた。
政府は空という名の少年を飼い殺しにしよう。
魔法を使えない人間は魔法を使える人間のために実験台にするつもりで彼の家に忍び込み少年の妹をついでに政府として連れて行き両方とも洗脳させるつもりだった。
しかし彼に睡眠薬を嗅がせた途端に彼の黒髪は白く白くなっていき神々しい光を放ち右目の色が赤くなっていく。
彼の様子を見ていた私の部下は一斉に駆け込み彼を取り抑えようとして肩に手を触れた瞬間に部下は、大の大人が一斉に吹っ飛んでいった。
彼は、ただただ失望した目で私を見た。
そして私は彼に手を出したことを後悔していた。
彼に手を出した政府は、国は、そして私は、滅んでしまうのか?
私は恥も外聞も投げ捨てて逃げていた。
後ろを見たらダメだ。
後ろを見たらダメだ。
後ろを見たら...
コードネーム子の失敗を確認。
続いて無限の魔力を持つ少年を通称神の愛子として善良に接することを命令する。
さもなくば、国が滅ぶと思うべし。